2021年7月8日木曜日

CT125 傷補修・手軽な市販塗料でどこまで出来る?


CT125の傷を車用補修ペイントで手軽に手早く簡単に補修する
ノーマルの色やスタイルを維持する上で、腐食防止も兼ねて傷や剥がれといった塗装面の損傷はできるだけ塗装して保護しておきたいところだが、純正の塗料は入手がほぼ不可能。

CT125 カラーチャート
そこで、近似色(ここで言う近似色とは同系の色の事ではではなく、限りなく同じ色と言う意味)で代用する事になるが、CT125では、アンダーガード・アンダーパイプのマットクリプトンシルバーメタリックとボディカラーのマットフレスコブラウンと、グローイングレッドは、市販の補修用塗料で代用する事は2021年7月現在では不可能である。

純正配色図
塗料専門店で調色してもらう
マッドフレスコブラウン・グローイングレッドなら、塗料のオカジマで調色も可能と思われるが、マッドクリプトンシルバーメタリックのようなメタリック系の調色は終了してしまったので信頼できるショップからの入手は絶望的な状況である。

塗料専門店で調色して入手すれば、色は確実なのだが価格が跳ね上がり、パーツによっては交換したほうが安上がりという結果になるので、ちょっとした補修と言う用途には向かない。
違う色で塗り替えるという手もあるが、部位ごとに揃えてきちんと塗り替えないとチープなものになるのでプロでもない限り個人で塗り替えする事はお勧めしない。
現状では ボディーカラーとアンダーガード・アンダーパイプは補修は我慢できるところまで利用する事で様子を見る事になる。
ただ、実際には傷と言っても使い込んで出来る傷や擦れは気にならないか、味として受け入れる事ができると思うので補修しようとする機会は、不本意な転倒、接触、悪戯等で被害が出た場合以外は滅多にないと思われる。

市販補修ペイントによる補修可能部位

使用した補修ペイント
補修ペイントのメーカごとの違い
一般向けの補修ペイントを販売するメーカーは種類の豊富さと取扱店舗の多さからソフト99とホルツの2社に絞られる。
ホームセンター及びカー用品店の大手チェーンは運営企業系列によってソフト99か、ホルツのどちらか一社しか取扱わず、両ブランドを取扱う店舗は大型店以外では稀である。
例えば、カー用品店を運営する企業では、イエローハット系列ではソフト99が、オートバックス系列ならホルツと言うように店舗によって異なる。
同じ色の補修ペイントでもソフト99とホルツでは溶剤の成分や濃度に違いがある為、使用感と仕上がり具合に特徴が出てしまうがソフト99では、溶剤の濃度か比率か理由は判断できないが、車の樹脂部分に塗装した場合は樹脂部分を犯しやすい傾向があり、隠蔽率も低めで乾燥時間もホルツに比べて長めといった評価。
ホルツの場合は粘度が高めで隠蔽率が高く乾燥も早いので垂れにくいがスプレーダストが発生しやすく車やバイクに使用されるABS系樹脂には優しいがプラモデルに使用されるような樹脂素材とは相性が悪くソフト99の上からホルツを塗ると溶かしてしまうといった具合である。

ホルツを選ぶ理由
良好な塗装結果を得るにはスプレーする対象物との距離や間隔にも違いが生じる事から使用する塗料のメーカーを統一する事は重要である。
今回のCT125の塗装テストでは、マフラーカバー及びホイールハブとリムではスプレーダストを利用して純正のザラザラした仕上がりを再現する必要から、 スプレーダストを発生させやすいホルツの製品がぴったりと言える。
ブログ等での評価は、ソフト99は色の再現性と発色の良さに優れ、ホルツは扱いやすさと仕上がりの綺麗さと言った感じである。

スプレーダスト
CT125では、マフラーカバーは粒状感のあるザラザラした仕上げ、リムやホイールでは艶の無いマットアクシズグレーメタリックと言った、パーツによって表面の仕上げに特徴がある。
それらをスプレー缶で再現するにはスプレーダストを使ったテクニックが必要となる。
※具体例は動画を参照

個人のオリジナルカラーによる塗装
純正色がそろわない以上、純正色による補修はあきらめて独自のカラーでペイントするというのは仕方ない。
どんな色で塗ろうが個人の自由なのだが、出来るだけ元の色に近い近似色(同系色)の色で塗る事をお勧めする。
2021年現在、CT125では3色のカラーバリエーションが存在するが、最初に登場したグローイングレッドとマットフレスコブラウンの2台の配色は販売台数が見当もつかない段階で時間とお金をかけて慎重に吟味されたはずで、極端に違う色を使うのは(普通の感性ならまずやらないと思うが)避けた方がいい。

全く違う色で塗り替えるのなら、テーマや使用目的と言った明確なコンセプトを立てて全体的に塗り替えるのがベストだし必然といえる。
当然コストや手間も掛る訳だが、それらを惜しんで一部だけ塗り替えてもいい結果は出ない。

2021年1月1日金曜日

CT125 低価格 中華製 バイク用 時計機能付きTPMS

この記事は、YOUTUBE「バイク用 時計機能付きTPMS」の補足記事です。

CT125 ハンターカブ TPMS 

これは、中国のAliExpressで販売されている2000円台購入できるバイク用TPMSの説明である。
時計機能付きのTPMSはこの製品の他に数種類存在するが、中身自体は同じ基盤が採用されている。
しかし、中身は同じであってもそれを収めるボディの品質には違いがあるうえに品質管理の杜撰さが加わって酷いものが流通しているので、購入するのはリスクが伴う

今回、中身は同じで2種類の製品を購入したが、一つはセンサーが二つともフロント用が付属して一つしか使えない事に加えボディを構成するボルトが本来4本必要な所を2本しか使われていなかったり、センサーの防水パッキンが薄く貧弱な物が使われていたりと酷い状態だった。

どちらもAliExpressで購入したが、まともな方は、 Automobile Part Accessories Storeが販売しているもので、価格は送料込みで2,143円、到着までの期間は20日だった。
低品質な方はそれだけ原価は相当安いのだろう、利益率が高いからか、AliExpressでも、日本のamazonでも販売しているショップが多く、売れ筋のように錯覚してしまうが、「悪貨が良貨を駆逐する」の喩えのように広く取扱われている。
目次:

製品仕様
マニュアル
基本仕様
 IP65防水
レシーバー 
 480mAhのリチウムバッテリー内蔵
 作業温度: -20 ℃ 〜 + 80 ℃
 保存温度: -30 ℃ 〜 + 85 ℃
 電源電圧: dc 5v
 周波数: 433.92mhz ± 20.00mhz
RF Signal reception sensitivity:- 90 dbm

センサー
 作業温度: -20 ℃ 〜 + 80 ℃
 保存温度: -30 ℃ 〜 + 85 ℃
 圧力範囲: 0〜6.6bar
 圧力精度: +/-0.1bar
 温度精度: +/-3 ℃
 送信電力: 10dB
 周波数: 433.92mhz ± 20.00mhz

Operating Manual

このTPMSの説明書の英文部分は製品に付属していたOperating Manualの内容を書き写したものであるが、このOperating Manualの内容が過去の製品の内容をそのまま流用しただけのものであり、現在販売されている製品とはレシーバーの液晶画面のレイアウトや設定内容など異なる部分が散見される事から英文の内容はあくまで参考用である。

(1)alarming information

1.1 Leakage warning
When any of the tire's pressure decreases within any one of a launch period exceeds 4 Psi . prompt , pressure and temperature value ,icon of leakage icon , will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key .Leakage warning will disappeared after tire stop leak.

一定の時間内(3秒)に空気圧が4Psi(0.27579Bar)を超える低下を検出した場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームがなり、モニターランプが赤く点滅する。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができ、4Psi(0.27579Bar)以上の低下が一時的なものの場合、空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。

1.2 Low pressure warning
When detected pressure of any tire is lower than low pressure alarm threshold . The buzzer sounded prompt , pressure and temperature value ,icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key. Warning will disappeared when tire pressure 1 Psi higher than low pressure alarm threshold. Default value of low pressure alarm threshold is 22 Psi , different type of car please refer to standard pressure posted or consult with tire shop. 

タイヤの空気圧がLow pressure警告機能の設定値よりも低いことが検出された場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
Low pressure警告機能の設定値より1Psi(0.0689476Bar)以上であれば警報は発生しない。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができ、空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
Low pressure警告機能のデフォルト値は22Psi(1.51685​Bar)であるが、利用する車両の指定空気圧を参考に設定を変える事。
タイヤを純正以外の物に換えている場合は、掲載されている標準圧力を参照するか、タイヤショップに相談する事。

1.3 High pressure warning
When detected pressure of any tire is higher than high pressure alarm threshold . The buzzer sounded prompt, pressure and temperature value ,icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key . Warning will disappeared when tire pressure 1 Psi lower than high pressure alarm threshold . Default value of high pressure alarm threshold is 44 Psi , different type of car please refer to standard pressure posted or consult with tire shop. 

タイヤの空気圧がHigh pressure警告機能の設定値よりも高いことが検出された場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
High pressure警告機能の設定値より1Psi(0.0689476Bar)以下であれば警報は発生しない。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができ、空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
Low pressure警告機能のデフォルト値は44Psi(3.03369Bar)であるが、利用する車両の指定空気圧を参考に設定を変える事。
タイヤを純正以外の物に換えている場合は、掲載されている標準圧力を参照するか、タイヤショップに相談する事。

1.4 High temperature warning
When detected temperature of any tire is higher than high temperature alarm threshold . The buzzer sounded prompt , pressure and temperature value ,icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key . Warning will disappeared when tire temperature 1 ℃ lower than high temperature alarm threshold . Default value of high temperature alarm threshold is 70 ℃. 

タイヤの温度がタイヤ温度警告機能の設定値よりも高いことが検出された場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
タイヤ温度警告機能の設定値より1度以上低ければ、警報は発生しない。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができる。
空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
タイヤ温度警告機能のデフォルト値は70℃であるが、走行環境の温度を参考に空気圧を変える事が望ましい。
タイヤを純正以外の物に換えている場合は、掲載されている適応温度を参照するか、タイヤショップに相談する事。

1.5 Low power warning
When voltage of sensor's battery is lower than 2.3V.The buzzer sounded prompt , pressure and temperature value ,icon of Warning tire and icon of low power ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key. Warning will disappeared after problem solved. 

センサーのボタン型電池の電圧が2.3Vより低い場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができる。
数値表示部分の点滅と空気漏れアイコンの表示は、問題が解決すると消える。
センサーの電池電圧が低い理由には、以下の状況が含まれるが、それらに限定されない。
・電池の容量不足
・電池との接点が接触不良
・センサー基盤の損傷

1.6 No signal warning
When receiver didn't receive any data from sensor . The buzzer sounded prompt , icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time. Sound warning can be stopped by pressing any key . Warning will disappeared after problem solved . Reason of No signal of sensor include but not limit to follow: receiver is too close to interference , sensor lost , sensor damage , low power of sensor , no pressure of tire. 

レシーバーがセンサーからデータを受信出来なかった場合、 該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができる。
空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
センサーの信号が受信出来ない理由には、以下の状況が含まれるが、それらに限定されない。
・アマチュア無線等の電波と干渉
・センサーの紛失、センサーの損傷
・センサーの電池容量が低下
・タイヤの空気圧が低下

1.7 Low power of receiver
When voltage of receiver's battery(lithium battery 480mAh)is lower than 10%.Icon of low power will flashed . The receiver automatically turn off after 30 minutes ,and didn't receive any data . please use car charge(5V 1.5A) charging in time. charging period does not affect normal use . When the power is plugged in, the LED blue light will flash continuously. If the LED blue light is on, it means it is fully charged.

レシーバーのバッテリー(リチウム電池480mAh)の電圧が10%未満の場合、バッテリー残量表示アイコンが点滅する。
レシーバーは30分後に自動的にオフになり、データの受信を停止するので、付属のUSBケーブルを使って(5V/1.5A)直ちに充電する。
充電しなら通常の使用が可能で、充電時間に影響はない。
ケーブルが接続されている場合、充電中であればモニターランプが赤く点灯する。
モニターランプが緑色で点灯している場合は、完全に充電されていることを意味する。


Key / Port description

レシーバーの画面とボタンの説明
セレクトボタンと決定ボタンの2つが用意されているが、一度レシーバーを起動すると、設定時以外で使う場面は画面の明るさを調整する場合のみである。


モニターランプ 
 ・通常は起動中を示すパイロットランプとして白で点灯する
 ・充電中は赤で点灯 
 ・満充電の場合は緑で点灯
 ・警告時は赤で点滅  

空気圧表示
空気圧の表示は、Bar表示で小数点1桁まで表示、Psi表示で小数点以下は省略して表示される。
例として、Bar表示では小数点1桁以降の正確な数値は分からないものの、小数点1桁までは整備工場やガソリンスタンドで測定した場合と同じ数値を表示できる。

温度表示
表示する温度はタイヤ表面の温度ではなく、バルブに取付けたセンサーユニット内の空気圧センサーに触れているタイヤ内の空気の温度である。
これによってタイヤの温度が上昇すれば、タイヤ内部の空気温度も上昇するため、タイヤ表面の温度と内部空気の温度に温度差こそあれ、センサーは正確にタイヤの温度変化に合わせて内部空気温度の変化を捉える事ができる。
決して気休めのような機能では無く重要な要素である。

レシーバー用バッテリー残量表示アイコン
レシーバーのバッテリー残量を表示する。

Leakage warning icon/センサー電池容量警告
Leakage warning icon とは、エア漏れを警告するアイコンである。
このアイコンが表示された場合、パンクしている可能性が高いので直ちに停車してタイヤの点検を行う事。

センサー電池容量警告は、空気圧センサーのボタン型電池(CR1632)の容量が低下した場合に表示される。
ただし、このアイコンが表示される前に電池の電圧が3V以下まで低下してしまい空気圧が正常に表示されなくなる等の症状が出る事から、電池容量警告アイコンが表示される前に電池を交換してしまうのでこのアイコンが表示される機会は殆どない。

TPMSレシーバーの起動
セレクトボタンか、決定ボタンを3秒間長押しするとレシーバーが起動する。
レシーバーをOFFにする場合は、セレクトボタンを3秒間長押しする。

TPMSレシーバーのセッティング


(1)Unit setting (Default is Bar,ºC )
Pressing menu”key 3seconds in standby interface inter to unit setting interface.first enter to pressure unit switch interface. short pressing“select”key to switch the unit between Psi->Bar.short pressing“menu”key to enter to temperature unit switch interface, short pressing“select”key to switch the temperature unit between ºC- >℉. Short pressing“menu”key to enter to pressure threshold setting Interface.

スタンバイインターフェース(電源ONの状態の事)で、決定ボタンを3秒間長押しすると、ユニット設定インターフェースに切替わる。

空気圧単位の表示設定(Default は Bar )
セレクトボタンで、Bar表示か、PSi表示に切替て選択し、決定ボタンを押すと確定と同時に温度表示単位の設定画面に切替わる。

温度表示単位の表示設定(Default は ℃ )
セレクトボタンで、℃ 表示か、℉ 表示に切替て選択し、決定ボタンを押すと確定と同時に次の設定項目Front tire low pressure settingに切替わる。


(2)Threshold setting
( Default is low pressure 1.5 Bar/high pressure 3.0 Bar, high temperature 70℃ )

First option is“Front tire low pressure setting”,short pressing“menu”key to switch among“front tire low pressure”->“front tire high pressure”->“rear tire low pressure”->“rear tire high pressure” and pressing the “select”key to adjust the data. after finishing, short pressing“menu”key save the setting and enter to next setting option, in the last option“rear tire high pressure”,short pressing“menu”to enter to temperature threshold setting interface. Then short pressing“select”key to adjust data. after finishing short pressing“menu”key to enter to next option, sensor matching setting interface.

セレクトボタンで数値の切替(押し続けると、数値が順送りで替わる)
決定ボタンで確定と同時に次の設定項目に切替わる。
 
Front tire low pressure setting
フロントタイヤ低圧閾値設定
設定した空気圧まで低下すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

Front tire high pressure setting
フロントタイヤ高圧閾値設定
設定した空気圧まで上昇すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

Rear tire low pressure setting
リアタイヤ低圧閾値設定
設定した空気圧まで低下すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

Rear tire high pressure setting
リアタイヤ高圧閾値設定
設定した空気圧まで上昇すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

High temperature setting タイヤ温度警告閾値設定
FW(フロントタイヤ)・RW(リアタイヤ)ごとの個別には設定できない。

(3)Match sensor 
(gas charging/venting for match)
it shows IDs of double tires. Short pressing “select” key to learn Front tire ID operation,then pressing “menu”key to learn Rear tire ID operation.When tire is selected, display only shows its “ID” and flashes icon of corresponded tire. There will be “didi” notice and display new “ID”number in receiver after active sensor's ID ( internal sensor active by charging/vent tire, external sensor active by repeat installation). When double sensors are matched, short pressing “menu”key to save and go to “times setting”interface.

空気圧センサーの認識と登録を行う。
何らかの事情でレシーバーに登録していたセンサーIDなどが消去されてしまった場合や、センサーの故障や紛失で新たにセンサーを登録しなおす場合は、この設定項目を使用する。

空気圧センサーを認識していない時の表示パターン
センサーを識別中
センサーの識別作業中は、空気圧表示部分が―.―と表示される。
何らかの理由で、センサーの認識に手間取っている場合に表示されるが、しばらく待つか、走行しているとIDが表示されるが、認識できなかった場合は00ooが表示される。

センサーが見つからない
センサーが、見つからない場合、空気圧表示部分が00ooと表示される。
理由としては、センサーの電池切れ、故障・破損等が挙げられる。

その他の異常表示
センサーIDが表示されているにも拘らず、FR 又は、RW のどちらかの表示が点滅。
理由としては、センサーの重複、故障が挙げられるが、正確な原因は不明。


交換用のセンサーを新たに購入した場合や、レシーバーのセンサー情報が消えてしまった場合、レシーバーのセンサー情報にはフロントタイヤ用とリアタイヤ用と言った区別が無くなっている為、リアタイヤに取付けたセンサーがレシーバーではフロントタイヤとして表示されてしまうといった問題が起こる。
解決策としてはフロントタイヤのセンサーとリアタイヤのセンサーを差替えればいいのだが、そんな事をしなくても、この設定項目ではフロントとリアの表示を入れ替える事が可能となっている。


センサー設定画面

タイヤ温度警告の設定を終えると、空気圧センサーのマッチング設定に切替わる。
画面には現在、レシーバーが認識しているセンサーのIDが表示される。


セレクトボタンを押すと、FW(フロントタイヤ)の数値表示が 00oo と表示される。
これは、新しいセンサーIDの読み込みと記憶が可能な状態になった事を意味する。

続いて決定ボタンを押すとRW(リアタイヤ)の数値表示が 00oo と表示される。

更に決定ボタンを押すと新しいセンサーIDが表示される。
※センサーが変更されていなければ、センサーIDは同じものが表示される。
※センサーが無い状態ではそれまで認識していたセンサーのIDが表示される。

新しいセンサーIDが表示されたこの状態ではFWとRWのセンサーIDが交互に点滅しているが、これはFWとRWのセンサーIDの表示を入替える事ができるからである。
入替える必要が無ければ、決定ボタンを押せば次の設定項目(時間設定)に移動する。

FWとRWのセンサーID表示の入替え
FWとRWのセンサーIDの表示を入替えるには、セレクトボタンを3秒間長押しする事で変更できる。

テストした限りでは、同じFW用のセンサーを2つを使った場合、認識して入替えも出来るが、FWの表示が点滅をしたままで、まともに動作しない。
この事から、空気圧センサーはフロント用とリア用で区別されているようで、補修用のセンサーを利用した場合はどうなるかは不明である。

決定ボタンを押すと、確定と同時に次の設定項目(時間設定)に移動する。


(4) Times settings
(AM /PM settings, hours settings, minutes settings)
Display the current time, short press “select” key to enter the time setting sub-page, the default is “AM/PM” setting interface, by short pressing “Menu” to switch between “AM/PM” -> “Hour Value” -> “Minute Ten-digit Value” -> “Minute One-digit Value”. After selecting the sub-item of the desired setting, press the “Select” Key to adjust the specific value. In the last “Minute One-digit Value” setting interface, press “Menu” to jump directly to the “Default Settings” interface.

セレクトボタンでAM/PMの選択・決定ボタンで確定と時間値に移行
時間値(1~12の値)の設定、セレクトボタンで数値の切替(押し続けると、数値が順送りで替わる)決定ボタンで確定と分10桁値(1~5)に移行
分10桁値(1~5)の設定、セレクトボタンで数値の切替(押し続けると、数値が順送りで替わる)決定ボタンで確定と分1桁値(0~9)に移行

決定ボタンで確定と同時に次のデフォルト設定に切替わる。


(5)Default setting

enter default setting interface,“dF” is appeared in front tire. Long pressing “select”key 2seconds to restore default. Default is successful when “dF” is appeared in rear tire, Short press “menu key” to give up restore and go to standby mode.

デフォルト設定インターフェースに入ると、フロントタイヤの数値表示欄に「dF」が表示される。
この状態で決定ボタンを押すと、復元を中止してスタンバイインターフェース画面に戻る。

セレクトボタンを2秒間押し続けると、フロントタイヤの数値表示欄とリアタイヤの数値表示欄に「dF」が表示され、デフォルトが復元されると同時にスタンバイインターフェース画面に戻る。
まとめ

日本を除く主要先進国でTPMSの義務化が始まってから10年以上経過して、安価な中国製といえども内部のハードウェア/ソフトウェア共に安定性は完成の域に達している感がある。
TPMSとしては、空気圧の変化による燃費の変化、乗り心地の変化、グリップの変化など、体感できる要素は多く、一度使ったら、手放せないほど便利で安心感が得られるが、ハンディタイプの電動エアプレッシャーがあるといつでもどこでも空気圧を楽に調整できるので更に楽しめる。

この製品の特長として時計表示が唯一の他の製品との差別化されたセールスポイントで、この製品を選んだ理由も時計表示があるからである。
バイクではメーターがデジタル化されている現在でも時計が付いている車種は稀で、必要に応じてチープカシオなどの安価な腕時計をハンドルポスト等につけたりするが、 何かとゴチャゴチャしがちなハンドル周りにTPMSの機能と一緒に時計もまとめられるのは、非常にありがたい。

電波法問題の進捗状況
433.92MHz における TPMS と RKE の利用状況は、欧州や米国、その他多くの国々において、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)と RKE(リモートキーレスエントリー)は 433.92MHz の使用が許可されている。
一方、日本では当該周波数がアマチュア無線に割り当てられており、TPMS と RKE の使用は 315MHzしか許可されていない。 
国際調和の観点から、JAIA は 433.92MHz における TPMS 及び RKE の使用許可を要望、総務省の周波数再編アクションプラン(2020 年度版を2回にわたり改訂実施)に対 しても意見を提出した。

周波数再編アクションプラン(令和2年度第2次改定版)(案)」に対する意見募集の結果及び意見に対する考え方 
各周波数区分の再編方針 II 335.4~714MHz 帯に関連するご意見 
意見内容
タイヤ空気圧センサ等の周波数の国際調和を希望
現状国際物流タグの使用が許可されている433.92MHz につきましては、日本を除く諸外国ではスマートキーを含むリモートキーレスエントリーシステム(RKE)やタイヤプレッシャーモニタリングシステム(TPMS)への使用が慣用化しており、国内で当該機器を使用する上での大きな障害となっています。
欧米同様に同周波数帯のアマチュア無線を二次業務と規定いただくか、共存および相互干渉を前提とし、同周波数帯の国際協調に向けた共有が制度として許可されることを望みます。  
総務省の回答
頂いたご意見については、今後の施策の検討の際に参考とさせていただきます。 なお、RKE及びTPMSについては国内外の動向を注視して参ります。  

 2020年11月に、総務省同席のもと、周波数一次利用当事者である日本アマチュア無線連盟(JARL)との初回会談を行い、その席で詳細技術仕様の提示と設計技術者による解説を求められた。
 2020年12月に一部のメンバーから実機の実力測定のための内部試験提案を受け、2021年2月25日に、東京都の新設 EMC 試験サイトを借りて事務局とメンバー共同で内部測定試験を実施した。
※日本自動車輸入組合 2020 年度事業報告(詳細版)より抜粋

電波法関連は世界情勢的にいずれなんらかの改正がされるはずである。

はっきり言って、へたなバイク用の時計を買うより、価格的にもバイク用の時計としてこれを買っても損はしない。

日本のamazonでも同様の物が購入できるが、価格差は約2倍以上と大きいが参考までにリンクを貼っておく
電動エアポンプ

2020年12月12日土曜日

CT125 JA55 ドレンボルト M12/P1.5 ドレンボルト  ホンダ、カワサキ 用、

この記事は、YOUTUBE「CT125 ドレンボルト」の補足記事です。

ホンダ 純正ドレンボルト 92800-12000

ホンダ純正ドレンボルト部品番号92800-12000は、CT125を含む小排気量車のエンジンの多くで共用されている。
 
純正の安心感と、そのうえ価格が90円(+税)と安い。
ボルト単品のみの値段で、ワッシャーは付属しないので注意。

ボルトの仕様
 ・M12
 ・首下15mm
 ・P1.5
 ・フランジ有(フランジ径の実測値19.8mm)
 ・平径(二面幅)※レンチ径17mm

価格が安すぎるので単品を通販で購入すると恐ろしくコストパフォーマンスが悪くなる。
通販で購入するならWibikeかモノタロウになるが、単品の購入ならポスト投函の安価(280円程度)な配送が選べるWibikeの一択だ。


モノタロウでホンダ 純正ドレンボルト 92800-12000を見る

中華ドレンボルト

マグネット付きドレンボルトで安いものを求めるなら中国から輸入するしかない。
 AliExpressのRacingWorld Storeから購入したもので、価格は送料込みで376円と圧倒的な安さ。
RacingWorld Storeと言うこのショップは、発送と到着が早く、きっかり2週間で到着した(タイミングとその時の輸送ルートによる)。

ドレンボルト自体はいたって普通のスチール製ボルトだが、マグネットが欠けているとか、マグネットのメッキが一部剥がれていたりとか、 激安中華らしさはしっかり発揮しているので神経質な人には、まったく向かない。

AliExpressでRacingWorld Store販売の中華ドレンボルトを見る

デイトナ バイク用 リプレイスドレンボルト マグネット付き 16769

平凡なスチール製のドレンボルトにマグネットを追加した商品
M12のボルトのレンチ径(平径、又は、二面幅)の規格が、一般では18mmか19mm(標準)。車やバイクでは17mm(小型)に対して、この製品はM10と同じ14mmのレンチ径となっている。
デイトナに限らず、特にアルミ製ドレンボルトはレンチ径が14mmが多いのだが、17mmレンチ径のドレンボルトを採用する車体に14mmを使うメリットは何もなく、紛らわしいので望んでレンチ径14mmのボルトを購入する気にはなれない。

意匠性や色、素材など見た目だけでで購入すると大抵の場合レンチ径14mmだったりするので注意が必要だ。
amazonでデイトナ バイク用 リプレイスドレンボルト マグネット付き16769を見る

チタン合金(Ti6Al4V 材) マグネットドレンプラグ

チタン合金製 マグネット付きドレンプラグ。
一般的なイメージだと非常に高価な印象だが、地球を構成する地殻の成分として9番目に多い元素であり、価格の高さは加工の難しさによるところが大きい。
一般的なボルト程度なら1本=数百円~千円程度の値段であり、むしろアルミやスチールのドレンボルトが高価すぎると言える。
純正のドレンボルトが参考価格90円であることを考えるといかに、他社のドレンボルトが高価なのかわかるだろう。

残念ながら通常は一般に販売されていないが、稀にamazonnで少数が販売されていたりするのだが、1170円でチタンのドレンボルトを販売しているのを見たら販売者には失礼だが、誰もが「詐欺?!」と思うだろう。
紛らわしい事に、他の業者が同じamazonで堂々とチタン製ドレンボルトという名称でアルミのボルトを販売していたりするのだから信じるのは難しい。
だが、ある程度金属に対する経験と知識があるなら商品画像を見れば(その画像が本当の製品画像と仮定した場合)ピンと来る、これは本物っぽいっと!
不安ながら購入してみると翌日には到着し、各社ドレンボルトとの重量比でチタンの比重とほぼ同じ順位を示した事とカッターナイフで傷をつけようとしてもちょっとやそっとでは傷付かない硬度と、まさにチタン合金と断定。 ほんとうにありがとうございました。

amazonで チタン合金(Ti6Al4V 材) マグネットドレンプラグを見る

田中商会 TANAKA:大型マグネット付 ドレンボルト

ピッチが1.5と表記してあるが、CT125では取付けることが出来なかったので注意が必要。
ニッケル系のメッキを施した、純正ドレンボルトにそっくりな造形のスチール製ドレンボルトに大きめの強力なマグネットが付いている。
ボルトの頭部はまるで舐めてしまったように六角の角が無駄に丸まっており、不安になるが、まともなレンチであれば問題は無いだろう。

パッと見た限りは純正ドレンボルトと見分けがつかないので、ノーマル風が好みならピッタリな製品だろう Webikeでの価格が税込み¥550と手頃で、送料も¥260(税込)のヤマト運輸のネコポスと言ったポスト投函の安価な配送が選べる。

レンチ径は17mm、首下約17mm(マグネット含む)

Webikeで田中商会 TANAKA:大型マグネット付 ドレンボルトを見る

キジマ(KIJIMA) ワイヤーロックドレンボルト

通常、ドレンボルトと言えばフランジボルト(頭の部分にツバがついた形状)が採用されているが、この製品はフランジの無いただの6角のボルトである
フランジボルトの効果は座面の面積を大きくする事で、材料に座面が陥没するのを防ぐ効果や緩み止めの効果があるが、ワッシャーをかませることでフランジが無くても同様の効果が得られる。

フランジボルトを採用する理由として見た目の良さと作業効率UPがあるが、キジマとしてはほぼ見えない場所で作業効率と言っても一本だけなので意味がない事から、フランジ無しの六角ボルトでワッシャーをかませるだけで良くね?っという事なのだろう。

ワイヤリング用の穴もあるし、ワイヤーと銅ワッシャーも付属するので他社製品と比べればちょっとお得な感じだが、マグネット部分が突出した形状で磁力も弱めとそれに加えて、形状がただの六角ボルトと購入するには抵抗があるだろう。

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南海部品 マグネット付 ドレンボルト

南海部品らしく、ドラックストアにありそうな派手な印刷の台紙を使ったブリスターパッケージに収められたこの製品は仕上げがきれいな事が特徴。

ワイヤリングの穴も開いているし、仕上げもシャープで綺麗、スパナ径も17mmと、ポイントは押さえているが、スチール製でありながら価格は実売1400円前後と強気の価格なので、購入に踏み切れる人は少ないだろう。


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2020年11月11日水曜日

CT125 補助ライト取付のガイドライン

基本的に自動車の電装をDIYできる工具や機材と知識や技術がある事が前提である。
乗用車の電装を行うのは安全的にもコスト的にもリスクが高いので自信がないならバイク屋さんにお願いする事。

道路運送車両法による補助ライトの条件
四輪に限らず、二輪の補助ライトの搭載には法律により様々な規定があるが、要点は以下のとおり。
補助灯の色
補助灯の色は白色か黄色(淡黄色)でなければならない。
そしてこれらの色の補助灯を取り付ける時には、どちらかの色に統一して補助灯を取り付ける必要がある。
2つの補助灯を取り付けるなら、どちらの補助灯も白色にする、またはどちらとも淡黄色にする事。
補助灯の数。
取り付けるだけなら問題はないが、同時に点灯させられる補助灯の数は最大2つまでとなっている。つまり、補助灯を3つ以上同時点灯させる構造は違反となる。
補助灯のスイッチは必須
補助灯はオン/オフが可能でスイッチの状態が判別しやすい物を取付ける事。
常時点灯は不可。
補助灯を取り付けられる高さ。
補助灯の上縁部分はヘッドライト上縁部を含んだ水平面以下にあること、そして地上から800mm以下、地上から250mm以上の位置に収まっている事。

ヘッドライトより上、及びハンドルバー付近にフォグランプ(補助灯)を付けることはできないが、作業用であれば取り付けは可能。

取付ける為の条件

取付ける条件は、スイッチが走行中にドライバーが操作できる範囲にないこと、車両の全高が変わらないようにすることが条件となる。
あくまでも作業用途で使うことが前提で、一般道を点灯して走行するともちろん違反となる。 

運転中に操作できる場所にスイッチが無く点灯さえしなければ何処に何個つけようが、それはただの飾りなので自由に取付けられる。

補助ライトの選択

CT125等の125㏄クラスでは利用する電装品と発電容量を考えると、10W程度の製品が扱いやすいが、20Wや30Wクラスになると明るさと引換えに消費電力の高さとその眩しさ故に扱いが難しくなる。

ライトの大きさも注意したいポイントだ。
一般にフォグランプとして売られている物は、小型と言っても殆どの製品は4輪の自動車に取付ける事が前提で作られている為に意外と大きく、殆どが口径だけで7~8㎝以上の大きさがあり、車体に取付けてみたらイメージと違うという事もあり得る。
 
広角(ワイド)タイプか?狭角(スポット)タイプか?
基本的には、広角(ワイド)は照射範囲が広く(90°以上)照射距離は短い。
反対に狭角(スポット)は照射範囲は狭く(30°程度が扱いやすい)、照射距離は長い。
※リフレクターやレンズによっては当てはまらない
この特性から主に一般道路を走行するという条件では、お勧めは狭角(スポット)タイプだ。
暗いとはいえ横方向の照射範囲の広さはヘッドライトに任せて、その足りない部分を狙って光を当てる事ができるので繊細な調整がしやすい。
時速60キロで走行していた場合、停止するまでの距離は約32メートル前後の距離が必要であり、前方の障害物にどれだけ早く気付けるかを考えると照射距離は重要な要素だ
一方、広角(ワイド)タイプだと遠くを照らすには暗い事と、無駄に照射範囲が広いので対向車も迷惑なのだが、調整しようにも元々照射範囲が広いので調整のしようがない。
結局、右側のライトだけ極端に下向きにライトを向けるか遮蔽板等で照射範囲を部分的にカットする事になる。


配線
補助ライトの電源はバッテリーから供給させるが、ここで、常識的な話ではあるが、一応説明しておくと、そのままバッテリーから直接つないでしまうと唯の垂れ流しになってしまう(真性のバッ直)。このような真性のバッ直をUSBアクセサリーソケット等でやってしまうと、バイクに乗らなくても電力が消費され続けてしまうので、いつの間にかバッテリーが上がっていたと言う状態に陥る。
そうならないように、バッテリーからの電源を車両のメインキーに連動させる必要がある。

要するにバッ直といってもバッテリーから直に対象の電装品に繋ぐわけではなく、バイクのキースイッチをオフにすれば、連動してバッテリーに繋いだ電源もオフになるようにする事を含めてバッ直と言う。

バッテリー直の電源をメインキーと連動させる為にリレーを使うが、そのリレー用の電源をどこから貰うかというと、CT125にはACC用電源カプラが用意されているのでリレー用の電源取出しに悩むことは無い。

リレー用のACC用電源カプラの分岐ハーネスは自作しても良いが、キタコの電源取出しハーネス(type4)を使えば、ギボシ端子の装着作業だけで済む。
amazonでキタコ電源取出しハーネス(type4)を見る
一組の補助ライトでキタコの電源取出しハーネス(type4)を使った配線図の例 
<<=ギボシ端子 
どうせバッテリー直の配線を用意するなら、せっかくだから純正アクセサリソケットもバッテリー直にしてMAX1Aから10倍にしてやろうか!となるだろう。
純正アクセサリソケットのようなシガーソケットタイプの真価を発揮させるには、バッテリー直の電源は必須なのだ。
一組の補助ライトとバッテリー直のアクセサリーソケットの配線図の例 
<<=ギボシ端子 

配線方法も確定して、あとは必要な部品の選択と車体に配線を行う事になるが、スペースにゆとりが無いバイクにおいて、この配線作業が最も面倒な作業といえる。



参考資料:道路運送車両の保安基準
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2016.04.01】〈第三節〉第 199 条(前部霧灯)

第 199 条 前部霧灯の灯光の色、明るさ等に関し、保安基準第 33 条第2項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。
前部霧灯の照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
前部霧灯は、白色又は淡黄色であり、その全てが同一であること。
三 前部霧灯は、前各号に規定するほか、前条第2項第4号及び第5号の基準に準じたものであること。

2 次に掲げる前部霧灯であって、その機能を損なう損傷等のないものは、前項各号の基準に適合するものとする。
一 指定自動車等に備えられているものと同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯

二 法第 75 条の2第1項の規定に基づき装置の指定を受けた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯

三 法第75条の3第1項の規定に基づき装置の指定を受けた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯


3 前部霧灯の取付位置、取付方法等に関し、保安基準第 33 条第3項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。この場合において、前部霧灯の照明部、個数及び取付位置の測定方法は、別添 94「灯火等の照明部、個数、取付位置等の測定方法(第2章第2節及び同章第3節関係)」によるものとする。
一 前部霧灯は、同時に3個以上点灯しないように取り付けられていること。
二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車以外の自動車に備える前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上 800mm 以下(専ら乗用の用に供する自動車であって乗車定員が 10 人未満のもの(三輪自動車及び被牽けん引自動車を除く。)及び貨物の運送の用に供する自動車であって車両総重量 3.5t以下のもの(三輪自動車及び牽けん引自動車を除く。)以外の自動車に備える前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上 1,200mm 以下)であって、すれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下(大型特殊自動車、小型特殊自動車及び除雪、土木作業その他特別な用途に使用される自動車で地方運輸局長の指定するものに備える前部霧灯でその自動車の構造上地上 1,200mm 以下に取り付けることができないものにあっては、その照明部の上縁がすれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下となるように取り付けることができる最低の高さ)、下縁の高さが地上 250mm 以上となるように取り付けられていること。
二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車に備える 前部霧灯は、その照明部の中心がすれ違い用前照灯の照明部の中心を含む水平面以下 となるように取り付けられていること。
四 前部霧灯の照明部の最外縁は、自動車の最外側から 400mm 以内(大型特殊自動車、小型特殊自動車及び除雪、土木作業その他特別な用途に使用される自動車で地方運輸局長の指定するものに備える前部霧灯でその自動車の構造上 400mm 以内に取り付けることができないものにあっては、取り付けることができる最外側の位置)となるように取り付けられていること。
ただし、前条第2項第1号ただし書の自動車に備える前部霧灯にあっては、この限りでない。
五 大型特殊自動車(ポール・トレーラを除く。)及び小型特殊自動車以外の自動車に備える前部霧灯の照明部は、前部霧灯の中心を通り自動車の進行方向に直交する水平線を含む、水平面より上方5°の平面及び下方5°の平面並びに前部霧灯の中心を含む、自動車の進行方向に平行な鉛直面より前部霧灯の内側方向 10°の平面及び前部霧灯の外側方向 45°の平面により囲まれる範囲においてすべての位置から見通すことができるように取り付けられていること。
ただし、自動車の構造上、すべての位置から見通すことができるように取り付けることができない場合にあっては、可能な限り見通すことができる位置に取り付けられていること。
前部霧灯の点灯操作状態を運転者席の運転者に表示する装置を備えること。
七 前部霧灯は、前各号に規定するほか、前条第3項第6号及び第 11 号の基準に準じたものであること。

前部霧灯は、走行用前照灯及びすれ違い用前照灯の点灯状態にかかわらず、点灯及び消灯できるものであること。

前部霧灯は、車幅灯、尾灯、前部上側端灯、後部上側端灯、番号灯及び側方灯が消灯している場合に点灯できない構造であること。ただし、道路交通法第 52 条第1項の規定により前照灯を点灯しなければならない場合以外の場合において、専ら手動により前部霧灯を短い間隔で断続的に点滅する、又は交互に点灯させる場合にあっては、この限りでない。
十 前部霧灯は、点滅するものでないこと。ただし、前号ただし書きの場合にあっては、この限りでない。
十一 前部霧灯の直射光又は反射光は、当該前部霧灯を備える自動車及び他の自動車の運転操作を妨げるものでないこと。
十二 前部霧灯は、灯器の取付部に緩み、ガタがない等第1項に掲げる性能を損なわないように取り付けられていること。


4 次の各号に掲げる前部霧灯であってその機能を損なう損傷等のないものは、前項各号の基準に適合するものとする。

一 指定自動車等に備えられたものと同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯

二 法第 75 条の2第1項の規定に基づき灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置について装置の指定を受けた自動車に備える前部霧灯と同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯
三 法第 75 条の3第1 項の規定に基づき灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置について装置の指定を受けた自動車に備える前部霧灯と同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯5 前部霧灯の照射方向の調節に係る性能等に関し保安基準第 33 条第4項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。

前部霧灯照射方向調節装置は、自動車に乗車しうる乗員が全て乗車した状態又は積載しうる全ての貨物を積載した状態において、前部霧灯の照射光線が他の交通を妨げないようにすることができるものであること。
二 前部霧灯照射方向調節装置は、前部霧灯の照射方向を左右に調節することができないものであること。

三 手動式の前部霧灯照射方向調節装置は、運転者が運転者席において容易かつ適切に操作できるものであること。
この場合において、運転者が運転者席に着席した状態で著しく無理な姿勢をとらずに操作できる位置に操作装置が備えられておらず、かつ、検査時車両状態及び乗車状態又は積載状態に対応する操作装置の調節位置を容易に判別できるように表示していないものは、この基準に適合しないものとする。

2020年8月1日土曜日

CT125 フロント ブレーキレバーの互換性

この記事は、YOUTUBE動画 「流用・アジャスタブルブレーキレバー」の補足記事である。

CT125のブレーキレバーの純正部品の品番は53175-KYT-922。 この品番を使う他の車両は2020/7月現在のところADV150しかない。
では、社外品のブレーキレバーに変更したい場合、ADV150用を選べば問題無く利用できるのかというと、そうは問屋がおろさない。

例えば、カスタムパーツ販売メーカーのWEBサイトを見てみると、SP武川ではADV150のブレーキレバーはADV150専用となっており、CT125と互換性は明記されていない。
一方、純正レバー形状を採用したクロムメッキ仕様のブレーキレバーはCB125R.モンキー125等の純正品番53175-K26-901の互換品でありながらCT125にも対応を明記していたりと、一見あやふやな印象があるが、これには理由がある。

例としてモンキー125のフロントブレーキマスターシリンダーASSY(以下マスターシリンダー)と、CT125のマスターシリンダーは純正品番45510-K0F-T01と共通だが、ADV150のマスターシリンダーは純正品番45510-K97-N01となっており、形状自体が異なる為、ブレーキレバーが共通でもADV150のマスターシリンダーの何かに最適化したADV150専用という製品が存在しえるからだ。

余談はこのくらいにして、CT125のブレーキレバーの話に戻そう、
レバーの純正品番が違うとはいえ、マスターシリンダーが共通なら使えない訳がない。そこで、CB125R.モンキー125等のブレーキレバー(純正品番53175-K26-901)互換の社外製ブレーキレバーを入手して実際に利用できるか確認を行う為、AliExpressのFXCNCMotorPartsからCBR125R用のアジャスタブルレバーを輸入した。

結論から言えば、純正品番53175-K26-901互換のレバーは当然だが、利用できる。
気になるCT125のブレーキレバーとの違いは、ブレーキランプの点灯スイッチと接触する部分の幅が倍くらい違う事。

純正品番53175-K26-901に対して、CT125のブレーキレバー(純正品番53175-KYT-922)のほうが幅が倍くらい広いのだ。

一方、上面から見た形状はスイッチやマスターシリンダと接触する部位の位置関係は同じで、ほぼ合致する


形状が殆ど同じなので取付ると、各部位は正常に動作する

マスターシリンダ接触部(ブレーキを握っていない状態)

マスターシリンダ接触部(ブレーキをフルで握った状態)


ブレーキランプスイッチ接続部(ブレーキを握っていない状態)ブレーキランプはオフ


ブレーキランプスイッチ接続部(ブレーキを少し握った状態)ブレーキランプが点灯

ブレーキランプスイッチ接続部(ブレーキをフルで握った状態)ブレーキランプが点灯

純正品番53175-K26-901互換のブレーキランプの点灯スイッチと接触する部分は幅が狭いながらも、下方のほぼ中心付近で接触している為、問題なく利用できる事がわかる

幅こそ違うものの、接触部分の位置、角度、高さは、ほぼ同じなので使ってみても操作に違和感はない。


CT125(ADV150)のブレーキレバーのスイッチ接触部分が幅広の理由は恐らくマスターシリンダーケースのブレーキレバー・ピボットとブレーキランプ点灯スイッチ間の形状に合わせてブレーキレバーのスイッチ接触部分も幅広の物にしたのではないか?と推測できるが、同じブレーキレバーを採用するADV150ではADV150専用レバーがある事を考えると、ADV150では接触部分が幅広な事に機能的意味があるのかもしれない。

CT125 純正レバー(53175-KYT-922)を重ねると隙間なく収まることがよくわかる

純正品番53175-K26-901互換のレバーの場合。
まるで歯抜けのような空間ができてしまう。
(案外、CT125のデザイナーはこの隙間が許せなかっただけという単純な理由かもしれない?!)

結論は、純正品番53175-K26-901及び、その互換ブレーキレバーと、CT125 純正レバー(53175-KYT-922)の違いは一部の形状の違いだけということだ。
可能性は低いとはいえ、CT125対応と明記していない製品は、取付けや動作が確実にできるという保証はない事は覚悟しておく事。


純正品番53175-K26-901は、部品の共通率が高いので、手頃な製品が探しやすい。
ブレーキレバーが共通の車種
:CBR250R(MC41-1000001〜1399999)
:CBR250R(MC41-1400001〜)
:CBR400R(NC47)
:CB400F(NC47)
:400X(NC47)
:CBR125R(JC50-1000001〜)
:GROM(JC61-1000001~/JC61-1300001~)
:GROM(JC75-1000001~)
:MSX125(タイモデル)
:MSX125SF
:モンキー125(JB02-1000001~)
:スーパーカブC125(JA48-1000001~)
:ADV150(KF38-1000001~)

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CT125・ハンターカブ タイヤ