2024年9月19日木曜日

CT125 新製品情報 2024年10月

TECHNIX サスペンションキット
TECHNIX フロントフォークスプリングキット、リアショック Tec-1.1 Performance Shock 発売

CT125・ハンターカブ(20以降)フォークスプリングKIT
型番:THSFCT125ST
料金:13,200円(税抜:12,000円)

CT125・ハンターカブ(20以降)フォークスプリングKIT Front 6.0 N/mm - technix web shop (shop-pro.jp)

TGRサスペンションフルード フォークオイル10W(動粘度:37.9cst/40℃) - technix web shop (shop-pro.jp)


TGR TEC-1.1 Performance shock CT125・ハンターカブ(20以降)
型番:T111CT125HCST
価格:85,800円(税抜:78,000円)

TGR TEC-1.1 Performance shockCT125・ハンターカブ(20以降) - technix web shop (shop-pro.jp)


 
C.F.POSH シートオープナー ブラック CT125(JA55/JA65) 852230
希望小売価格:¥3,080(税込)
amazon:C.F.POSH シートオープナー ブラック CT125
Webike:シートオープナー


 
ステンレス製 ホーンカバー 汎用
クロスカブ50 クロスカブ110 CC50 CC110 CT125 ハンターカブ ダックス125 DAX125 ST125 など
amazon:ステンレス製 ホーンカバー 汎用
Webike:ステンレス製 ホーンカバー 汎用



9月18日

OVER スイングアーム Type6 mini CT125

希望小売価格:¥86,900(税込)
webike:OVER スイングアーム Type6 mini 

9月18日

OVER ワイドセンタースタンド CT125 

希望小売価格:¥36,300(税込)
webike:OVER  ワイドセンタースタンド

9月18日

OVER チェーンカバー CT125 

希望小売価格:¥13,200(税込)
webike: OVER チェーンカバー CT125 

9月17日

OVER フラットペダル CT125 
希望小売価格:¥80,300(税込)
関連記事:CT125用 調整可能なステップ

8月25日

Protec CT125ハンターカブ、ダックス125用ヘッドライトコンバージョンハーネスkit

プロテックは、CT125ハンターカブ、ダックス125のヘッドライトを純正ハーネスに手を付けずに社外汎用ヘッドライトに交換する為のコンバージョンハーネスkitを発売する。

詳細は、プロテック ブログ


品番:15228
品名:【HCH-H01】
ヘッドライトコンバージョンハーネス 
適合車種:'20~CT125ハンターカブ(JA55/JA65)、'23~ダックス125(B04/JB06) 
税込み価格¥6,600(本体価格¥6,000)

プロテックは、既にCT125ハンターカブ用のLEDヘッドライトキットを2020年には販売しているが、¥38,280と高額な上に純正配線に加工が必要な事もあって敷居が非常に高い製品でしたが、FULNESSが純正ライトケース及び配線はそのままで汎用H4バルブも使えるマーシャルヘッドライトキットを¥27500で発売したことにより、製品価値が無くなっていました。
この製品は、そんなFULNESSCT125 マーシャルコンバージョンキット TYPE-2に対する当て付けのような対策だと思います。
競争って素晴らしいですね。


8月25日

アクティブの「車種専用ブレーキホースキット」に、CT125ハンターカブ用を発売

イギリス グッドリッジ社のブレーキホースを使ったCT125用キットを発売する

ステンレス シルバー/ブラック


8月23日

アクティブ パフォーマンスダンパーの一部製品値上げ

ここ半年の円安の影響がおおきいが、どこもかしこも円高になってきてから値上げっていう間の悪さ、そして円高が続いても価格はそのまま添え置きと
ACTIVE製品 パフォーマンスダンパー® 一部価格変更リスト
2024.10.20受注分より適用
品番
ブランド
品名1
品名2
JAN
旧価格
新価格
税抜金額税抜金額
13691105ACTIVEパフォーマンスダンパーCBR250RR 17-234538792922515¥40,000¥45,000
13691501ACTIVEパフォーマンスダンパーV-STROM250 17-23(ABS含む)4538792905976¥35,000¥38,000
13691701ACTIVEパフォーマンスダンパーW800 11-24/CAFE/STREET-23/MEGURO K3 -24/W650 99-084538792905983¥35,000¥38,000
13691703ACTIVEパフォーマンスダンパーZRX1200DAEG 09-164538792921280¥35,000¥42,000
13691704ACTIVEパフォーマンスダンパーZX-25R/ZX-25R SE 21-24/ZX-4R SE/RR 23-244538792923468¥40,000¥45,000
13691901ACTIVEパフォーマンスダンパーKTM 390DUKE 17-23/390ADV 20-23/125DUKE 17-234538792924281¥35,000¥38,000
13691502ACTIVEパフォーマンスダンパーGSX250R 17-23(ABS車含む)4538792927886¥35,000¥40,000
13691102ACTIVEパフォーマンスダンパーCB400SF/SB 08-204538792913032¥35,000¥40,000
13691106ACTIVEパフォーマンスダンパーCB400SF 99-07/CB400SB 05-074538792925585¥35,000¥40,000
13691705ACTIVEパフォーマンスダンパーZ650RS 22-244538792926162¥40,000¥45,000
13691707ACTIVEパフォーマンスダンパーNINJA1000SX 20-244538792928555¥35,000¥38,000
13691503ACTIVEパフォーマンスダンパーSV650 16-23/SV650X 18-234538792649184¥40,000¥45,000
13691709ACTIVEパフォーマンスダンパーNINJA400 18-24/NINJA250 18-244538792934860¥35,000¥38,000
13691710ACTIVEパフォーマンスダンパーNINJA1000 17-194538792941325¥35,000¥38,000
13691108ACTIVEパフォーマンスダンパーHAWK11 234538792941349¥40,000¥45,000
13691109ACTIVEパフォーマンスダンパーCB1100 17-19/ CB1100EX/RS 17-224538792950297¥35,000¥40,000

2024年9月14日土曜日

CT125 ハンターカブ JA55とJA65の違いと変更箇所

 CT125の新型である23YM・ハンターカブ(JA65)が発表されたので、気になる従来の20YM・ハンターカブ(JA55)との違いをまとめた。


目次:
 

JA55とJA65の大きな違いは、排ガス規制をクリアするためにロングストローク化した新型エンジンを搭載している事で、それ以外は一部改良とコロナやロシア・ウクライナ戦争等の影響で資材や燃料の高騰が続き、コストダウンがメインとなる。

2024年には物価高の他、為替レートが大きく変動、急激な円安とタイバーツが上昇、排ガス規制対策と一部変更し、2025モデルとして日本での販売価格は3.3万円アップとなる。

JA65 エンジン内容
JA65 からクロスカブ110 JA60(スーパーカブ110)とエンジンを共用化して、コストダウンと小型軽量化を実現している。
CT125専用の部品を探す方が大変なくらいエンジンは共用されている。
その結果、従来の125㏄エンジンの感覚で大胆な排気量UP等のチューニングは耐久性的に厳しい。

シリンダーヘッド 及びシリンダーは鋳型が共通で排気量に合わせて加工。
これにより110㏄と同様のサイズで125㏄化を実現している。

この110㏄ベースにする事で使用する部品も安価な物を流用できる。
例として、JA65のセルモーターは、タイ仕様のスーパーカブ(110㏄)のセルモーターが使われているが、JA55に採用されているミツバ製のセルモーターとは価格も構造も著しく異なる。
JA55=31200-KPW-901.単価¥28300
    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
JA65=31210-K1M-T01.単価¥16800
これが排気量に見合った物だったのかは不明だが、コストダウンに大きく貢献するのは確かだ。


JA65のクロスカブ110㏄と部品番号が共通のパーツ
※部品番号が違っても仕様は同じ(製造元の違い)や色や素材などの仕上げが違う部品などは部品番号は記載していない。

シリンダーヘッド
1 シリンダーヘッドとシリンダーは鋳型が共通
11 17119-K26-G00 インシユレーター,インテークパイプ
14 37750-K1A-N01 センサーASSY.,オイルテンプレチヤー(パナソニツク)
17 90443-GGN-J00 ワツシヤーA,シーリング 7MM
19 91304-K1A-N01 Oリング 6.3X2.5
21 93404-06012-00 ボルトワツシヤー 6X12
23 96001-06016-00 ボルト,フランジ 6X16
24 96001-06020-00 ボルト,フランジ 6X20

カムチェン / テンショナー
1 14321-K1M-T00 スプロケツト,カム(32T)
3 14500-K1M-T00 アームCOMP.,カムチエンテンシヨナー
5 14515-K1M-T00 プレート,テンシヨナーアームセツテイング
7 14541-GB4-681 スプリング,カムチエンテンシヨナー ※JA55
8 14550-K1M-T01 ロツドCOMP.,テンシヨナープツシユ
9 14566-086-030 ヘツド,カムチエンテンシヨナープツシユロツト
18 90603-K1M-T00 クリツプ 12MM


R. クランクケースカバー
7 13115-GN5-910 クリツプ,ピストンピン 13MM
14 22825-KWW-740 スプリング,カムプレートサイド
16 22846-K1M-T00 ボルト,クラツチアジヤステイング
19 22860-K1M-T00 リテーナーCOMP.,ボール
24 91202-KRS-971 オイルシール 13.8X24X5
25 91302-K0G-911 Oリング 39.8X2.2(アライ)
26 91303-001-010 Oリング 8MM ※JA55
28 94030-08000 ナツト,6カク 8MM  ※JA55
29 94301-08140 ノツクピン 8X14
30 96001-06018-00 ボルト,フランジ 6X18
31 96001-06035-00 ボルト,フランジ 6X35


ワンウェイクラッチ
7 22641-KPH-900 スプリング,プライマリークラツチ 
9 22643-KPH-900 スプリング,サイドフリクシヨン
10 22644-K90-V01 プレート,クラツチサイド(F.C.C.)
11 22660-K1M-T01 アウターASSY.,プライマリークラツチ
12 22804-GB2-000 ラバー,クラツチダンパー
  22804-KPH-880ラバー,クラツチダンパー


クラッチ
6 22201-K1M-T01 デイスク,クラツチフリクシヨン
7 22321-KE8-000 プレート,クラツチ 
9 22361-K1M-T01 プレート,クラツチリフター
12 90204-KYJ-900 ナツト,6カク 14MM
14 90432-KPT-A00 ワツシヤー 14.2X26X3
15 96100-62000-00 ベアリング,ラジアルボール 6200


L. クランクケースカバー
1 L. クランクケースカバーはCC110と色違い
2 11346-KTR-940 クランパーA,オイルテンプセンサーコード
7 91308-KVR-C00 Oリング 13.8X2.5
9 94301-08140 ノツクピン 8X14
11 96001-06035-00 ボルト,フランジ 6X35


クランクシャフト / ピストン
1 13000-K1M-K10 クランクシヤフトCOMP
6 13325-K26-G80 プレート,クランクパルサー
10 91001-K1M-T01 ベアリング,R.ラジアルボール スペシヤル 62/28(フジコシ)
  91001-K1M-T02 ベアリング,R.ラジアルボール スペシヤル 62/28(NTN)


ギヤーシフトドラム
3 24241-K1M-T00 シヤフト,ギヤーシフトフオーク
5 24410-K1M-T00 プレートCOMP.,シフトドラムストツパー
7 24430-K1M-T00 ストツパーCOMP.,ギヤーシフトドラム
8 24435-K1M-T00 スプリング,シフトドラムストツパー
9 24610-K1M-T00 スピンドルCOMP.,ギヤーシフト
10 24630-K1M-T00 アームCOMP.,ギヤーシフト
11 24641-K1M-T00 スプリング,ギヤーシフトアーム
12 24651-KPH-900 スプリング,ギヤーシフトリターン ※JA55
13 24652-KPH-900 ピン,シフトリターンスプリンク ※JA55
15 35752-KPH-900 スプリング,チエンジスイツチコンタクト ※JA55
18 96220-30085 ローラー 3X8.5 ※JA55
19 96600-06016-00 ボルト,ソケツト 6X16 ※JA55


キックスタータースピンドル
2 28215-K1M-T00 プレート,キツクストツパー
3 28221-K1M-T00 ラチエツト,スターター
4 28223-K1M-T00 スプリング,ラチエツト 
5 28251-K1M-T00 スピンドル,キツクスターター 
6 28281-K1M-T00 スプリング,キツクリターン
7 28282-K1M-T00 カラー,キツクスプリング
8 90451-KGH-900 ワツシヤー,スペシヤル 14MM
9 90452-K1M-T00 ワツシヤー 16.2X23
10 95701-06016-00 ボルト,フランジ 6X16


エンジン仕様

ロングストローク化による出力の低下を避けるため、圧縮比を大幅に上げている
圧縮比
9.3:1
10.1:1
※その割にセルモーターはスーパーカブ110用のままなので異音(悲鳴)を上げる物があった。
最高出力
6.5kW[8.8ps]/7,000rpm
6.7kW[9.1ps]/6,250rpm

最大トルク
11Nm[1.1kgfm]4,500rpm
11Nm[1.1kgfm]4,750rpm

排気量
124㏄
123㏄

最高出力や出力特性に関してはマフラーやエアフィルターなどで容易に変わってしまうので気にする必要もない。

■O2センサーから空燃比センサーに変更
排ガス規制に対応する為、O2センサーから空燃比センサーに変更。
空燃比センサー採用で消費電力は増大する事から、発電量をJA55の190WからJA65では230Wに増量。

 ■アイドルエアコントロールバルブをスロットルボディと一体化

新型エンジンでは、アイドルエアコントロールバルブがスロットルボディと一体化して小型化とコストダウンを達成した。
20~22年モデルではアイドルエアコントロールバルブはスロットルボディに接続される独立した部品で、日本での部品価格は5,853円と手の中に納まるサイズながら高価なものだったのでコストダウンに大きく貢献している。

オイルフィルターの採用理由
ロングストローク化によりピストン移動速度が高速になるので、油膜切れの不安があるが、ピストンオイルジェット方式を採用してピストンにオイルを吹き付けて冷却と潤滑効率を上げている。
ピストンオイルジェットはジェットと名がつく事から判るが、ジェットの様な勢いで噴射させるには高い油圧を必要とする為、オイルの流路は非常に細くなる。
この為、オイルにスラッジや金属粉などのゴミが混ざっていると目詰まりの他、ピストン/シリンダーの傷や摩耗の原因となり、エンジンには致命傷となるため、オイルフィルターの採用は必須となった。

オイルフィルター搭載をセールスポイントとして挙げていない理由。 

また、細いオイル流路はオイル粘度が高いと流れ難くなるので100%鉱物油のオイルでは寒冷時には問題になる可能性がある為、新型エンジンが最初に搭載された21YMのグロム発表前に標準オイルであるHONDAのエンジンオイルG1が全面改良され、低温時の粘度が10Wから5Wへと低く下げられた理由の一つでもある。

1980~90年代のような性能向上を目指したモデルチェンジと違って、電動化に移行が進む現在ではそれまでの繋ぎとして年々強化される排ガス規制と環境性能に対応する為のモデルチェンジでありその結果、新型エンジンはデリケートになったと言える。 

旧型のエンジンでは、昔ながらのオイルストレーナーだけで問題がなく、その信頼性とタフさは長い歴史と実績が証明している事と運用・整備・パーツといったノウハウも蓄積されており、オイルフィルターが無いからと言って気にする必要はない。

更につけ加えるなら新型エンジンは旧型と同じくオイルストレーナーも搭載されていることで、要するにオイルフィルターだけ交換していれば済む訳じゃないという事だ。


 1次/2次減速比の変更

トランスミッションの各ギヤの変速比は変わらず、1次/2次減速比は変更され僅かながら高速化した事によりメーター上では100㎞を超える(グロムでは102㎞)

1次/2次総減速比 
9.329
9.284

エンジンの軽量化
新型エンジンではロングストローク化した事によってシリンダー周りが細くなり小型化した事と、クランクシャフトも軽量になり、旧型より約2Kgも軽量化している。

23YM・ハンターカブの装備重量が2Kg 軽量化したのはこの新型エンジンの軽量化によることが大きい。

装備重量
120kg
118kg

※出典:
ホンダ 3代目グロム開発者インタビュー【エンジン編】「5速化でもっと楽しく、軽量化で走りも燃費も良く!」


車体の変更箇所

アンダーフレームパイプに補強を追加
JA55と比較した際、最もわかりやすい変更箇所で、剛性の確保とJA55より低くエンジン中央寄りに配置されたインジェクションの保護を兼ねる。

JA55ではこんなに広く受け入れられるとは誰も予想していなかった為か「ハンターカブ」の名の通り、のんびりトコトコと野山に分け入って行くのにも適したエンジン特性にしたものの、それを実際に実践すると藪漕ぎの様な状況では、笹や小枝などがインジェクションをもろに直撃するという構造とレイアウト上の欠点があり、林道などである程度スピードが乗った状態でカーブを曲がり切れず藪等に突っ込むとインジェクションが破損して走行不能になる危険性があった。

20~22’モデルには搭載不可  
サイドスタンドの地面設置部分の形状変更
旧型のパイプを押しつぶしただけの地面接地部分から広めの板を溶接でつけた構造となった。


センタースタンドの補強部分の形状変更
一枚板の補強からL字のアングル材で片面には緩くアールが付いた物に強化された。


■リアキャリア左側にオプション搭載用のねじ穴を追加(日本仕様のみ) 
純正サイドケース等を搭載するためのステーを固定用とリアキャリアベース固定用の8㎜のネジ穴が追加されている

メーターステーの変更
純正オプションのフロントキャリアを(純正ウィンドシールドのマウントも兼ねる)追加するにあたり、メーターステーはフロントキャリアの固定用ステーも兼ねることになり、メーターステーが大きく変わった。
また、固定用ボルトも変更された為、旧型に流用するにはトップブリッジも変更する必要がある。
61350-K2E-J10
■メーターステー固定用ボルトの変更
旧型6x14 新型8x14


トップブリッジ変更
純正オプションにフロントキャリアとウインドシールドを追加するにあたってメーターステーの固定を強化するためにステー固定用ボルトのネジ穴が旧型6㎜から新型では8㎜に変更された。


リア側面反射板の廃止(日本仕様のみ)

■キックペダルの形状変更
旧型では、派手に車体からはみ出てる見た目や、人によっては踵が引っ掛かったりして不評だったキックペダルは形状が変更された。
旧:28300-K2E-T00
新:28300-K2E-J10 ※流用不可

サスペンションユニットにプリロードアジャスタを搭載 
プリロードを5段階にセッティング可能になった。

シフトペダル形状変更 
エンジンの変更に伴い従来の形状ではジェネレーターカバーに干渉してしまう為、エンジンに合わせて形状が変更された。
旧:24701-K2E-T00
新:24701-K2E-J10 ※流用不可





ステップバー固定部分変更 
新型エンジン用に固定部分が変更されているだけで、それ以外は変わらずステップも同じものが採用されている。


23年モデルのタイ仕様

キャニスターの廃止 
23年モデルのタイ仕様では、キャニスター(燃料蒸発ガス排出抑制装置)が無くなった。
燃料タンク内などから蒸発したガソリン蒸気を、外部に排出しないようにするためのシステムだが、アジア圏では小排気量二輪車の燃料蒸発ガスに対する規制がまだ緩い事もあってかバッサリと切り捨てられた。
まるごと無くなったキャニスターとその関連部品
図中の2番のキャニスターコンプは日本での部品価格は、¥3,179、図中10番のハ゛ルフ゛,ハ゜ーシ゛コントロールにおいては¥4,928と車両性能には全く関係がない割りに高価な部品で、これらを無くす事によるコストダウンは非常に大きい。
また、このキャニスターはキャニスター本体だけで少量版の缶コーヒー並みのサイズがあり、それに関するフレームのキャニスター固定用ステーとパイプ等の周辺部品が消える事による軽量化も大きい。

車体・デザイン変更


ボディ・左側メインフレームカバーの一部デザイン(形状)変更。
今回のモデルチェンジで唯一やっちまった感がある部分が左側メインフレームカバーの一部デザイン(形状)変更だ。
これは、エンジンが110CCとベースが共用化されたこと部品のコンパクト化等でシリンダーヘッドが小さくなった事で従来の形状では隙間が大きくなる都合によるもの 。
 
ヘッドライトユニットは、変更はない。
部品番号は変わらず
33110-K0F-T02



電装

エンジンの変更に伴い、電装も違いがある。
ヒューズ構成の変更

JA55とJA65ではヒューズの構成が殆ど異なる。
ヒューズボックスは住友電装 FUSE-6HL-MN-SWS-tr でどちらも同じだが、ヒューズ内容は大きく異なる。
JA55では、オーナーが自ら手を入れる可能性が高い部分や、転倒時に破損しやすいライト関係とアクセサリー電源ソケットは、独立したヒューズソケットを用意してアクセスしやすい配慮がされている。
JA65ではバックアップとメーターのヒューズが無くなり、全てヒューズボックス内に纏める事によってコストを削減している。

DLCコネクタの形状変更

OBD2の接続など、車両診断に使われるDLCコネクタ(旧称:サービスチェックカプラ)が二輪国内三次規制(平成28年)に伴うOBD対応によりISO準拠となり、赤色4Pカプラから赤色6Pカプラに形状が変更された。

これによりOBD2アダプタを接続する場合、キタコ等から販売されている従来のOBD2アダプタや電源取り出しアダプタ等は利用できなくなっているので購入には新型・初期型のどちらに対応した製品か確認が必要。


チェンジ検出スイッチの変更

初期型では接点がニュートラルの一点だけで、ニュートラル以外の検出ができなかったが新型では4速全ての接点が付いてカプラまでしっかりと装備されたものに変更されているのでシフトインジケータ―を導入する場合にチェンジ検出スイッチを別途用意する必要が無くなった。

初期型CT125のチェンジ検出スイッチ(コンタクトASSY)

23年モデルのチェンジ検出スイッチ(スイッチASSY) 参照:スーパーカブ110(JA44)

チェンジ検出スイッチは従来の物とは接点のサイズと素材が変更されている。

23年モデル 35759-K2E-T11 コンタクトASSY.,チエンジスイツチ ・・・・ ¥5,900

従来のHONDA純正部品 スイツチASSY,チエンジ・・・¥6,655





その他

キルスイッチの廃止
利用頻度は個人によって異なるが、ハンドル右側のアクセントにもなっていたがバッサリと削除された。
タイ仕様ではキルスイッチは継続して採用されているが単純にオミットされたわけではなく丁寧にも日本仕様とは配線が異なる為、右ハンドルスイッチ交換での移植は不可能。



2024年9月10日火曜日

CT125 と ZETAのウインドシールド

シールドとモバイル用マウントバーを兼用できるzetaアドベンチャーウィンドシールド と、エクスプローラーウィンドシールドを検討した。

ZETA アドベンチャー ウィンドシールド・ラージスクリーン
2021年に登場し、独創的なマウント構造もあって一時は品切れになるほどの人気商品となったが・・・
アドベンチャー ウィンドシールド ラージスクリーン

この製品の欠点はシールドの中途半端さで、特にスタンダードサイズを選んでしまうと幅はともかく、CT125では短すぎてシールドとしては殆ど効果が無い。
メータバイザーとしては大きすぎるし、風防としては中途半端なので必ずラージサイズを選ぶべきだ。

シールドの形状は、高さが低い割りに横幅が妙に幅があって、見た目が下膨れのお多福のような形状でお世辞にも恰好が良いとは言い難い。

ラージシールドであっても、CT125ではシート高があるせいで頭部までカバーしきれず、その割に幅も増しているのでフロント部分が細いCT125では見た目のバランスが悪い。
ただし、レッグシールドやセンターキャリア、さらにフロントキャリア等を搭載し、ボリューム感があるカスタム車両であれば、気にならないかもしれない。

アドベンチャーと名が付いているのだからアドベンチャーやラリー用バイクのシールドのようにもうちょっとシュッとした形状になっていれば少しは、よく見えたかもしれない。

風防として見るとエアロダイナミクスなど微塵も考えていない横方向にRをつけた単純なものなのでシールドを立ち気味にすると不快な風切音が発生するなど風防としての能力も微妙。

シールドはその固定方法の構造上、上下逆にも取り付けられるが頭部のシールドの効果が低下するだけでメリットがない上に見た目も悪化する。

この製品のいい所は、
1:ハンドルクランプを専用のクランプに変更し、そこから22.2mmのパイプを出してシールドをマウントするが22.2mmのパイプを使っている為、剛性が高く後付けのシールドにありがちなブレ等の不安定さが無い事。

2:ハンドルブレースを付けなくてもスマートフォンのマウント等のアクセサリーが固定出来、ナビゲーションやバックモニター等の情報を視線の移動が最小限で確認できる。

3:スクリーンの角度や高さを調整できる。

 
以上の3点に尽きるが、純正のハンドルクランプを専用のクランプに変更する必要がある為、温度計やタコメーターを内蔵したハンドルクランプ等は使用できない、ハンドルポストと専用クランプの面が合わず違和感があると言う欠点もある。

希望小売価格はラージサイズで ¥19,000と非常に高価。
最近は、ラージサイズでなければ中国製のそっくりな製品が大量に出回っている。
荒い作りは価格で納得できるが、CT125に取付けられない製品も混ざっているので安く手に入れたいなら慎重に選ぶ必要がある。

シールドの不満は妥協するとして、問題なのが純正のハンドルクランプを変更する必要がある事だ。
単純に車体に足していくだけのパーツなら妥協も出来るが、カッコよくなるわけでも性能が上がる事もないパーツをシールドの為に純正から変更するのは抵抗があるだろう。

エクスプローラーウィンドシールド

アドベンチャーウィンドシールドのシールドはそのままに、ハンドルクランプを使わずに殆どの車両に取付けられるようになったのがエクスプローラーウィンドシールドだ。
ハンドルブレースやハンドルバーに直接取付けられるので、スクーター以外は車種を選ばない。
ZETAエクスプローラーウィンドシールド スタンダードスクリーン

アドベンチャー ウィンドシールドと違って、購入時に選べるシールドのサイズが何故かショートとスタンダードのみとなっており、ロングはオプションで別売りとなっている。
ウインドシールドとして考えるとロングが標準で付属してもいいはずだが、エクスプローラーウィンドシールドでは主目的がシールドが付いたアクセサリーマウントと言う位置付けにでもしているのだろうか。

ZETA ショートスクリーン

ハンドルクランプを交換する必要もなくなり、自由度も高くアドベンチャーやラリー向けのバイクのように走行中でも視線を変えずにナビゲーションやバックモニターの画面を視界に入る高さまで広く調整できるのでスマートモニター等のマウントとして非常に都合がいい。
シールドは日よけと盗難防止のカバーとして機能し、風よけはオマケと言う感じだ。

欠点は価格の高さで、最も安価なハンドルブレースに取付けるタイプで希望小売価格が¥22,550(税込)、CT125等に取付けられるユニバーサルタイプで¥27,940(税込)と、イマイチなシールドを考えると非常に高価だが、それは日本だけの話。

海外では製造元と思われるASTRONTから同様の製品が販売されていおり、タイランドではこのASTRONTの製品を装着した車両や製品広告が目につく事から、比較的メジャーなメーカーなのだろう。

ALIEXPRESS:ASTRONT モーターサイクルフロントガラス 
※おそらくハンドルブレース固定用

ASTORONTのシールド装着例

この製品の良い所は安価なのはもちろんの事、スクリーンがZETAと比べてシュッとしていてカッコいいかは別として形状はスマートなのでCT125との見た目のバランスはかなりマシになる。

シールドはZETAのようなポリカーボネイトではなく、pmma製(アクリル樹脂)で透明度と耐衝撃性に優れ耐候性は 屋外で10~20年程度と十分な強度を持つが、簡単に傷がつくと言う欠点に加え、製造元すら傷など気にしていないので無傷の製品が手に入る可能性が低い。
だが、走行中に虫や飛び石がヒットすれば嫌でも傷がつく物なので神経質になっても仕方ないし、ZETAとの価格差を考えれば妥当だろう。



その他のウインドシールド

調べると実に個性的でバラエティに富んでいる

ホンダ 純正  JA65用 ウインドシールド+フロント
キャリア 08R72-K2E-J10ZE+08L79-K2E-J10
防 スクリーンamazon ¥25,000 税込

JA65専用な上にフロントキャリアとセットでなけ
れば取付けられないと、残念な仕様。
ホンダ純正だし、見た目が気に入ればどうぞ。




SNB ハンターカブCT125用風防
amazon ¥15,400 税込

スクリーンの高さがあって一目で防風効果がある
ことがわかるが、取付けた画像を見ると肉食昆虫
のような見た目に戦慄する。
エリマキトカゲか、エイリアンクイーン的な何か?  




旭風防(AF ASAHI) ロングスクリーン
amazon ¥12,850 税込
風防と言うより、まさにシールド。
CT125の風防では最強の一品。ここまでデカイと
見た目とか超越した異形の雰囲気で注目の的。
若い女の子には絶対に似合わない漢の装備
その構造上、高さなどの調整は出来ないので注意



TAKEGAWA スクリーンキット 汎用 09-11-0330
amazon ¥15,279 税込
汎用のスクリーンで、ライトに合わせて取付け
るとCT125にもしっくりとまとまるが、シール
ドの高さが低くなるので顔面までの防風効果は
得られない


16885
amazon ¥12,980 税込
シールドの見た目は良いが、ロングと言っても、
ヘッドライト部分から頭部まで覆うような長さは
無くヘッドライトからメーター部分はスカスカな
のはCT125のお約束。



amazon ¥13,200 税込
汎用シールドにCT125に合わせて緩衝材を付属し
た物。
古典的な形状の汎用シールドで、当然ながら
頭部まではカバーできない。



GIVI セミスモーク A660 中型ウインドスクリーン 93957
amazon ¥16,200 税込
知る限り、シールドの見た目とバランスが最もいい製品。
中型サイズとしているが大きめで、デザインの良さもあ
るのだろうがうまく取付けると非常にまとまりがいい。
問題は二本の丸棒を突き出した先に、シールドを二点だ
けで固定する貧弱な固定方法で、ブレる事と速度は130㎞
までとなっている。


了。

CT125・ハンターカブ タイヤ