2022年6月16日木曜日

ワークマン 507 ストライカーセーフティシューズ

ワークマンで販売中の507 ストライカーセーフティシューズは、最近人気があるミリタリーテイストが強いサンドベージュ系カラーをラインナップしたミッドカットの安全靴だ。

2900円という安さだが、安っぽさを感じない作りとデザインでバイク用としても違和感がない
本来、安全性を考えればバイクに巻き込まれる可能性がある靴ひもタイプの製品をバイクで使用するのはお勧めできないのだが、市街地でのファッション性を考慮すると、靴ひもが無いシューズはスタイリッシュなデザインにすればオタク臭くなり、無骨さを強調すれば場違い感が強かったりと、その安全性と引き換えにファッション的に失うものが大きいという欠点がある。

その欠点は、シューズに限らずバイクウェア全般に言えるが、これはバイクウェアに限らずTPO特化した用品の宿命で、日常生活での利用ではリスクよりも見た目を取らざるを得ない程、高価なうえにファッション的にも厳しいものだ。

この507 ストライカーが、バイク用として勧められる理由は、つま先の補強と靴ひもが収納できるポケットを装備している点にある。

素材、見た目、質感は2,900円とは思えない、お値段以上の出来栄え。
見た目の割りに軽く、しっかりしており装着感も悪くない。
見た目と素材感は良いものの、靴としての能力は価格なりの物。

・細身の足では包まれるようなフィット感は無い。
・甲が低く足と足首が細い場合、目一杯締め上げても靴の中で足がずれる(作りが幅広甲高寄りの足に合わせた為だろう)
・それなりに蒸れる。
・ソールの反発感が無くクッション性は低い。
・数時間歩き続けたり立ちっぱなしで作業するような場合、疲労とは別に足裏の前足部が痛くなり苦痛を伴う

流石に専業メーカーのようなフィット感やクッション性を望むのはノウハウ的にも価格的にも無理がある。
一日中歩き続けるトレッキングや立ち仕事のような専門用途には全く勧められないが、長時間歩いたり立ち続けたりしない用途なら、蒸れる以外は一日中履きっぱなしでも問題はないので、この低価格と作りの良さが生きてくる。
歩くよりバイクに跨ってる時間が多いような場合はコストパフォーマンスは抜群でお勧めだが、ソールのクッション性は価格なりの製品なので、長時間歩き回る必要がある場合にこの靴をチョイスすると痛い思いをすることになるだろう。

サンドベージュのカラーはCT125のマットフレスコブラウンと相性抜群。

色味自体は同じベージュ系なだけでCT125のマットフレスコブラウンとは別物だが同系色だけあってよく馴染む。
プルストラップ装備のブーツがCT125のキックペダルと干渉する問題
かかと部分にプルストラップを装備したシューズを履いてCT125に乗る場合、乗り手のフットポジションによってはプルストラップがキックペダルに引っかかる場合がある。
ワークマン 507 ストライカーにもプルストラップが装備されておりキックペダルに引っかかる可能性があるのだが、気が利いているのはこのプルストラップは輪っか状に開きっぱなしにならないように捻られて装着されており、一見縫い合わせ時のミスかと思える見た目なのだがこの仕組みによりプルストラップは通常は折り畳まれたような状態になり引っ掛かり難い構造となっている。

意図的にキックペダルに干渉させてプルストラップを引っ掛けるように試してみたが引っ掛かりそうな状態にすらならなかったのを確認した。
ただこれをもって、絶対引っ掛からないとは言い切れないので不安ならカットすることをお勧めする。

レブルやCT125のマットフレスコブラウンのオーナーなら持っていて損はない。

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