2026年3月3日火曜日

ギボシ端子と電装用工具


ギボシ端子
エーモン ギボシ端子
ギボシ端子等の圧着
日本企業のギボシ端子製造・販売会社
ギボシ端子の表面処理(メッキ処理)
日本企業のギボシ端子取扱い店リンク
圧着工具(電工ペンチ)


ギボシ端子
ギボシ端子とは、電線の芯線と被覆を2箇所の爪(バレル)で同時に圧着する構造で電線が露出した状態で圧着する「オープンバレル」型と呼ばれる端子の一つである。
バイクや自動車で何気に使っているギボシ端子は日本特有の規格(JIS D 5403)で定められている。
差込口の太さの違いで103型(細い)と104型(太い)の2種類の規格がある。
103型はφ3.5mm、104型はφ3.96mm(約4mm)となっており104型が一般的に使われている。

ただ、市場では104型と表記して売られている事は稀で104型なら3.96mmや4㎜103型なら3.5mmと径で表記されるのが普通である。

103型は二輪のホンダ車(四輪は普通の104型)とスズキの一部で使われている程度だが、世界で一番の市場シェアを持つホンダの二輪に合わせたのかは不明だがデイトナやキタコの電装アクセサリー製品で使われるギボシ端子も103型である。
海外では「Bullet Terminal」や「Bullet Connector」と呼ばれJIS規格の物とは微妙に異なり、肉厚が非常に薄く簡単に曲がり自動車等の車両にはほとんど使われない。
※自働車用品等を販売する企業が端子製造会社に委託して自社ブランドで販売する製品やノーブランド品等で多く採用される台湾のK.S. Terminals Inc.製の様に日本の規格に合わせた海外の製品もある


ギボシ端子はJIS規格によって互換性は保たれているがギボシ端子のバレル部分(電線のかしめ部(爪))は、表記上の規格はない。

図-1 バレル部分 参考画像

図-2 バレル部分の構成図
バレル部分のサイズはギボシ端子に適合する電線サイズ(0.5sq〜2.0sq)に合わせているのでサイズ自体は概ね共通だが、同業他社と同じものを作っていたらコスト勝負になり生き残れない事もあってメーカーによって求められる耐久性や厚み、機械的保持力の工夫などの違いがあり、バレル(爪)の形状や長さが微妙に異なっている。

この、ギボシ端子の製造会社ごとにバレル形状が微妙に異なる事が圧着工具の選択を難しくしている




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エーモンのギボシ端子

エーモンのギボシ端子は一般販売向けと業務用の2種類がある

定番となっているエーモンのギボシ端子は一般販売向けと業務用の2種類がありインスレーションバレルの形状が全く異なる。

本来、ギボシ端子は機械による圧着が前提でハンドツールを使った手作業での圧着は想定していないので、一般販売品は素人がエーモンの安価な電工ペンチでも容易に圧着できる様にバレル(爪)部分が丸められており、その結果 高価なJIS規格準拠の電工ペンチだと圧着どころかギボシ端子がきちんと嵌らないという残念な結果になる。

一方、エーモンの業務用はバレル部分はまっすぐになっていて(エーモンの圧着工具では慣れが必要だが圧着は可能)高価な圧着工具でも利用可能である。
業務用は100個単位のパッケージなので個人で間違って購入すると言うのは稀だろう。

業務用はインスレーションバレルに余計な曲げ加工をしていないだけで端子自体は規格に準拠したものなので互換性に問題はない。




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ギボシ端子等の圧着

ギボシ端子等の圧着端子は本来「圧着機・アプリケータ」と言うプレス機と弾帯の様に連続して繋がっている端子を一定ピッチで送り、電線に合わせて圧着パンチで端子を圧着するアプリケータと言うユニットがセットになった機械で圧着を行うが、アプリケータは端子のメーカーや型番ごとに専用のアプリケータが必要となる。
参考画像:日本連続端子株式会社
端子の見た目が同じでもメーカーによって部材の厚みとバレル部分の形状の他、指定する電線の仕様や電線と端子をかしめた際の断面の高さ(クリンプハイト)が異なる。
各社独自の設計・工夫などがある為、要求仕様に合わせて設定・調整された機械、指定された電線という仕様に沿って圧着するが、その仕様は当然ながら社外秘であり、個人がハンドツールで圧着する場合はクリンプハイトが非公開の為(そもそも電線から要求仕様に合致していない可能性が高い)、指定の工具と電線で圧着を行うのが原則である。

個人レベルでの電装の追加や修理/整備では扱う電線の品質が様々なうえに各社のギボシ端子に対応できるような万能な圧着工具など存在しない。
専用工具であろうと市販の工具で作業した時点で電気抵抗や引張強度の保証は消失する。

そもそも、端子製造会社自体は一般向けに販売はしていないし個人が扱う事自体認めてはいないので資料の開示やサポートもしない。
一般に売られている物は商社や用品メーカーなどが端子製造会社から仕入れて旧車のレストアや車両のカスタムを楽しむ専門家やマニア向けに小分けにして販売しているもので、 市販のハンドツールによる圧着の成否は目視でわかる常識的な範囲に限られる事から結果は自己責任である。



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日本企業のギボシ端子製造・販売会社


製造会社
全社株式市場に上場していないオーナー企業である。

日本圧着端子製造株式会社 (JST)
業界トップのシェアを持つ非上場大手端子メーカー。
シンプルな造形で味気ない見た目だが独自の無酸素銅を使用し導電率の高さと粘りのある固さが特徴でギボシ端子のベーシックな見本みたいなもの。
JSTの刻印が目印だが確認するにはルーペ必須。

日本端子株式会社
非上場の企業で元衆議院議員の河野洋平が大株主。その長男である衆議院議員の河野太郎がかつて在籍し、現在の社長は、河野洋平の次男の河野二郎である。
端子やコネクタを主力製品として、設計、製造、販売が主な業務。
中国に複数の子会社を置くなど中国と関係が深くその利害関係が河野氏の政策に影響を与える懸念が持ち上がったりと話題には事欠かない。
ギボシ端子はデータシートが公開されているので製造はしているのだろうが、入手は難しいだろう。

ヒーロー電機株式会社
Astemo (ホンダが子会社化)旧:日立Astemo(日立製作所・日立オートサービス&サービス)のギボシ端子製造元で 未上場企業
純粋な日本国内生産で品質の高さと芯線に機械的保持力と電気的接触安定性を高めるセレーション加工に加え良好なカシメ形状を作るプリフォーム加工でプロや現場での評価が高い
細くシャープなHEROの刻印が目印
・製品ラインナップ:製品ラインナップ

ニチフ (NICHIFU)
国内生産を強みとし、圧着端子の非上場大手企業の一つ。
エッジの利いたシャープなセレーション加工が施されており、精密さと加工技術の高さを感じさせる物。
インスレーションバレルには良好なカシメ形状を作るプリフォーム加工もされている。
表面処理は光沢が無いタイプなので地味でパッとしないがその分手頃な価格でホームセンターのカインズが運営するネット通販でも取扱っているので割と一般にも入手しやすいうえに造りも良いのでお薦めできる。NTMの刻印が目印。

矢崎総業
ワイヤーハーネス関連ではトップクラスのシェアを持つ非上場企業でギボシ端子等のJIS規格策定に関わっていた社団法人 自動車技術会 電装部会 コネクタ分科会 構成企業の一つでトヨタグループではないが、トヨタとの関係が非常に深い企業である。
偽物の粗悪品を販売するWEBサイトが出現したりと泥臭い部品製造業では珍しくブランド的価値も高い反面、2010年に自動車用ワイヤハーネスの販売において、競合他社と価格や入札を調整するカルテル(談合)の発覚、2024年12月、約340億円の申告漏れを国税局から指摘される等、コンプライアンス意識が低いやんちゃな企業といったイメージ。

ギボシ端子は何の工夫もない味気ない物だがJIS規格策定に関わっていただけにJIS規格スタンダードモデルと言える
メッキが艶ありタイプなのでちょっと高級感があり、刻印は矢崎のロゴをあしらった三角形と識別記号(Y等)が刻印されているがロゴは傷にしか見えなかったり擦れて判別不能だったりと非常に解り難いので確認するにはルーペは必須である

ミネベアコネクト
旧:住友金属鉱山(住鉱テック) 2022年にミツミ電機株式会社100%出資の子会社となりミネベアミツミグループとなる。
日本で初めて圧着端子を販売した企業でもあり、ミネベアミツミグループ全体で見るとミニチュア・小径ボールベアリングで世界シェア約60%(2025年)を誇り、電子機器事業、自動車部品・産業機械・住宅機器事業を手掛ける非上場の超精密部品メーカー。
取扱店が大手ではヨドバシやモノタロウくらいで非常に少ない上に在庫は無いので指名買いでの入手性は極めて悪いがキタコのHONDA用の金色で細いタイプ(103型)はミネベアコネクト製(2005年現在)である。 刻印はOTPの3文字で割と刻印ははっきりしているがプレス加工時に潰れてしまい判別しにくい物もある

清和工業
自動車電装関連品の開発・製造を手掛ける企業。
特に目立った業績や話題性もなく目立たない地味な企業でギボシ端子もJIS規格に沿ったシンプルな造りで特徴が無い。
刻印は品番S-1やS-2など品番のみの表記なので清和工業製というのがわかる程度でOEMに徹した控えめで堅実な企業なのだろう。
指名買いをしなくても自動車用品メーカー等が販売する製品を買えばこれにあたる可能性が高く、広く浅く浸透し知らず知らずのうちにあなたの愛車に乗っている・・・そんなギボシ端子である。


OEM(委託製造)品販売メーカー

ダイソーのギボシ端子(現在は販売終了)
15年前であればダイソーのギボシ端子が面白かった。
エーモンより安い上に中身はロットによって日本の大手端子メーカー各社の製品がガチャの様に違っていたのでお買い得以外の何物でもないと言う事でまとめ買いされやすく入荷してもたちまち売り切れ、その後中身が台湾のK.S. Terminals Inc.製に切り替わってお買い得感が無くなった事もあるのだろうがいつの間にか販売は終了して現在は売られていない。

株式会社エーモン(amon)
言わずと知れた非上場の国民的電装DIY用品メーカー、ホームセンターからカー用品店まで身近な店頭で手に入る入手性の良さと手頃な価格、自動車の電装DIYに特化した豊富なラインナップで一般からプロまで幅広く利用されている。
業務用は日本圧着端子製造株式会社 (JST)製造(日本製)の刻印がある製品と刻印が無い無印の製品があったりと時期かロットで異なる様で日本製とされる ※2026年3月現在、一般向けは不明
金メッキタイプのギボシ端子はバレル部分にK.Sの刻印がある事から台湾のK.S. Terminals Inc.製である

オーディオテクニカ
非上場の音響機器メーカーなのでカーオーディオの電装用に音質に拘った金メッキなどの導電性の高いギボシ端子を発売している。
導電性以外に耐腐性が非常に高い事から腐食による接触不良の問題をほぼ無くすことも可能で確実な配線が可能になる。
金メッキタイプのTL300Gは端子のバレル部分にK.Sの刻印がある事からエーモンの金メッキタイプと同じく台湾のK.S. Terminals Inc. 製であることがわかる。
3層メッキのAT-RXT300Gbも端子自体はK.Sの刻印がありK.S. Terminals Inc.製でメッキ加工を日本で行っている

NTB(株式会社 丸中洋行)
新車、旧車を問わず、絶版品も含めた消耗、補修部品の販売で知られる企業。
2017年からギボシ端子などの販売を始めており、ギボシ端子は2026年現在は、台湾の信盛精工(Sin Sheng Terminal & Machine Inc.)製で刻印はSTMである。


株式会社キタコ
ギボシ端子は104型と103型を販売しており、103型が金色で日本のミネベアコネクト製(2005年現在)である。
使ったことが無いので104型の製造元は不明。


デイトナ
ギボシ端子は104型と103型を販売している、103型がホンダ・スズキ用となっているがスズキの最近の車両は104型と思われる(未確認)ので注意。
使ったことが無いので104型と103型共に製造元は不明。







ギボシ端子の表面処理(メッキ処理)

ギボシ端子の材質は銅に亜鉛を加えて作られる合金で一般に真鍮と呼ばれる。銅の比率が高い程コストも高くなる

真鍮自体は鉄の様に酸化によって錆びてボロボロになる事はないが酸化はするので酸化物等の腐食生成物による接触不良を防ぐためにメッキによる表面処理が行われる。

コストや用途によって電機接続性の向上やハンダ濡れ性の向上と言った機能性を付加する為に金メッキ等の表面処理を追加する。


主なメッキ処理

スズメッキ:

導電性と耐食性を確保する為に一般的にスズメッキ(光沢)又は(艶無し・半光沢)で表面処理され、(光沢)の場合は見た目の良さ・(艶無し)の場合は半田付けしやすいという特徴がある。高温多湿の環境では酸化しやすく酸化すると黒く変色し、 変色した場合は導電性が低下する。
 
金色のメッキ:

見た目を良くする為(中国製品に多い)や、ギボシの型番の区別をしやすくする為(キタコ)に、銅と亜鉛の合金メッキや、銅とスズの合金メッキを採用する。
これらは赤金色や黄金色といった金色が特徴だが、銅の比率次第で本物の金メッキと判断し難い発色にできる事から非常に紛らわしい

金メッキ:

純度 99.9%以上の純金を使ってメッキコーティングしたもので正確には「24KGP」(24K Gold Plated)と表記される。
※24分率(Karat単位)で金純度を表すため、24/24=100%(純金)という意味

特徴は何といっても腐食しない事と銀に次ぐ導電性の高さで低接触抵抗と高い化学的安定性に加え耐食性が極めて高く、劣化の心配がない最強の素材。
欠点は柔らかく傷つき易い為、何度も抜き差しを繰り返すような部品の接続には向かない事と2026年現在、金の価格は高騰してプラチナよりも高価な金属になっている事。
用途としてはエアバックなど非常時に確実な動作が要求されるような重要部品の接続端子などに使われる。


3層コーティング:

オーディオテクニカが販売する2025年1月24日に発売された最新のハイエンド自働車用製品で採用された物で銅下メッキ・⾦フラッシュメッキ・ルテニウムメッキの三層コーティングを施したレアメタル採用の超贅沢品で、端子とスリーブのオスメスが各5個入で4400円と非常に高価。

コストを抑える為だろうが金メッキ採用品と同じくベースのギボシ端子は安価な台湾のK.S. Terminals Inc.製で、音質についてはともかく物性が導電性と耐腐食性で物理的に優れている希少金属を採用。さらにメッキ加⼯と品質にこだわり、福井県鯖江メガネのメッキ加⼯技術を採⽤し、特殊電界処理を施した⽔でメッキ処理と、まるで80年代のバブル期を彷彿させる贅沢なこだわりぶりは美食漫画に出てくる食材かよ!?っと突っ込みたくなるうえに語り出したくなる一品




日本企業のギボシ端子取扱い店リンク


Astemo・ ヒーロー電機(製造)
amazon:
「ヒーロー電機」ギボシ端子セット各20個






株式会社キタコ
amazon:
ギボシ端子セット オス/メスセット 104型ミネベアコネクト製(旧:住友金属鉱山(住鉱テック))
ギボシ端子セット オス/メスセット 103型



参考資料・出典

Molex 圧着ハンドブック(産業向け)文書番号:TM-640160065JP 非管理対象文書

日本圧着端子製造株式会社:圧着加工の注意事項

キーエンス:
電子デバイス業界
ワイヤーハーネス・圧着端子の観察と定量評価

京セラ:めっきの基礎知識
https://ele.kyocera.com/ja/technical/con_plating/

イリソ電子工業株式会社:コネクタの端子にめっきをするのはなぜか?
https://www.irisoele.com/jp/technology/column/plating/

ヒーロー電機
・基本操作ガイド:https://hem.co.jp/special-frh-07-tejyun
・自動車補修用ギボシ端子シリーズ概要:https://hem.co.jp/special-b1-b2
・ギボシ端子の選び方と使い方ガイド:https://hem.co.jp/howto-bullet-terminal


 







電工ペンチ

個人レベルでの電装の追加や修理/整備では扱う電線の品質が様々なうえに各社のギボシ端子に対応できるような万能な圧着工具は残念ながら存在しない。
市販の工具で作業した時点でギボシ端子の電気抵抗や引張強度の保証は消失する。

初めて挑戦する場合は何度もテストを繰り返し自分なりにベストと思われる引張強度を定義する必要があるが、極端だが「外れなけりゃOK!」と言う大らかさと失敗を恐れない胆力がないと不安でストレスが溜まる事から神経質な人には向いていない。

ラチェット式同時圧着ペンチ

オープンバレル端子の芯線と被覆を1度の動作で圧着できる高機能工具。

中国の工具メーカーが揃って採用する機構で日本の工具製造メーカーは少なくともギボシ端子対応のハンド工具ではラチェット式は採用していない

圧着ペンチのラチェット機能とは、端子の圧着が完了するまでハンドルが開かない(戻らない)ようにする固定・解除機構のことで、解除レバーを押すか最後まで握りきらないと解放されないため途中で握るのを止めてもその状態を維持する事から安定した圧力をかける事が出来るので圧着不足によるミスを防ぐことが出来るのがメリットでその代わり圧力の調整が出来ないのがデメリットとなる。

車両の電装作業には不向き

大量のギボシ端子を圧着する場合に効率よく圧着できるがヘッド周りが大きく重い事と、それなりの握力も必要になる為、主に作業テーブルといった机上での作業で使われる。
車両の中やエンジンルーム・バイク等の車両に密着した作業になる電装追加・修理や整備作業では大きすぎて届かなかったり圧着箇所が見えなくなったりと使いづらい事に加え、致命的なのはダイスの中が見えないので芯線の位置決めが出来ず失敗の原因となる為に殆ど使われない。

サイズと質量が大きい分うっかりぶつけたり落としたりすると車両に傷を付けたり損傷したりと被害も大きくなるので主目的が電装追加や修理ならこのタイプはお勧めしない。

IWISS ラチェット式 精密同時圧着ペンチ SN-58B

対応線径 0.25~1.5sq※エーモンのギボシ端子に非対応
税込 ¥2000前後 メーカー(中国):中国製

安いのが魅力だが、エーモンの一般向けギボシ端子、デイトナのギボシ端子には非対応なので注意が必要。 amazon:IWISS ラチェット式 同時圧着ペンチ SN-58B

IWISS ラチェット式 精密同時圧着ペンチ IWS-2560
対応ダイス 0.25sq~6sq※エーモンの市販ギボシ端子対応
税込 ¥4000前後 メーカー(中国):中国製
IWS-2560

amazon:
IWISS ラチェット式 同時圧着ペンチ IWS-2560

エーモンの一般向けギボシにも対応するが、推奨はしていない。 エーモンのギボシ端子を綺麗にカシメるならIWS-0520Bが向いているとの事だが、スプリングの耐久性に不安がある。


KF CPTEC 圧着ペンチ KF-AN04BS
税込 ¥4000前後 メーカー(中国):中国製

2019年設立の中国の新興メーカーで安価な事が特徴で主にアマゾン等のネット通販で展開している。

ラチェット機構の感触が非常に軽くスカスカで、軽く握っただけでロックが解除されるので圧着途中で止めてグリップを握り直しする時、ぐっ!と握っただけでロックが解除されたりするのでグリップを握る際の力加減に気を遣う

スターホイールを回すタイプのラチェット調整機構はあるが、+/-の刻印等がないので試行錯誤が必要なのはいかにも安い中国製品らしい造り

試した結果は「ロックが更に軽くなるか、確実にロックされてロック解除レバーを押さないと解除されない」の両極端な調整しかできずロック時の感触が変わるような調整はできなかった。
ダイス部分に製造コストを全振りした様な製品で圧着自体はちゃんとできるものの、工具としての使用感は典型的な安物の感触である。
●エーモン工業の丸形ギボシ対応
amazon:KF CPTEC 圧着ペンチ KF-AN04BS
amazon:アイウィス ラチェット式 精密同時圧着ペンチ IWS-2560

エーモンの丸形ギボシ非対応
amazon:アイウィス ラチェット式 精密同時圧着ペンチ中型端子対応 SN-58B


修理/整備・車両電装系のプロ向け
エーモンの一般向けギボシ端子には使えないので注意


車両に密着して作業する都合上、コンパクトで軽量な物が望まれる事からシンプルなペンチ型が主流。
基本は「芯線仮圧着>芯線本圧着>被覆部圧着」と各部ごとに確実に圧着していく、効率は悪いが一つの車両に対して圧着をする回数は数本程度なので問題にならず重要なのは確実な圧着。
ラチェット式と違ってオーソドックスなペンチ型は熟練度や個人の資質によって、丁寧さ・正確さ・仕上がりの美しさといった見映えの差がでる工具でもある。
フジ矢 電工ペンチミニ (ファストン端子用) FA203
対応サイズ: 1.5~2.5sq※エーモンのギボシ端子非対応
5,300円 (税込5,830円)  発売日:2020年9月7日

整備士などの職人向け電工ペンチ。
ストリップ機能、圧着機能、配線カット機能をよく使用される0.75~2.5sqに限定する事で自動車・バイクなどの配線作業など狭い場所での作業に最適化。

照明の多様化といったテクノロジーの進化と機器の増加に伴い配線スペースと作業スペースの窮屈化は深刻化しており従来の電工ペンチでは電装作業が困難な事態に応える次世代電工ペンチである

エーモン・デイトナのギボシ端子には使えない欠点があるが、ワイヤーストリッパー部の刃付けによる被覆剥きも綺麗にできる等、その扱いやすさはプロの現場でも評価が高いお薦めの一品。
経験や練習が必要。


主な対応ギボシ端子メーカー
・エーモン 24K純金メッキ仕様または、業務用(オス/メス端子のみで各100個単位・カバー別途購入)
・日立製作所(旧)/現:Astemo(ホンダ)※ヒーロー電機が製造
・矢崎総業
・キタコ
・オーディオテクニカ
amazon:フジ矢 電工ペンチミニ (ファストン端子用) FA203


ENGINEER ダイス交換式精密圧着ペンチ大型 端子 PAD-13
対応線径(PAD-13)のサイズ: 0.5sq、1.0sq、1.5sq (AWG 23~16)
※エーモンの一般用ギボシ端子非対応
税込 ¥10,670 発売:2014/04/01・2014年度グッドデザイン受賞

職人向け電気・電子機器用途の工具。
企業柄、自動車の電装用としての用途は意識していない製品で対応ダイス表記も知識が無ければ理解不能で素人を寄せ付けない。

あくまで電子機器向けの工具といった位置づけの為か、対応するケーブルは最大で1.5sq(AWG 16)相当止まりと中途半端だが大抵の場合ケーブルは1.5sqまで使えれば十分である。

高価な製品だが最近のENGINEERのグリップデザインは好みが分かれるところ。
六角レンチが付属するが無くしやすいというか、急なトラブル修理など混沌とした整備現場では確実にどっかに逝ってしまうので余計なデザインなどせずにグリップに収納出来るような気の利いた構造にしてほしい。

こちらもフジ矢の電工ペンチミニと同様にプロ向けで一般向けに販売されているエーモンのギボシ端子には使えないので注意。
JIS規格準拠の精度の高さ故に矢崎総業などのしっかりとJIS規格に準拠したギボシ端子が必須で使用するギボシ端子によってはカシメる前にギボシ端子のバレルを調整し整える作業が必要で完成クオリティ重視の工具と言える。
高価で精度の高さに特化したような製品で、仕上がりは真にプロの仕業と言えるレベルなのだが一々面倒な工具なので妥協を許さない人向けの一品。

amazon:ENGINEER ダイス交換式精密圧着ペンチ大型 端子 PAD-13

株式会社エンジニア:圧着工具の選び方~オープンバレル端子編~
https://www.nejisaurus.engineer.jp/post/



KF CPTEC SKN-60B DIY電装用ダイス交換式圧着ペンチ
対応線径0.8–4.7mm²
参考価格: ¥5,990
一般のDIY向け圧着工具。
工具不要で簡単にダイスを交換できるのが特徴で4種類のダイスがセットになっているのでギボシやファストン端子はもちろん、JSTやMolexといった精密なコネクタ端子まで、対応できる

あくまで一般向けの工具といった位置づけの為、簡単に素早く交換できる分ダイスの固定精度は低くガタや歪みが発生するので使用する端子によっては歪な仕上がりになる事もある。

これ一つで殆どの端子に対応できるのが強み。

amazon:KF CPTEC SKN-60B DIY電装用ダイス交換式圧着ペンチ





ワイヤーストリッパー

避けて通れない電線の被覆剥きだが、切れ味より電線の被覆を剥いても中の芯線が無傷である事が重要
使用する電線は電装用AVケーブル(AV線)

自動車などの低圧回路に使用される自動車用ビニル絶縁低圧電線(JIS C 3406規格など)の事でオーディオ・ビデオ用のケーブルとは全くの別物
Aは自動車用(Automotive)、Vはビニル(Vinyl)の意味である。

エンジンルームや車内の過酷な環境に対応するため、耐熱性、耐油性、耐摩耗性に優れている。 

amazon:
エーモン モトレクション ハーネス(バイク用)
エーモン 配線コード 自動車用(電源追加用)
デイトナ純正色ハーネス
デイトナ 純正色ハーネス ホンダ
キタコ 純正色ハーネス
HOZAN ワイヤーストリッパー より線用 P-960

薄くコンパクトなので車内やエンジンルームのような狭い空間での作業に最適で、規格どうりの電線ならHOZANのワイヤーストリッパーを選べば間違いない。
だが、規格どうりの電線にしか対応できないのが問題。

車両の電装に使う主な電線は㎟(平方メートル)だったりsq(JIS規格)やAWG(UL規格)だったりと入り乱れていて、規格に合った配線の被覆をカットするこのタイプのワイヤーストリッパーだと車両の電装ケーブルは電線径がアバウトすぎてこれ一つでは対応しきれないので規格や仕様ごとに複数用意する事になりコスト的に厳しい事と、作業中電線径が異なる度に一々工具を交換する鬱陶しさが辛い。

amazon:HOZAN ワイヤーストリッパー より線用 P-960


ENGINEER マルチワイヤーストリッパー PAWー01
電線径自動調節機能付 電気工事士試験対応


車両の電装では何も考えずに配線の被覆を剥ける機械式ワイヤーストリッパーが便利。
0.5sq以上の太さならケーブルのサイズは自動調整で複数本も同時に被覆を剥ける。
大きくて重いのが欠点で場所によっては工具が届かない、切断時の状態が見えないと言った問題も起こる。

amazon:ENGINEER マルチワイヤーストリッパー PAWー01

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ギボシ端子と電装用工具