特にツーリングやキャンプなど長距離の外出時には持って行かないと不安でたまらなくなるほど心強いアイテムだ。
電動エアポンプといっても、ピンキリで様々な製品があるが、ここでは携帯可能なハンディタイプの製品について選択のポイントをまとめている。
まず、知っておくべき事は、小型の電動空気入れというジャンルは、ほぼ100%中国製である。
これを買っておけば間違いない!というような定番製品は存在しない。
基本的に爆音
いかにコンパクトと言っても構造的に電動工具のようなものなので動作音はかなり大きい事は覚悟しておく必要がある。
サイズと重量的に使用しているギアやモーターなどの部品は、玩具に毛が生えたような物が殆どで、長く使えるような製品は存在しないと思っていい。
特にバッテリー内蔵型の製品はバッテリーの寿命がくれば製品そのものが寿命となってしまうので耐久性は考えるだけ無駄で、バッテリーの寿命まできちんと動作してくれるのを期待するしかない。
選択のポイント
基本的に、どれを選んでも大抵の製品は使える事は使える筈である。
選択のポイントは以下の要素が挙げられる
携帯性
小型・軽量がいいのは当然だが、性能を考えると重量に関しては妥協したほうがいい。
ポンプの構造、バッテリー容量など性能が高い部品は重量も増す。
軽量を求めた結果、パワー不足、ポンプの耐久性の無さ、バッテリー容量の少なさと言ったリスクが上がる。
金属製のポンプ機構、2000mA以上のバッテリー容量、静穏性と言った性能を満たすためには、最低でも600g以上の重さになるので、それ以下の重量では、何かが欠けていると思っていい。
収納性
小型と重複するが、空気入れでは、本体だけ小型化しても、エアバルブやホースと言ったパーツがある為、携帯するには一つにまとめやすい事が重要だ。
バッテリー容量
殆どの製品が2000mAであるが、中には容量が非公開の製品もある。
非公開なのは、セールスポイントにならない程度の容量しか無いと思っていい。
駆動電圧
大抵は12Vだが中には20Vという製品も存在する。
電圧が高いほどパワフルなのは言うまでもないが、必然的にボディサイズも大きくなる。
充電方法
キャンプ等、出先での利用と利便性を考えるとUSBによる充電ができた方がいいが、注意したいのは、USB充電と言えば、一般的に満充電になれば充電がストップするのが普通であるが、何故か満充電になっても給電し続けるという理解しがたい仕様の製品があるので注意が必要。
機能性
ポンプ以外の他にライト機能が付く製品が多い、単なる付加機能に過ぎないが夜間では意外と便利だ。
その他には携帯等の充電に使えるバッテリーとして利用できる製品もある。
空気入れ自体は、そう頻繁に使う事は無い為、付加機能が多い事は悪くない。
エアチャックのタイプ
タイヤのバルブへの接続するエアチャックの方式は、ねじ込み式とレバー式がある。
■ねじ込み式
・文字どうりバルブにねじ込む必要がある為、付け外しの作業が面倒。
・外す際にモタモタしていると盛大に空気が漏れる。
・小径タイヤではL字アダプタを利用しないとそのままでは接続できない
・外す際にモタモタしていると盛大に空気が漏れる。
・小径タイヤではL字アダプタを利用しないとそのままでは接続できない
■レバー式
・タイヤのバルブに押し当て、レバーを倒して固定、レバーを起こして外すだけのクイック充填
・慣れは必要だが着脱時の空気漏れが少なくて済む。
・耐久性に不安がある。
・慣れは必要だが着脱時の空気漏れが少なくて済む。
・耐久性に不安がある。
・個々の当たりハズレが大きく、エア漏れさせずにチャックの脱着をさせるのが難しい物もある。
ホースの長さ
手に持って作業する製品である為、ホースの長さが問題になる事はまずない。
一般的に15~20㎝程度であり長さは十分だが、長すぎると携帯性に劣る
インジケーターの表示
空気圧を表示する液晶画面は画面の切替なしで、どれだけ多くの情報量を表示できるかがポイントとなるが、特に現在の空気圧と設定空気圧の2種類を同時に表示できるタイプがベストである。
製品例
HUDNA GP2(キジマ スマートエアポンプ)
現在の空気圧と設定空気圧の2種類を同時に表示できる。
ライト機能もあってUSBによる充電も可能と、機能自体に不満が無いが欠点はエアチャックがねじ込み式と言う点だ
Vastar 2000mAh 電動エアーポンプ(複数社から販売されている)
現在の空気圧と設定空気圧の2種類を同時に表示できる。
公称の最大圧力は120PSIと低めである。 ライト機能もあってUSBによる充電も可能と、機能自体に不満が無いが欠点はエアチャックがねじ込み式と言う点だ
Oasser 電動エアコンプレッサーP2S(20V仕様 大型エアポンプ)
20Vで駆動させる事によって生まれる圧倒的な吐出量はオモチャの皮をかぶったマシーンである。
バイクのツーリングでも持っていくこと自体は可能ではあるが現実的ではない大きさなので、その吐出量を生かすには主にサーキットやクローズドコースでの利用がメインとなる
性能のわりに恐ろしく安価で耐久性が未知数である事と見た目と大きさ以外は、装備・機能共に不満が無く間違いなく最強の製品である。
ナンカイ MOBILE AIR PUMP NP-D25(20V仕様 大型エアポンプ)
現在の空気圧と設定空気圧の表示は切替式で使い勝手は悪い
LEDライト機能は多機能で緊急時のSOSシグナル、フラッシュライトと、使い分けられるのが特徴。
USB接続のモバイル充電機能も装備しており、USB出力は5V2Aで充電可能。
多機能ではあるが、エアチャックがねじ込み式という欠点がある。
電動エアポンプとしては十分な機能とコンパクトさが特徴だが、画像で見ても十分伝わるボディの質感の安っぽさには抵抗があるかもしれない。
現在の空気圧と設定空気圧の表示は、南海部品が切替式の廉価版に対して、こちらはちゃんと独立して同時に表示される。
重さは公称値426gと軽量でUSB接続のモバイル充電機能も装備。
バッテリーは公称値6000mAHという破格の大容量を搭載となっているがボディサイズと製品重量を考えると疑問ではある。
スペックだけ見れば最もお勧めできる製品だが、エアチャックがねじ込み式だ。
自動車用タイヤじゃなくて自転車用タイヤでの話であるから容量はお察しというところか。
また、注意書きには充電時間を4時間以内に控えてください。と明記されていることから満充電になっても自動的に電源は切れずそのまま充電され続ける仕様であることがわかる。
そして、これもエアチャックがねじ込み式だ。
アイテム
ストレートタイプの為、ホイール径が小さいとディスクブレーキやハブ等と干渉して使えない場合があるので注意。
空気を相手にする為、タイヤのバルブによっては誤差程度の些細な違いでも漏れてしまうバルブとパッキンの相性と言う問題があるが基本的に殆どの車種で利用できる。
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