2024年9月10日火曜日

CT125 と ZETAのウインドシールド

シールドとモバイル用マウントバーを兼用できるzetaアドベンチャーウィンドシールド と、エクスプローラーウィンドシールドを検討した。

ZETA アドベンチャー ウィンドシールド・ラージスクリーン
2021年に登場し、独創的なマウント構造もあって一時は品切れになるほどの人気商品となったが・・・
アドベンチャー ウィンドシールド ラージスクリーン

この製品の欠点はシールドの中途半端さで、特にスタンダードサイズを選んでしまうと幅はともかく、CT125では短すぎてシールドとしては殆ど効果が無い。
メータバイザーとしては大きすぎるし、風防としては中途半端なので必ずラージサイズを選ぶべきだ。

シールドの形状は、高さが低い割りに横幅が妙に幅があって、見た目が下膨れのお多福のような形状でお世辞にも恰好が良いとは言い難い。

ラージシールドであっても、CT125ではシート高があるせいで頭部までカバーしきれず、その割に幅も増しているのでフロント部分が細いCT125では見た目のバランスが悪い。
ただし、レッグシールドやセンターキャリア、さらにフロントキャリア等を搭載し、ボリューム感があるカスタム車両であれば、気にならないかもしれない。

アドベンチャーと名が付いているのだからアドベンチャーやラリー用バイクのシールドのようにもうちょっとシュッとした形状になっていれば少しは、よく見えたかもしれない。

風防として見るとエアロダイナミクスなど微塵も考えていない横方向にRをつけた単純なものなのでシールドを立ち気味にすると不快な風切音が発生するなど風防としての能力も微妙。

シールドはその固定方法の構造上、上下逆にも取り付けられるが頭部のシールドの効果が低下するだけでメリットがない上に見た目も悪化する。

この製品のいい所は、
1:ハンドルクランプを専用のクランプに変更し、そこから22.2mmのパイプを出してシールドをマウントするが22.2mmのパイプを使っている為、剛性が高く後付けのシールドにありがちなブレ等の不安定さが無い事。

2:ハンドルブレースを付けなくてもスマートフォンのマウント等のアクセサリーが固定出来、ナビゲーションやバックモニター等の情報を視線の移動が最小限で確認できる。

3:スクリーンの角度や高さを調整できる。

 
以上の3点に尽きるが、純正のハンドルクランプを専用のクランプに変更する必要がある為、温度計やタコメーターを内蔵したハンドルクランプ等は使用できない、ハンドルポストと専用クランプの面が合わず違和感があると言う欠点もある。

希望小売価格はラージサイズで ¥19,000と非常に高価。
最近は、ラージサイズでなければ中国製のそっくりな製品が大量に出回っている。
荒い作りは価格で納得できるが、CT125に取付けられない製品も混ざっているので安く手に入れたいなら慎重に選ぶ必要がある。

シールドの不満は妥協するとして、問題なのが純正のハンドルクランプを変更する必要がある事だ。
単純に車体に足していくだけのパーツなら妥協も出来るが、カッコよくなるわけでも性能が上がる事もないパーツをシールドの為に純正から変更するのは抵抗があるだろう。

エクスプローラーウィンドシールド

アドベンチャーウィンドシールドのシールドはそのままに、ハンドルクランプを使わずに殆どの車両に取付けられるようになったのがエクスプローラーウィンドシールドだ。
ハンドルブレースやハンドルバーに直接取付けられるので、スクーター以外は車種を選ばない。
ZETAエクスプローラーウィンドシールド スタンダードスクリーン

アドベンチャー ウィンドシールドと違って、購入時に選べるシールドのサイズが何故かショートとスタンダードのみとなっており、ロングはオプションで別売りとなっている。
ウインドシールドとして考えるとロングが標準で付属してもいいはずだが、エクスプローラーウィンドシールドでは主目的がシールドが付いたアクセサリーマウントと言う位置付けにでもしているのだろうか。

ZETA ショートスクリーン

ハンドルクランプを交換する必要もなくなり、自由度も高くアドベンチャーやラリー向けのバイクのように走行中でも視線を変えずにナビゲーションやバックモニターの画面を視界に入る高さまで広く調整できるのでスマートモニター等のマウントとして非常に都合がいい。
シールドは日よけと盗難防止のカバーとして機能し、風よけはオマケと言う感じだ。

欠点は価格の高さで、最も安価なハンドルブレースに取付けるタイプで希望小売価格が¥22,550(税込)、CT125等に取付けられるユニバーサルタイプで¥27,940(税込)と、イマイチなシールドを考えると非常に高価だが、それは日本だけの話。

海外では製造元と思われるASTRONTから同様の製品が販売されていおり、タイランドではこのASTRONTの製品を装着した車両や製品広告が目につく事から、比較的メジャーなメーカーなのだろう。

ALIEXPRESS:ASTRONT モーターサイクルフロントガラス 
※おそらくハンドルブレース固定用

ASTORONTのシールド装着例

この製品の良い所は安価なのはもちろんの事、スクリーンがZETAと比べてシュッとしていてカッコいいかは別として形状はスマートなのでCT125との見た目のバランスはかなりマシになる。

シールドはZETAのようなポリカーボネイトではなく、pmma製(アクリル樹脂)で透明度と耐衝撃性に優れ耐候性は 屋外で10~20年程度と十分な強度を持つが、簡単に傷がつくと言う欠点に加え、製造元すら傷など気にしていないので無傷の製品が手に入る可能性が低い。
だが、走行中に虫や飛び石がヒットすれば嫌でも傷がつく物なので神経質になっても仕方ないし、ZETAとの価格差を考えれば妥当だろう。



その他のウインドシールド

調べると実に個性的でバラエティに富んでいる

ホンダ 純正  JA65用 ウインドシールド+フロント
キャリア 08R72-K2E-J10ZE+08L79-K2E-J10
防 スクリーンamazon ¥25,000 税込

JA65専用な上にフロントキャリアとセットでなけ
れば取付けられないと、残念な仕様。
ホンダ純正だし、見た目が気に入ればどうぞ。




SNB ハンターカブCT125用風防
amazon ¥15,400 税込

スクリーンの高さがあって一目で防風効果がある
ことがわかるが、取付けた画像を見ると肉食昆虫
のような見た目に戦慄する。
エリマキトカゲか、エイリアンクイーン的な何か?  




旭風防(AF ASAHI) ロングスクリーン
amazon ¥12,850 税込
風防と言うより、まさにシールド。
CT125の風防では最強の一品。ここまでデカイと
見た目とか超越した異形の雰囲気で注目の的。
若い女の子には絶対に似合わない漢の装備
その構造上、高さなどの調整は出来ないので注意



TAKEGAWA スクリーンキット 汎用 09-11-0330
amazon ¥15,279 税込
汎用のスクリーンで、ライトに合わせて取付け
るとCT125にもしっくりとまとまるが、シール
ドの高さが低くなるので顔面までの防風効果は
得られない


16885
amazon ¥12,980 税込
シールドの見た目は良いが、ロングと言っても、
ヘッドライト部分から頭部まで覆うような長さは
無くヘッドライトからメーター部分はスカスカな
のはCT125のお約束。



amazon ¥13,200 税込
汎用シールドにCT125に合わせて緩衝材を付属し
た物。
古典的な形状の汎用シールドで、当然ながら
頭部まではカバーできない。



GIVI セミスモーク A660 中型ウインドスクリーン 93957
amazon ¥16,200 税込
知る限り、シールドの見た目とバランスが最もいい製品。
中型サイズとしているが大きめで、デザインの良さもあ
るのだろうがうまく取付けると非常にまとまりがいい。
問題は二本の丸棒を突き出した先に、シールドを二点だ
けで固定する貧弱な固定方法で、ブレる事と速度は130㎞
までとなっている。


了。

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CT125・ハンターカブ タイヤ