amazon:RK 428RXW SILVER |
美しさや錆びにくさを謳い文句にしているメッキチェーンだが、これは湿度など空調管理されたガレージで車両を管理している事が前提の話で、空調管理されたガレージ保管であれば、錆びにくい事に加え、チェーン全体をグリスでギトギトにする必要が無い為に必要に応じて注油後、プレート表面はチェーンクリーナーをウェスに滲み見込ませ、余分な油分を拭き取れば輝きと美しさを維持できる。
日本の尋常じゃない高湿度環境では空調の無い個人のガレージ保管のほうが(特に空調の無い地下車庫)野外保管とちがって湿気がこもり続ける為に放置したままだと錆が進行しやすく、ノーマルチェーンの様にチェーン全体をグリス漬けにしておくか、こまめなメンテをしないと遅かれ早かれ錆びが出始めるだろう。
特に純正チェーンの状態で錆が発生するような維持の仕方と環境では油断しているとあっさりと錆びる事になるのでメッキタイプを選ぶメリットが無い。
RKチェーン 428RXW 「Silver」の取付け時の状態 最初こそ、グリスまみれで店頭に置かれている見本品の貴金属のような雰囲気は微塵も感じられない。
この状態では、メッキチェーンを買った意味がないし、砂なども付着しやすいのでチェーンクリーナーで外プレート表面のグリスを拭き取る事になるが、クリーナーはチェーンに直接吹付けない事。ローラーやシール部分の新品のグリスを流さないようにチェーンクリーナーはウェスに沁み込ませて使用する。使用するチェーンクリーナーはグリスとクリーナーの成分や配合の素性が判らない事とNAPSで安売りしていた事もあって念の為、RK純正を使用した。
RKチェーン 428RXW 表面のグリスを拭き取った状態
チェーンプレート表面にグリスの拭き残しが目立つが、初めてのメッキチェーンなのでこの程度で様子見、以後は埃等の付着が目立ってきたら、クリーナーをしみこませたウェスでお手入れと言った具合。
2年後・・・
車両保管はガレージ内、平均湿度50~60%という湿度管理条件下での、取付けて2年後の状態が下の画像。
初期摩耗がある為、取付けてから早ければ数百km程度の走行でチェーンの調整を行うが、元々オーバースペックな上にライダーの体重が軽い事に加え重い荷物も載せたりしない事もあってか?、チェーンが伸びず調整は半年後の千キロ程度走行後にやっと調整となった。
RKチェーン 428RXW 2年後の状態 2024年2月の積雪時。
メンテナンスは砂等の異物をシールに噛ませたりチェーンクリーナーを沁み込ませる原因になる為、ブラシ等は使わずチェーンクリーナーをウェスに沁み込ませ 表面を拭くだけだが、走行が週に一回程度、人口密集地の市街での利用が殆どで時速60キロ以下での走行になっている事と、元々スピードが出る車種ではない事もあるのだろう、交換してからの走行距離は約2000キロで、ローラー部分には購入時のチェーングリスが消し飛ぶ事も無くしぶとく残っており、ローラー表面のヌメリ感がほぼ無くなり注油したのはチェーン交換から2年後の定期点検時となった。
428サイズのオールメッキタイプはRKチェーンのRXWシリーズしか販売されておらず、その上、適合排気量は250cc以上なのでCT125には無駄に屈強な上にチェーンの連結はカシメタイプのみとなる事からカシメ工具とカシメの作業経験が無ければ、ショップで取付けてもらう必要があり、ホンダドリームで作業を行う場合では工賃含めて2万円近い出費が必要となる。
クラスオーバーの製品なので、厚みがあり重く125㏄で走行性能を上げたいような用途には向かない。
太いタイヤを履いたりガード系のパーツを装着するようなカスタムにはチェーンが太い為にリアビューの迫力が増すのでお勧め。
125㏄未満の車両で使うには高くつくが、その代わり、汚れを拭き取る程度の簡単な手入れだけで、オーバースペック故の重厚感と品のある輝きを魅せるこのRXWシリーズは、ガレージがあるなら、ツーリングやメンテナンス後に酒やコーヒー等を飲みながら愛車を眺める時にその良さを実感するだろう。
チェーンプレートのみメッキ層と電着層の2層コートを採用
0 件のコメント:
コメントを投稿