2026年3月3日火曜日

ギボシ端子と電装用工具

ギボシ端子
エーモン ギボシ端子
ギボシ端子等の圧着
日本企業のギボシ端子製造・販売会社
ギボシ端子の表面処理(メッキ処理)
日本企業のギボシ端子取扱い店リンク
圧着工具(電工ペンチ)
エーモン ギボシ端子(オス) 業務用大容量100個 1001


ギボシ端子
ギボシ端子とは、電線の芯線と被覆を2箇所の爪(バレル)で同時に圧着する構造で電線が露出した状態で圧着する「オープンバレル」型と呼ばれる端子の一つである。
バイクや自動車で何気に使っているギボシ端子は日本特有の規格(JIS D 5403)で定められている。
差込口の太さの違いで103型(細い)と104型(太い)の2種類の規格がある。
103型はφ3.5mm、104型はφ3.96mm(約4mm)となっており104型が一般的に使われている。

ただ、市場では104型と表記して売られている事は稀で104型なら3.96mmや4㎜103型なら3.5mmと径で表記されるのが普通である。

103型は二輪のホンダ車(四輪は普通の104型)とスズキの一部で使われている程度だが、世界で一番の市場シェアを持つホンダの二輪に合わせたのかは不明だがデイトナやキタコの電装アクセサリー製品で使われるギボシ端子も103型である。
海外では「Bullet Terminal」や「Bullet Connector」と呼ばれJIS規格の物とは微妙に異なり、肉厚が非常に薄く簡単に曲がり自動車等の車両にはほとんど使われない。
※自働車用品等を販売する企業が端子製造会社に委託して自社ブランドで販売する製品やノーブランド品等で多く採用される台湾のK.S. Terminals Inc.製の様に日本の規格に合わせた海外の製品もある


ギボシ端子はJIS規格によって互換性は保たれているがギボシ端子のバレル部分(電線のかしめ部(爪))は、表記上の規格はない。

図-1 バレル部分 参考画像

図-2 バレル部分の構成図
バレル部分のサイズはギボシ端子に適合する電線サイズ(0.5sq〜2.0sq)に合わせているのでサイズ自体は概ね共通だが、同業他社と同じものを作っていたらコスト勝負になり生き残れない事もあってメーカーによって求められる耐久性や厚み、機械的保持力の工夫などの違いがあり、バレル(爪)の形状や長さが微妙に異なっている。

この、ギボシ端子の製造会社ごとにバレル形状が微妙に異なる事が圧着工具の選択を難しくしている



エーモンのギボシ端子

エーモンのギボシ端子は一般販売向けと業務用の2種類がある

定番となっているエーモンのギボシ端子は一般販売向けと業務用の2種類がありインスレーションバレルの形状が全く異なる。

本来、ギボシ端子は機械による圧着が前提でハンドツールを使った手作業での圧着は想定していないので、一般販売品は素人がエーモンの安価な電工ペンチでも容易に圧着できる様にバレル(爪)部分が丸められており、その結果 高価なJIS規格準拠の電工ペンチだと圧着どころかギボシ端子がきちんと嵌らないという残念な結果になる。

一方、エーモンの業務用はバレル部分はまっすぐになっていて(エーモンの圧着工具では慣れが必要だが圧着は可能)高価な圧着工具でも利用可能である。
業務用は100個単位のパッケージなので個人で間違って購入すると言うのは稀だろう。

業務用はインスレーションバレルに余計な曲げ加工をしていないだけで端子自体は規格に準拠したものなので互換性に問題はない。





ギボシ端子等の圧着

ギボシ端子等の圧着端子は本来「圧着機・アプリケータ」と言うプレス機と弾帯の様に連続して繋がっている端子を一定ピッチで送り、電線に合わせて圧着パンチで端子を圧着するアプリケータと言うユニットがセットになった機械で圧着を行うが、アプリケータは端子のメーカーや型番ごとに専用のアプリケータが必要となる。
参考画像:日本連続端子株式会社
端子の見た目が同じでもメーカーによって部材の厚みとバレル部分の形状の他、指定する電線の仕様や電線と端子をかしめた際の断面の高さ(クリンプハイト)が異なる。
各社独自の設計・工夫などがある為、要求仕様に合わせて設定・調整された機械、指定された電線という仕様に沿って圧着するが、その仕様は当然ながら社外秘であり、個人がハンドツールで圧着する場合はクリンプハイトが非公開の為(そもそも電線から要求仕様に合致していない可能性が高い)、指定の工具と電線で圧着を行うのが原則である。

個人レベルでの電装の追加や修理/整備では扱う電線の品質が様々なうえに各社のギボシ端子に対応できるような万能な圧着工具など存在しない。
専用工具であろうと市販の工具で作業した時点で電気抵抗や引張強度の保証は消失する。

そもそも、端子製造会社自体は一般向けに販売はしていないし個人が扱う事自体認めてはいないので資料の開示やサポートもしない。
一般に売られている物は商社や用品メーカーなどが端子製造会社から仕入れて旧車のレストアや車両のカスタムを楽しむ専門家やマニア向けに小分けにして販売しているもので、 市販のハンドツールによる圧着の成否は目視でわかる常識的な範囲に限られる事から結果は自己責任である。




日本企業のギボシ端子製造・販売会社


製造会社
全社株式市場に上場していないオーナー企業である。

日本圧着端子製造株式会社 (JST)
業界トップのシェアを持つ非上場大手端子メーカー。
シンプルな造形で味気ない見た目だが独自の無酸素銅を使用し導電率の高さと粘りのある固さが特徴でギボシ端子のベーシックな見本みたいなもの。
JSTの刻印が目印だが確認するにはルーペ必須。

日本端子株式会社
非上場の企業で元衆議院議員の河野洋平が大株主。その長男である衆議院議員の河野太郎がかつて在籍し、現在の社長は、河野洋平の次男の河野二郎である。
端子やコネクタを主力製品として、設計、製造、販売が主な業務。
中国に複数の子会社を置くなど中国と関係が深くその利害関係が河野氏の政策に影響を与える懸念が持ち上がったりと話題には事欠かない。
ギボシ端子はデータシートが公開されているので製造はしているのだろうが、入手は難しいだろう。

ヒーロー電機株式会社
Astemo (ホンダが子会社化)旧:日立Astemo(日立製作所・日立オートサービス&サービス)のギボシ端子製造元で 未上場企業
純粋な日本国内生産で品質の高さと芯線に機械的保持力と電気的接触安定性を高めるセレーション加工に加え良好なカシメ形状を作るプリフォーム加工でプロや現場での評価が高い
細くシャープなHEROの刻印が目印
・製品ラインナップ:製品ラインナップ

ニチフ (NICHIFU)
国内生産を強みとし、圧着端子の非上場大手企業の一つ。
エッジの利いたシャープなセレーション加工が施されており、精密さと加工技術の高さを感じさせる物。
インスレーションバレルには良好なカシメ形状を作るプリフォーム加工もされている。
表面処理は光沢が無いタイプなので地味でパッとしないがその分手頃な価格でホームセンターのカインズが運営するネット通販でも取扱っているので割と一般にも入手しやすいうえに造りも良いのでお薦めできる。NTMの刻印が目印。

矢崎総業
ワイヤーハーネス関連ではトップクラスのシェアを持つ非上場企業でギボシ端子等のJIS規格策定に関わっていた社団法人 自動車技術会 電装部会 コネクタ分科会 構成企業の一つでトヨタグループではないが、トヨタとの関係が非常に深い企業である。
偽物の粗悪品を販売するWEBサイトが出現したりと泥臭い部品製造業では珍しくブランド的価値も高い反面、2010年に自動車用ワイヤハーネスの販売において、競合他社と価格や入札を調整するカルテル(談合)の発覚、2024年12月、約340億円の申告漏れを国税局から指摘される等、コンプライアンス意識が低いやんちゃな企業といったイメージ。

ギボシ端子は何の工夫もない味気ない物だがJIS規格策定に関わっていただけにJIS規格スタンダードモデルと言える
メッキが艶ありタイプなのでちょっと高級感があり、刻印は矢崎のロゴをあしらった三角形と識別記号(Y等)が刻印されているがロゴは傷にしか見えなかったり擦れて判別不能だったりと非常に解り難いので確認するにはルーペは必須である

ミネベアコネクト
旧:住友金属鉱山(住鉱テック) 2022年にミツミ電機株式会社100%出資の子会社となりミネベアミツミグループとなる。
日本で初めて圧着端子を販売した企業でもあり、ミネベアミツミグループ全体で見るとミニチュア・小径ボールベアリングで世界シェア約60%(2025年)を誇り、電子機器事業、自動車部品・産業機械・住宅機器事業を手掛ける非上場の超精密部品メーカー。
取扱店が大手ではヨドバシやモノタロウくらいで非常に少ない上に在庫は無いので指名買いでの入手性は極めて悪いがキタコのHONDA用の金色で細いタイプ(103型)はミネベアコネクト製(2005年現在)である。 刻印はOTPの3文字で割と刻印ははっきりしているがプレス加工時に潰れてしまい判別しにくい物もある

清和工業
自動車電装関連品の開発・製造を手掛ける企業。
特に目立った業績や話題性もなく目立たない地味な企業でギボシ端子もJIS規格に沿ったシンプルな造りで特徴が無い。
刻印は品番S-1やS-2など品番のみの表記なので清和工業製というのがわかる程度でOEMに徹した控えめで堅実な企業なのだろう。
指名買いをしなくても自動車用品メーカー等が販売する製品を買えばこれにあたる可能性が高く、広く浅く浸透し知らず知らずのうちにあなたの愛車に乗っている・・・そんなギボシ端子である。


OEM(委託製造)品販売メーカー

ダイソーのギボシ端子(現在は販売終了)
15年前であればダイソーのギボシ端子が面白かった。
エーモンより安い上に中身はロットによって日本の大手端子メーカー各社の製品がガチャの様に違っていたのでお買い得以外の何物でもないと言う事でまとめ買いされやすく入荷してもたちまち売り切れ、その後中身が台湾のK.S. Terminals Inc.製に切り替わってお買い得感が無くなった事もあるのだろうがいつの間にか販売は終了して現在は売られていない。

株式会社エーモン(amon)
言わずと知れた非上場の国民的電装DIY用品メーカー、ホームセンターからカー用品店まで身近な店頭で手に入る入手性の良さと手頃な価格、自動車の電装DIYに特化した豊富なラインナップで一般からプロまで幅広く利用されている。
業務用は日本圧着端子製造株式会社 (JST)製造(日本製)の刻印がある製品と刻印が無い無印の製品があったりと時期かロットで異なる様で日本製とされる ※2026年3月現在、一般向けは不明
金メッキタイプのギボシ端子はバレル部分にK.Sの刻印がある事から台湾のK.S. Terminals Inc.製である

オーディオテクニカ
非上場の音響機器メーカーなのでカーオーディオの電装用に音質に拘った金メッキなどの導電性の高いギボシ端子を発売している。
導電性以外に耐腐性が非常に高い事から腐食による接触不良の問題をほぼ無くすことも可能で確実な配線が可能になる。
金メッキタイプのTL300Gは端子のバレル部分にK.Sの刻印がある事からエーモンの金メッキタイプと同じく台湾のK.S. Terminals Inc. 製であることがわかる。
3層メッキのAT-RXT300Gbも端子自体はK.Sの刻印がありK.S. Terminals Inc.製でメッキ加工を日本で行っている

NTB(株式会社 丸中洋行)
新車、旧車を問わず、絶版品も含めた消耗、補修部品の販売で知られる企業。
2017年からギボシ端子などの販売を始めており、ギボシ端子は2026年現在は、台湾の信盛精工(Sin Sheng Terminal & Machine Inc.)製で刻印はSTMである。


株式会社キタコ
ギボシ端子は104型と103型を販売しており、103型が金色で日本のミネベアコネクト製(2005年現在)である。
使ったことが無いので104型の製造元は不明。


デイトナ
ギボシ端子は104型と103型を販売している、103型がホンダ・スズキ用となっているがスズキの最近の車両は104型と思われる(未確認)ので注意。
使ったことが無いので104型と103型共に製造元は不明。







ギボシ端子の表面処理(メッキ処理)

ギボシ端子の材質は銅に亜鉛を加えて作られる合金で一般に真鍮と呼ばれる。銅の比率が高い程コストも高くなる

真鍮自体は鉄の様に酸化によって錆びてボロボロになる事はないが酸化はするので酸化物等の腐食生成物による接触不良を防ぐためにメッキによる表面処理が行われる。

コストや用途によって電機接続性の向上やハンダ濡れ性の向上と言った機能性を付加する為に金メッキ等の表面処理を追加する。


主なメッキ処理

スズメッキ:

導電性と耐食性を確保する為に一般的にスズメッキ(光沢)又は(艶無し・半光沢)で表面処理され、(光沢)の場合は見た目の良さ・(艶無し)の場合は半田付けしやすいという特徴がある。高温多湿の環境では酸化しやすく酸化すると黒く変色し、 変色した場合は導電性が低下する。
 
金色のメッキ:

見た目を良くする為(中国製品に多い)や、ギボシの型番の区別をしやすくする為(キタコ)に、銅と亜鉛の合金メッキや、銅とスズの合金メッキを採用する。
これらは赤金色や黄金色といった金色が特徴だが、銅の比率次第で本物の金メッキと判断し難い発色にできる事から非常に紛らわしい

金メッキ:

純度 99.9%以上の純金を使ってメッキコーティングしたもので正確には「24KGP」(24K Gold Plated)と表記される。
※24分率(Karat単位)で金純度を表すため、24/24=100%(純金)という意味

特徴は何といっても腐食しない事と銀に次ぐ導電性の高さで低接触抵抗と高い化学的安定性に加え耐食性が極めて高く、劣化の心配がない最強の素材。
欠点は柔らかく傷つき易い為、何度も抜き差しを繰り返すような部品の接続には向かない事と2026年現在、金の価格は高騰してプラチナよりも高価な金属になっている事。
用途としてはエアバックなど非常時に確実な動作が要求されるような重要部品の接続端子などに使われる。


3層コーティング:

オーディオテクニカが販売する2025年1月24日に発売された最新のハイエンド自働車用製品で採用された物で銅下メッキ・⾦フラッシュメッキ・ルテニウムメッキの三層コーティングを施したレアメタル採用の超贅沢品で、端子とスリーブのオスメスが各5個入で4400円と非常に高価。

コストを抑える為だろうが金メッキ採用品と同じくベースのギボシ端子は安価な台湾のK.S. Terminals Inc.製で、音質についてはともかく物性が導電性と耐腐食性で物理的に優れている希少金属を採用。さらにメッキ加⼯と品質にこだわり、福井県鯖江メガネのメッキ加⼯技術を採⽤し、特殊電界処理を施した⽔でメッキ処理と、まるで80年代のバブル期を彷彿させる贅沢なこだわりぶりは美食漫画に出てくる食材かよ!?っと突っ込みたくなるうえに語り出したくなる一品




日本企業のギボシ端子取扱い店リンク


Astemo・ ヒーロー電機(製造)
amazon:
「ヒーロー電機」ギボシ端子セット各20個






株式会社キタコ
amazon:
ギボシ端子セット オス/メスセット 104型ミネベアコネクト製(旧:住友金属鉱山(住鉱テック))
ギボシ端子セット オス/メスセット 103型



参考資料・出典

Molex 圧着ハンドブック(産業向け)文書番号:TM-640160065JP 非管理対象文書

日本圧着端子製造株式会社:圧着加工の注意事項

キーエンス:
電子デバイス業界
ワイヤーハーネス・圧着端子の観察と定量評価

京セラ:めっきの基礎知識
https://ele.kyocera.com/ja/technical/con_plating/

イリソ電子工業株式会社:コネクタの端子にめっきをするのはなぜか?
https://www.irisoele.com/jp/technology/column/plating/

ヒーロー電機
・基本操作ガイド:https://hem.co.jp/special-frh-07-tejyun
・自動車補修用ギボシ端子シリーズ概要:https://hem.co.jp/special-b1-b2
・ギボシ端子の選び方と使い方ガイド:https://hem.co.jp/howto-bullet-terminal


 

電装用AVケーブル(AV線)

自動車などの低圧回路に使用される自動車用ビニル絶縁低圧電線(JIS C 3406規格など)の事でオーディオ・ビデオ用のケーブルとは全くの別物
Aは自動車用(Automotive)、Vはビニル(Vinyl)の意味である。

エンジンルームや車内の過酷な環境に対応するため、耐熱性、耐油性、耐摩耗性に優れている。 

amazon:
エーモン モトレクション ハーネス(バイク用)
エーモン 配線コード 自動車用(電源追加用)
デイトナ純正色ハーネス
デイトナ 純正色ハーネス ホンダ
キタコ 純正色ハーネス






電工ペンチ

個人レベルでの電装の追加や修理/整備では扱う電線の品質が様々なうえに各社のギボシ端子に対応できるような万能な圧着工具は残念ながら存在しない。
市販の工具で作業した時点でギボシ端子の電気抵抗や引張強度の保証は消失する。

初めて挑戦する場合は何度もテストを繰り返し自分なりにベストと思われる引張強度を定義する必要があるが、極端だが「外れなけりゃOK!」と言う大らかさと失敗を恐れない胆力がないと不安でストレスが溜まる事から神経質な人には向いていない。

ラチェット式同時圧着ペンチ

オープンバレル端子の芯線と被覆を1度の動作で圧着できる高機能工具。

中国の工具メーカーが揃って採用する機構で日本の工具製造メーカーは少なくともギボシ端子対応のハンド工具ではラチェット式は採用していない

圧着ペンチのラチェット機能とは、端子の圧着が完了するまでハンドルが開かない(戻らない)ようにする固定・解除機構のことで、解除レバーを押すか最後まで握りきらないと解放されないため途中で握るのを止めてもその状態を維持する事から安定した圧力をかける事が出来るので圧着不足によるミスを防ぐことが出来るのがメリットでその代わり圧力の調整が出来ないのがデメリットとなる。

車両の電装作業には不向き

大量のギボシ端子を圧着する場合に効率よく圧着できるがヘッド周りが大きく重い事と、それなりの握力も必要になる為、主に作業テーブルといった机上での作業で使われる。
車両の中やエンジンルーム・バイク等の車両に密着した作業になる電装追加・修理や整備作業では大きすぎて届かなかったり圧着箇所が見えなくなったりと使いづらい事に加え、致命的なのはダイスの中が見えないので芯線の位置決めが出来ず失敗の原因となる為に殆ど使われない。

サイズと質量が大きい分うっかりぶつけたり落としたりすると車両に傷を付けたり損傷したりと被害も大きくなるので主目的が電装追加や修理ならこのタイプはお勧めしない。

IWISS ラチェット式 精密同時圧着ペンチ SN-58B

対応線径 0.25~1.5sq※エーモンのギボシ端子に非対応
税込 ¥2000前後 メーカー(中国):中国製

安いのが魅力だが、エーモンの一般向けギボシ端子、デイトナのギボシ端子には非対応なので注意が必要。 amazon:IWISS ラチェット式 同時圧着ペンチ SN-58B

IWISS ラチェット式 精密同時圧着ペンチ IWS-2560
対応ダイス 0.25sq~6sq※エーモンの市販ギボシ端子対応
税込 ¥4000前後 メーカー(中国):中国製
IWS-2560

amazon:
IWISS ラチェット式 同時圧着ペンチ IWS-2560

エーモンの一般向けギボシにも対応するが、推奨はしていない標準的な物で非常に紛らわしい。 エーモンのギボシ端子を綺麗にカシメるならIWS-0520Bが向いているとの事だが、スプリングの耐久性に不安がある。


KF CPTEC 圧着ペンチ KF-AN04BS
税込 ¥4000前後 メーカー(中国):中国製

2019年設立の中国の新興メーカーで安価な事が特徴で主にアマゾン等のネット通販で展開している。

ラチェット機構の感触が非常に軽くスカスカで、軽く握っただけでロックが解除されるので圧着途中で止めてグリップを握り直しする時、ぐっ!と握っただけでロックが解除されたりするのでグリップを握る際の力加減に気を遣う

スターホイールを回すタイプのラチェット調整機構はあるが、+/-の刻印等がないので試行錯誤が必要なのはいかにも安い中国製品らしい造り

試した結果は「ロックが更に軽くなるか、確実にロックされてロック解除レバーを押さないと解除されない」の両極端な調整しかできずロック時の感触が変わるような調整はできなかった。
ダイス部分に製造コストを全振りした様な製品で圧着自体はちゃんとできるものの、工具としての使用感は典型的な安物の感触である。
●エーモン工業の丸形ギボシ対応
amazon:KF CPTEC 圧着ペンチ KF-AN04BS
amazon:アイウィス ラチェット式 精密同時圧着ペンチ IWS-2560

エーモンの丸形ギボシ非対応
amazon:アイウィス ラチェット式 精密同時圧着ペンチ中型端子対応 SN-58B


修理/整備・車両電装系のプロ向け
エーモンの一般向けギボシ端子には使えないので注意


車両に密着して作業する都合上、コンパクトで軽量な物が望まれる事からシンプルなペンチ型が主流。
基本は「芯線仮圧着>芯線本圧着>被覆部圧着」と各部ごとに確実に圧着していく、効率は悪いが一つの車両に対して圧着をする回数は数本程度なので問題にならず重要なのは確実な圧着。
ラチェット式と違ってオーソドックスなペンチ型は熟練度や個人の資質によって、丁寧さ・正確さ・仕上がりの美しさといった見映えの差がでる工具でもある。
フジ矢 電工ペンチミニ (ファストン端子用) FA203
対応サイズ: 1.5~2.5sq※エーモンのギボシ端子非対応
5,300円 (税込5,830円)  発売日:2020年9月7日

整備士などの職人向け電工ペンチ。
ストリップ機能、圧着機能、配線カット機能をよく使用される0.75~2.5sqに限定する事で自動車・バイクなどの配線作業など狭い場所での作業に最適化。

照明の多様化といったテクノロジーの進化と機器の増加に伴い配線スペースと作業スペースの窮屈化は深刻化しており従来の電工ペンチでは電装作業が困難な事態に応える次世代電工ペンチである

エーモン・デイトナのギボシ端子には使えない欠点があるが、ワイヤーストリッパー部の刃付けによる被覆剥きも綺麗にできる等、その扱いやすさはプロの現場でも評価が高いお薦めの一品。
必要なのは経験とエーモンの業務用といった個人には多すぎたり個数が少なく割高なセット物か一般向けに販売されていないギボシ端子となり、対価をもらって仕事をするプロ以外は元が取れない。


主な対応ギボシ端子メーカー
・エーモン 24K純金メッキ仕様または、業務用(オス/メス端子のみで各100個単位・カバー別途購入)
・日立製作所(旧)/現:Astemo(ホンダ)※ヒーロー電機が製造
・矢崎総業
・キタコ
・オーディオテクニカ
amazon:フジ矢 電工ペンチミニ (ファストン端子用) FA203


ENGINEER ダイス交換式精密圧着ペンチ大型 端子 PAD-13
対応線径(PAD-13)のサイズ: 0.5sq、1.0sq、1.5sq (AWG 23~16)
※エーモンの一般用ギボシ端子非対応
税込 ¥10,670 発売:2014/04/01・2014年度グッドデザイン受賞

職人向け電気・電子機器用途の工具。
企業柄、自動車の電装用としての用途は意識していない製品で対応ダイス表記も知識が無ければ理解不能で素人を寄せ付けない。

あくまで電子機器向けの工具といった位置づけの為か、対応するケーブルは最大で1.5sq(AWG 16)相当止まりと中途半端だが大抵の場合ケーブルは1.5sqまで使えれば十分である。

高価な製品だが最近のENGINEERのグリップデザインは好みが分かれるところ。
六角レンチが付属するが無くしやすいというか、急なトラブル修理など混沌とした整備現場では確実にどっかに逝ってしまうので余計なデザインなどせずにグリップに収納出来るような気の利いた構造にしてほしい。

こちらもフジ矢の電工ペンチミニと同様にプロ向けで一般向けに販売されているエーモンのギボシ端子には使えないので注意。
JIS規格準拠の精度の高さ故に矢崎総業などのしっかりとJIS規格に準拠したギボシ端子が必須で使用するギボシ端子によってはカシメる前にギボシ端子のバレルを調整し整える作業が必要で完成クオリティ重視の工具と言える。
高価で精度の高さに特化したような製品で、仕上がりは真にプロの仕業と言えるレベルなのだが一々面倒な工具なので妥協を許さない人向けの一品。

amazon:ENGINEER ダイス交換式精密圧着ペンチ大型 端子 PAD-13

株式会社エンジニア:圧着工具の選び方~オープンバレル端子編~
https://www.nejisaurus.engineer.jp/post/



KF CPTEC SKN-60B DIY電装用ダイス交換式圧着ペンチ
対応線径0.8–4.7mm²
参考価格: ¥5,990
一般のDIY向け圧着工具。
工具不要で簡単にダイスを交換できるのが特徴で4種類のダイスがセットになっているのでギボシやファストン端子はもちろん、JSTやMolexといった精密なコネクタ端子まで、対応できる

あくまで一般向けの工具といった位置づけの為、簡単に素早く交換できる分ダイスの固定精度は低くガタや歪みが発生するので使用する端子によっては歪な仕上がりになる事もあるので仕上がりの見た目に。拘る場合は不向き。

高価な製品だがこれ一つで殆どの端子に対応できるのが強み。






ワイヤーストリッパー

避けて通れない電線の被覆剥きだが、切れ味より電線の被覆を剥いても中の芯線が無傷である事が重要 HOZAN ワイヤーストリッパー より線用 P-960

薄くコンパクトなので車内やエンジンルームのような狭い空間での作業に最適で、規格どうりの電線ならHOZANのワイヤーストリッパーを選べば間違いない。
だが、規格どうりの電線にしか対応できないのが問題。

車両の電装に使う主な電線は㎟(平方メートル)だったりsq(JIS規格)やAWG(UL規格)だったりと入り乱れていて、規格に合った配線の被覆をカットするこのタイプのワイヤーストリッパーだと車両の電装ケーブルは電線径がアバウトすぎてこれ一つでは対応しきれないので規格や仕様ごとに複数用意する事になりコスト的に厳しい事と、作業中電線径が異なる度に一々工具を交換する鬱陶しさが辛い。

amazon:HOZAN ワイヤーストリッパー より線用 P-960


ENGINEER マルチワイヤーストリッパー PAWー01
電線径自動調節機能付 電気工事士試験対応


車両の電装では何も考えずに配線の被覆を剥ける機械式ワイヤーストリッパーが便利。
0.5sq以上の太さならケーブルのサイズは自動調整で複数本も同時に被覆を剥ける。
大きくて重いのが欠点で場所によっては工具が届かない、切断時の状態が見えないと言った問題も起こる。

amazon:ENGINEER マルチワイヤーストリッパー PAWー01

2026年3月2日月曜日

車両電装 便利アイテム

キタコ オプション分岐ハーネスセット メスギボシ(Φ3.5用) 756-9900100
ギボシ端子:103型用
参考価格: ¥330
端子の規格がオス/メス共に=103型
ハーネス長:70mm(推定) デイトナのD-UNITやキタコとデイトナの電装品といった、103型のギボシ端子を採用している電装品を追加したい場合に使用する。

自作できる場合でも、103型のギボシ端子のみを買おうとすると高価な為、103型を敢えて使いたいのであればこちらを購入したほうが安上がりである。
amazon:キタコ(KITACO) オプション分岐ハーネスセット 103型


キタコ オプション分岐ハーネスセット メスギボシ(Φ4.0用) 756-9900110
ギボシ端子:オス=103型/メス=104型
参考価格: ¥330
オス=103型/メス=104型
ハーネス長:70mm
デイトナのD-UNITで採用される103型のギボシ端子を生かして一般的なエーモンなどの104型ギボシ端子を増設する場合に使う便利アイテム。

デイトナのD-UNIT製品ラインナップは2ポートから6ポートまで幅広く用意されているが、このキタコ オプション分岐ハーネスセット756-9900110を使えば、小型で安価な2ポートタイプのD-UNITを買うだけでアンぺアが許す限り極端だが無限にポート数を増設できる。

amazon:キタコ(KITACO) オプション分岐ハーネスセット メスのみギボシ104型


矢崎総業 ギボシ端子付分岐コード Y501
ギボシ端子:104型用

参考価格: ¥300~500
JIS D5403(自動車用電線端子)規格に準ずる製品
一般的なエーモン等のギボシ端子などが接続できる分岐コード。 矢崎総業のこの製品は純正部品等も生産している実績に加え、ハーネスの色が赤と黒の2種類がセットになっているのがポイント。

エーモンやキジマなどからも同様の製品が販売されているがハーネスの色が黒のみであることから、配線作業時の識別が紛らわしく配線ミスを誘発する可能性がある。

amazon:矢崎総業 ギボシ端子付分岐コード Y501


キタコ ダブルギボシ端子セット CA/CW103 0900-755-01003
ホンダ車用 オスギボシ/スリーブ×各4 メスギボシ/スリーブ×各2
ギボシ端子:103型用
参考価格: ¥400前後
オス/メス共に=103型
プロのような綺麗にまとまった配線をしたい場合、ハーネスの自作は必須だが端子のみの購入は割高である
amazon:キタコ ダブルギボシ端子セット CA/CW103


キタコ ダブルギボシ端子セット CA/CW104 0900-755-01004
オスギボシ/スリーブ×各4 メスギボシ/スリーブ×各2
ギボシ端子:104型用
参考価格: ¥400前後
オス/メス共に=104型
プロのような綺麗にまとまった配線をしたい場合、ハーネスの自作は必須だが、そもそも自作するのであれば最適な長さとシンプルな配線を構成する為、このような端子を使う機会は増設が必要になった場合以外、多くない。
amazon:キタコ ダブルギボシ端子セット CA/CW104


珠玉の一品シリーズ
コムテック GPSレシーバー シガーソケット挿入タイプ ZERO 109C

一般的なシガーソケット用アクセサリ-だが、GPSデータをフラッシュメモリーに全国様々な取り締まりポイントやループコイルやHシステムの他、道の駅や警察署、踏切の位置まで登録しておき、その位置に運転している自車が近付くと知らせると言うカーナビの音声ガイド機能を取締りポイントのガイド用に特化させた様な機能がポイント。
初代のZERO 108Cは音声ガイドとランプで知らせるだけの単機能だったが後継機のZERO 108Cではモニターを追加して待機時の画面では時計/カレンダー、スピード、車両電圧、衛星受信数、運転時間の5種類から選択可能となり利便性が非常に高くなった。

特筆すべきはそのコンパクトさと設置の自由度の高さで、設定が簡単ですぐに使えてGPSによる正確な時間表示もできるのでCT125の純正アクセサリソケットを使用しているなら検討に値する製品。

防水性はないのが最大の欠点だが、挿すだけで動作する製品なので状況に応じてすぐ取外しが出来るのであまり問題にならない。
amazon:ZERO 109C
オーディオテクニカ AT-RXT300Gb Rexat
3層コーティング(銅下/金フラッシュ/ルテニウム) M(オス)/F(メス)各5個入 【日本製】

福井県鯖江メガネのメッキ加⼯技術を採⽤した究極のギボシ端子

⾼硬度、耐摩耗性、耐熱性・耐⾷に優れたルテニウムをメッキ加⼯、経年変化に強く、バイクでの長期間の安定した使⽤が可能。


amazon:オーディオテクニカ AT-RXT300Gb Rexat

2026年2月6日金曜日

バイク用・リレー電源ユニット一覧


デイトナのD-UNITから始まったリレー付き電源ユニットというジャンルも各メーカーの参入もあって気が付けば15種類も販売されている
エンデュランス社以外のメーカーの主要な製品を用意し、CT125で使用する製品を選択

2~6ポートといったポート数の違いまで用意しては流石に無駄なのとD-UNIT等があるので用意したのは9種類だが、エンデュランスの製品とサイズ的に厳しい「カエディアKDR-E2」以外の販売中(2005年末時点)の製品は全て用意して実際に手に持って比較しながら使用する電源ユニットを選択した。
結論から言えば基本的な仕組みと構成は同じなのでサイズ(接続ポート数)と防水性の有無が選択のポイントで、カエディアの製品を除くと動作自体は不満なく使用できた。

カエディアの製品は・・・

カエディアのKDR-E2は動作確認の最初の一発でリレーの接点が融着したのか?元から不良品だったのかは不明だが導通しっぱなしのただの分配器と化していたので動作は未確認。

不良品かどうかはともかく、検品や内部品質は大丈夫なのかと不安になる。

ユニークな製品だが本体に配線を接続する作業はシリコンゴムでカバーを固定するのだが泥臭い作業感はお世辞にもスマートとは言えず、力加減を間違えるとシリコンゴムの輪が切れてしまうリスクもあってなんとも微妙な製品。

異色のKDR-B18



同じくカエディアのKDR-B18はSAEコネクタを採用し、ヒューズの代わりにサーキットブレーカーを搭載、リレーは半導体リレーと異色の製品だがカエディア製SAEコネクター専用設計となっており同社製品による囲い込みも意識しての事だろうか?
一見すごそうだが製品説明は疑問がある。
以下製品説明文より引用:
「機械式とは異なり接点焼けが起こりにくく、長期間の使用に適しており、暗電流が発生しないのでバッテリー上がりの心配もありません。」※引用ここまで

機械式リレーが暗電流を発生するかのようにも読めるし、どこか作為的な印象である。
半導体リレーが長寿命なのはその通りだが、半導体リレーでは宿命的にリーク電圧(漏れ電流・電圧)が発生する。

暗電流が発生しないというのは意図的なのか定義を知らないのか判断できないが、漏れ電圧はあるけど暗電流は発生しないと言う事だろうか?

電気的に絶縁と言える状態ではあるものの0.070~0.072Vのリーク電圧が発生している。
(電流は測定限界以下)
通勤・通学などで頻繁に乗る場合は問題にならないものの、たまにしか乗らない場合や特に冬季は全く乗らないといった場合は割と致命的。
 
また、周囲温度が上がると漏れる量も増える傾向がある為に酷暑の夏も油断できない。 

デイトナやエーモンなどが採用する機械式リレーは物理的に切断される仕組み上、リレーから先の接続機器との間には大胆な接続ミスでもしない限り暗電流は発生しない。
シンプルでとにかく安価。この特徴が自働車・バイクで積極的に採用される理由の一つでもある。

暗電流の定義はメインキーをオフにしても時計や車両のメモリー保持、スマートキーやセキュリティ装置などのシステムの維持に必要な電力で、常に流れている電流の事。

漏れ電流(リーク電流・リーク電圧)とは構造上避けられない微小な電流や電圧及び、ミスや劣化による電気機器や配線の絶縁が不完全で漏れ出す電力(この場合は漏電と言われる)


SAEコネクタ
 カエディアのSAEコネクタは外装の断面形状はオーバル型で形状や長さが他社と微妙に異なるので他社製品は利用できない場合がある事に注意。


リレー電源ユニット一覧 2026年2月時点


キジマ(Kijima) バイクパーツ アクセサリーパワーユニット アクセサリー電源
3系統 7.5A×2+5A×1
品番:304-0539
防水※PTCサーミスタ仕様
評価:5つ星のうち 4.4  Review:71 ※2026年1月時点
平均価格:¥2,600
エンデュランス (ENDURANCE) バイク アクセサリー電源接続 キット 汎用
品番:E91000HANA1
3系統 7.5A×2+5A×1
防水※PTCサーミスタ仕様
評価、レビューはありません
平均価格:¥2,530
エーモン バイク専用 最大3つの電装品に電源供給 最大出力4.8A×3系統 防滴仕様 電源分岐ターミナル
品番: 4878
防滴
評価:5つ星のうち 4.3  Review:1,958 ※2026年1月時点
平均価格:¥2,980
デイトナD-UNIT WR(Dユニット ウォーターレジスタント)アクセサリー電源ユニット 3系統 合計20A
品番:16037
防水※PTCサーミスタ仕様
評価:5つ星のうち 4.4  Review:1,640 ※2026年1月時点
末期価格:¥1,972
デイトナ D-UNIT(Dユニット)アクセサリー電源ユニット 2系統
品番:41373
付属ヒューズ:5Ax2
評価:5つ星のうち 4.4  Review:3,891 ※2026年1月時点
参考価格:¥3,144
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
デイトナ D-UNIT(Dユニット)アクセサリー電源ユニット 4系統
品番:98830
付属ヒューズ:7.5Ax1,5Ax2,2Ax1
評価:5つ星のうち 4.4  Review:3,891 ※2026年1月時点
平均価格:¥2,173
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
デイトナ D-UNIT(Dユニット)アクセサリー電源ユニット 6系統
品番:45862
付属ヒューズ:5Ax2,2Ax4
評価:5つ星のうち 4.4  Review:3,891 ※2026年1月時点
参考価格:¥3,033
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
デイトナ D-UNIT+(Dユニットプラス)アクセサリー電源ユニット 3系統 + 1系統常時電源
品番:16075
付属ヒューズ:7.5Ax1,5Ax2,20Ax1
評価:5つ星のうち 4.3  Review:941 ※2026年1月時点
参考価格:¥2,203
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
デイトナ D-UNIT WR mini(Dユニットォーターレジスタント ミニ)アクセサリー電源ユニット 3系統
品番:45871
付属ヒューズ:7.5Ax2,5Ax1
評価:5つ星のうち 4.4  Review:32 ※2026年1月時点
参考価格:¥3,466
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
デイトナ D-UNIT EASY(Dユニット イージー)アクセサリー電源ユニット 2系統
品番:45863
付属ヒューズ:5Ax2
評価:5つ星のうち 4.3  Review:11 ※2026年1月時点1
参考価格:¥3,468
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
デイトナ D-UNIT EASY(Dユニット イージー)アクセサリー電源ユニット 4系統
品番:45865
付属ヒューズ:7.5Ax1,5Ax2,2Ax1
評価:5つ星のうち 4.3  Review:111 ※2026年1月時点
参考価格:¥3,587
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
デイトナ D-UNIT EASY(Dユニット イージー)アクセサリー電源ユニット 6系統
品番:45866
付属ヒューズ:5Ax2,2Ax4
評価:5つ星のうち 4.3  Review:111 ※2026年2月時点
参考価格:¥4,459
各ポートのヒューズは合計20A以内であれば自由にアンペアを割振り可
Kaedear ジャンクションパワーリレー KDR-E1 4系統
品番:KDR-E1
付属ヒューズ:5Ax4
評価:5つ星のうち 3.9  Review:491 ※2026年2月時点
参考価格:¥2,552

Kaedear ジャンクションパワーリレー KDR-E2 4系統
品番:KDR-E2
付属ヒューズ:5Ax4
評価:5つ星のうち 4.3  Review:115 ※2026年2月時点
参考価格:¥2,998

Kaedear SAEコネクター ジャンクションパワーリレー KDR-B18 3系統
品番:KDR-B18
サーキットブレイカー式:約8.33〜9.52A/約11.11〜12.70A/約13.89〜15.87A
評価:5つ星のうち 4.5  Review:44 ※2026年2月時点
参考価格:¥5,500
半導体リレーを採用している為、メインキーがオフの状態でもリーク電圧があります

2026年2月4日水曜日

CT125 ノーマルサイズ ブレーキ ディスク

CT125の登場から5年以上経てやっと普通に販売される製品が出てきた社外製ノーマルサイズ用ブレーキ ディスク

現行のJA65はともかく、少なくともJA55の初期ロットは純正のリアディスクがサンスター製か、稀にホンダの子会社だったユタカ技研製(2026年インドの会社に売られた)が混ざっていたがリアブレーキに関しては特に問題はなかった

波打つ純正フロントディスク

一方、フロントディスクはNHK(日発精密工業株式会社)製(タイの現地法人で製造)で、このフロントディスクの歪みがひどく、手でフロントタイヤを回すと引っ掛かって止まる程(この程度なら仕様扱い)2000キロ程度走ると手でフロントタイヤを回しても止まる事はなくなったがシュッ!シュッ!と擦れる音がまだ聞こえていた。
ひどい物は異音がするほどでさすがにクレーム交換されたりしていたのでさっさと交換したい部品の一つだった。


大口径のディスクは多数販売されているものの、100㎏前後の体重の人や重量級のカスタムと多積載で長距離のツーリングや大口径の見映えが好きという人以外にはオーバースペックに加え重量増と転倒時に岩や縁石などにディスクがヒットする可能性が上がるのでノーマルサイズで選べるのは喜ばしいところだろう


武川 フローティングディスクローター(ウェーブ形状/φ220) CT125(フロントのみ)
販売:スペシャルパーツ武川
商品番号:06-08-0273
2025年12月26日
税込価格:22,000 円

直径:220mm
厚さ:3㎜

ハブ部をアルミ製にすることでローター本体を軽量化
ディスクローターはステンレス鋼

amazon:フローティングディスクローター(フロント用)


Z-WHEEL ジグラムローター フロント

販売:ダートフリーク
商品番号:D9515
メーカー品番:W51-10051
2025年12月26日
税込価格:9,680円

直径:220mm
厚さ:3.5㎜

飛び石、ヒットなどによる変形を軽減させる肉厚設計
ハイカーボンステンレス(SUS420)を採用

amazon:Z-WHEEL ジグラムローター フロント(フロント用)


Mr Quick製 ホンダ CT125 ハンターカブ 220mm フロントウェーブディスク シルバー

販売:MADMAX:マッドマックス
商品番号:MR19-CT15-01
2025年06月27日
税込価格:5,500円

直径:220mm
厚さ:3㎜

amazon:Mr Quick製フロントウェーブディスク シルバー




Mr Quick製 ホンダ CT125 ハンターカブ 190mm リアウェーブディスク シルバー

販売:MADMAX:マッドマックス
商品番号:MR19-CT16-01
2025年06月27日
税込価格:5,500円

直径:190mm
厚さ:3㎜

amazon:Mr Quick製リアウェーブディスク シルバー




2025年12月1日月曜日

バイク用ナトリウムイオンバッテリー

自動車/バイク用バッテリーの鉛蓄電池、リチウムフェライト電池に続く第三の選択肢※1となるナトリウムイオン電池が市販された。

開発/製造は中国のHuawei Power Source (Hong Kong) Co., LimitedでOUTDO ブランドで展開している製品。
日本では株式会社ナヴィックが総代理店となっている。

OUTDO日本語ウェブサイト


ナトリウムイオン電池は今のところ中国のメーカーしか生産しないだろう、これは突出した技術力の成果ではなく、リチウムイオン電池と近い製造プロセスで生産できる事からリチウムイオン電池の工場を僅かな改修だけで工場を流用できるので、世界のリチウムイオン電池のバッテリーセル製造能力の66%という圧倒的な生産拠点を利用できる中国が量産に有利な為である。

中国政府は国家の安全と利益を守る目的で、一部の高性能リチウム電池、主要な正極・負極材料、製造設備・技術を輸出規制の対象とするなど外交カードとして利用される問題もあって、日本を含む欧米のメーカーは中長期的な展開を見据えて内部に液体が一切存在しない全固体電池の開発に注力しており、液体が含まれるナトリウムイオン電池はあくまで過度期の産物に過ぎず、電池戦争のゲームチェンジャーにはなり得ない。
※1 ニッケル水素電池がハイブリット車の駆動用以外でバッテリーとして採用されない主な理由は、自己放電率が高く、始動時の大電流供給性能が鉛蓄電池に劣るためであり、更に低温環境下では性能低下など自動車用バッテリーには向いていない特性の為である


ナトリウムイオンバッテリーの特徴

登場したばかりのOUTDOの製品が謳い文句通りの性能かは中国製である事に加え世界初の車載用で大規模な一般向け市販製品と言う事で、見切り発車的な完成度や妙なチップを搭載されていたりする不安がよぎる。

何と言っても中国自体のイメージの悪さと悪い意味での実績が強すぎてスペック表や宣伝文句を見てもちょっと信用できないのだが、日本総代理店の株式会社ナヴィックがナトリウムイオンバッテリーの色々な実証動画をYouTubeに挙げており、とりあえず実使用に問題は無さそうではある。

OUTDO ナトリウムイオン NaCR5SL Pro(YTZ5S / GTZ5S互換)を電装改修中のHONDA CT125・ハンターカブ JA55 にとりあえずブッ込んでみたが問題なく搭載できる
気になるスペックと特徴

充放電サイクル・・・・・・3000回以上
リチウムのSHORAIバッテリーで2000回以上だがナトリウムイオンバッテリーでは公称値3000回以上でこれは毎日充電しても10年近く利用できることになる。
ナトリウムイオンバッテリーは総じて最大充電回数は大きいので妥当な数値といえる、バイク用の鉛バッテリーが多くても500回程度と言う事を考えれば充放電回数を気にする必要は無いが 実績が無いので長期的信頼性はこれからとなる。


深放電対応・・・・・・0Vまで放電可能
0Vまで放電しても損傷することなく再充電が可能で最大のメリット。
過放電の心配から解放されるのでうっかり過放電しがちな人はこの為だけに買い替える価値がある


作動温度範囲・・・・・・マイナス25℃~70℃前後
広い作動温度範囲が特徴で特に低温環境での性能維持能力に優れ、-25℃の環境下でも使用可能
作動温度範囲が狭いリチウムイオンバッテリーに対するアドバンテージの一つで寒冷地では最良の選択肢だろう。


急速充電可能・・・・・・Cレートで3C充電まで対応
Cレートとはバッテリーの充電・放電速度を示す単位で、バッテリーの理論容量を1時間で完全に充電または放電する電流値。
電池の容量が2Ahとした場合、1Cで充電するには2Aが必要となる。
リチウムイオンバッテリーなどの高出力で大容量の二次電池全般では急速充電の必要性から動作能力を示す指標として使用されるようになり、鉛バッテリーとはCレートの意味が異なる。

一般的な鉛バッテリーの充電電流は、バッテリーの容量(Ah)の10%から20%を目安としている為、Cレートで換算すると非常に低い放電レートになるので容量を特定のCレート(放電時間)で表記する。
C10(10時間率)=1Cの放電率(定格容量の1/10の電流)で、10時間かけて放電したときの容量。
C20(20時間率)=0.05Cの放電率(定格容量の1/20の電流)で、20時間かけて放電したときの
          容量。

急速というよりも特別快速レベルの充電速度に対応できるのは強味だが、4.5Ahのバッテリーを1Cで充電するには4.5A、3Cで充電したければ13.5Aもの出力が出来る充電器が必要で価格も高価になる為、個人で利用するには敷居が高い。


自然放電・・・・・・低放電
バイクに取付けた状態での保持率は12ヶ月で50%が公称値で、リチウムのSHORAIバッテリーと比べると劣るものの放電率は充分低いので冬眠時でも手間いらずで保管が出来るうえに、完全に放電してしまっても充電すれば復活できるので非常に心強い。


設置角度・・・・・・360度全方位制限なし
縦・横・斜め・逆さま・自由に設置可能


重量・・・・・・鉛バッテリーより軽い
リチウムバッテリーの中身が入っていない様な軽さには及ばないものの鉛バッテリーより軽い事が体感できる程度には軽量である。
公式の販売ページではNaCR5SL Proの重量が0.65kg と表記されているが実際に測定すると0.85㎏で200gの差があった
GS YUASA YTZ5Sに対して53.9%の重さ

エネルギー密度・・・・・・リチウムバッテリーより劣る
ナトリウムはリチウムに比べて原子量が約3倍、イオン体積が約2倍。このため、単位重量あたりと単位体積あたりに蓄えられるエネルギー量が原理的に少なくなる為エネルギー密度では宿命としてリチウムバッテリーより劣る事になる。 エネルギー密度を更に高め、さらなる高性能化を目指せる可能性はあるものの、その時にはリチウムバッテリーも更なる高性能化を果たしているだろう。


安全性・・・・・・構造的に発火しない
単体のナトリウム(金属ナトリウム)は水と激しく反応する危険物なので勘違いしやすいが、ナトリウム化合物として食塩・漂白剤など食品や工業製品などに利用される身近な物質である。
ナトリウム化合物を製造する際、単体のナトリウムを使用するので細心の注意が必要だが、完成したナトリウム化合物はナトリウムが単体で存在しないため危険性はない。

バッテリー内部の配線や電子部品が短絡等で高温になり発火に至る事はあるがそれは鉛蓄電池でも起こり得る問題で、バッテリー内部のナトリウム化合物の素材が発火の原因になる事はない。
また、電池残量をゼロの状態で輸送出来る為、安全な輸送が可能である。


価格・・・・・・微妙な価格
GS YUASA YTZ5S 互換で比較すると、OUTDO ナトリウムイオン NaCR5SL Pro(YTZ5S / GTZ5S互換)の定価が20,570円で、期間限定のセールで20%オフ(16,456円)だったことを考えると実売価格は2万円を切るくらいに落ち着くと思われる(バイク用品店の場合は定価販売だと思われる)

対するバイク用リチウムバッテリーは主に車両の状態をきちんと把握出来て適切な整備を怠らず必要とあらば金額に拘らないサーキット走行も重視するようなマニアックな人が買う物なので比較してもあまり意味はない。

一方、鉛バッテリーでは純正と同じ GS YUASA YTZ5Sが amazonで11,491円、YTZ5Sの互換製品が3千円台で買えてしまう事を考えるとナトリウムイオンバッテリーが鉛バッテリーに対してぶっちぎりの性能があるにしても一つのバイク(又は同じバッテリーを使える車両)を長い年月乗り続けるとは限らない事を考えるとバッテリーをナトリウムイオンバッテリーに交換後2~3年で乗り換えてしまうと明らかに鉛バッテリーの方が安上がりなので悩ましい所だろう。


まとめ

エネルギー密度と重量以外ではリチウムバッテリーより優れており、発火の心配がなく過放電後でも利用可能とズボラな運用でも扱いやすく安心して利用できる事から現在の最良の選択肢と言えるが、中国製でしかも初物という事もあって得体のしれない不安があり内部基盤の精査や長期使用の実績がない現状では、安易にお勧めとは言えないのが難しい所である。

一部製品でバッテリー端子に挿入する固定用ターミナルナットがバッテリー端子のナット挿入スぺースより薄く小さい為にボルトと一緒に供回りしてしまい端子を固定できないという問題が販売直後に発覚しており、不安がにじむスタートとなった。

YTZ5S互換のNaCR5SL Pro 12V 4.5Ahでは供回りすることなく固定は出来るがターミナル・ナットがバッテリー端子より薄く小さい為にナットの遊びが大きく、ナットをバッテリー端子に挿入した状態でバッテリーを搭載しようとするとターミナル・ナットを落としやすいので注意が必要

CT125に搭載するには、最初にバッテリ―のみを収めてからバッテリーを持ち上げて少し浮かせた状態にしてターミナル・ナットを挿入したが、挿入の際ターミナル・ナットを落とさないように注意が必要。
念の為、古いバッテリーのターミナル・ナットを流用するか、キタコ等から販売されているターミナルボルト・ナットを別途用意しておくと安心である。。


キタコ ターミナルボルト・ナットセット


ギボシ端子と電装用工具