2023年7月7日金曜日

CT125 スイングアームピボット(センターピボット)カバーのベース素材

CT125のスイングアームピボット部分のボルト穴を塞ぐピボットカバーにできる市販日常品をつかってスイングアームピボットカバーを制作してみた。

この記事ではあくまでピボットカバーのベースになるキャップの話なので見た目や仕上げは適当である。

ノーマルの状態
近年のホンダは小排気量車であってもこのあたりの処理は厳しいコスト制約の中で安っぽさが出ないように工夫されているので不満は感じないが、ヤマハのフルサイズ125㏄シリーズを見ればわかる様に、フレームのスイングアームピボット部分にありふれた形のボルト・ナットが剥き出しなのはどうしてもチープ感が漂ってしまう。

CT125のスイングアームピボット部分は不満はないがドレスアップや他人とのちょっとした差別化を考えて大型車の様にピボットカバーを装着出来ないか試したのが下の画像である。

市販の日用雑貨用品を利用したピボットカバー

いきなりおもちゃっぽいプラスチック感剥き出しでナニコレ?って感じだが、いきなりアルミの削り出しでカッコよくピッタリ固定できるような物があるわけがない。
重要なのは嵌め込むだけでピボットカバーとして機能するベース素材になる事だ。

色々試す覚悟でアマゾンとaliexpressから日用雑貨用品から医療・研究用品まで使えそうなものをピックアップし、最初に選んだ物がいきなりシンデレラフィットしてしまった。


製品

バイクのはめ込み式ピボットカバー同様にこの日用品のキャップは、はめ込むだけでしっかり固定されて約3年間そのまま付けているが外れたりする事も無く耐久性も問題ない。

日用雑貨らしくこのキャップ素材はベース部分がナイロン66、外装部分がHDPE樹脂の2ピース構成、挿入部がシリコン樹脂となっており、見た目は100均ショップで売られていそうな見た目だが価格は4個で980円程度と決して安くはない。
あとは、見た目をバイクのピボットカバーらしく変えていくだけだが、単純に色を黒に塗り替えるだけでもピボットカバーぽくなる
黒く塗装した例
この製品の欠点としてカバーとなる部分の素材がHDPE樹脂とナイロン66と言う点でそのままでは塗装しても簡単に剝がれてしまう。

その為、樹脂の表面を変質させ塗料を喰い付かせる為にガスバーナー等で炙ってから塗装を行う必要がある。
この作業は普通のガスコンロやカセットコンロが利用できるので難しくはないが炎の温度が重要なのでコンロは高火力の物が望ましい。
作業方法はガスの炎の青い部分にサッと塗装したい部分を通したら後は塗装するだけである。
溶けたり焦げるほど炙る必要はないので作業自体は簡単だが樹脂にあたる炎の温度がカギとなるので炙り方は試行錯誤する事になる。


予想以上に都合のいい製品で、はめ込むだけで安定した状態で固定される事と外す場合もキャップを外す感覚でスポッと外せる使い勝手の良さに加え、ピボットカバーとなる部分が汎用性の高い規格サイズで構成されていることである。

見た目を気にしなければそのままでも使えるとはいえ、バイクらしいピボットカバーとして利用するには塗装や加工することが必然となるが、ここでベース部分が規格サイズで構成されている事が生きてくる


加工例

本機で作るならマシニング加工や旋盤加工・フライス加工によるアルミ製のワンオフの他、お手軽なところで3Ⅾプリンタによる出力になるがまずはお手軽に。


1.缶バッジの流用

最初に試したのが直径32㎜の缶バッチを流用したものでキャップの外周は黒かシルバーなど当たり障りのない色での塗装が前提となる。

32㎜径の普通の缶バッチを流用できる

ピンが付いた裏蓋を引っぺがし厚めの両面テープで貼る

ピボットカバーと言うよりエンブレム的な物になる

2.アクセサリの流用

ヘアアクセサリからエンブレムまで32㎜径で裏面がフラットに出来れば何でも可能だが使えそうなデザインとなると極僅かだった。



3.シンプルなアルミ ピボットカバー

まず、外形の直径35㎜だがこの外周を大雑把に削ってダイソーの38㎜くるみボタンを被せるだけで面倒な塗装もする事無くシンプルなアルミ製ピボットカバーの出来上がりとなる。


ダイソー くるみボタン38㎜

商品番号:4550480109534

100(税込110)

原産国:中国
商品サイズ:パーツA 3.8cm x 3.8cm x 0.65cm、パーツB 3.65cm x 3.65cm x 0.7cm
内容量:9個入
材質:本体:アルミニウム、ステンレス鋼



くるみボタンが嵌るように外周を粗目の木工用やすり等ででザクザク削るだけなので工作が苦手な人でも安心して作る事ができる



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