2020年12月12日土曜日

CT125 JA55 ドレンボルト M12/P1.5 ドレンボルト  ホンダ、カワサキ 用、

この記事は、YOUTUBE「CT125 ドレンボルト」の補足記事です。

ホンダ 純正ドレンボルト 92800-12000

ホンダ純正ドレンボルト部品番号92800-12000は、CT125を含む小排気量車のエンジンの多くで共用されている。
 
純正の安心感と、そのうえ価格が90円(+税)と安い。
ボルト単品のみの値段で、ワッシャーは付属しないので注意。

ボルトの仕様
 ・M12
 ・首下15mm
 ・P1.5
 ・フランジ有(フランジ径の実測値19.8mm)
 ・平径(二面幅)※レンチ径17mm

価格が安すぎるので単品を通販で購入すると恐ろしくコストパフォーマンスが悪くなる。
通販で購入するならWibikeかモノタロウになるが、単品の購入ならポスト投函の安価(280円程度)な配送が選べるWibikeの一択だ。


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中華ドレンボルト

マグネット付きドレンボルトで安いものを求めるなら中国から輸入するしかない。
 AliExpressのRacingWorld Storeから購入したもので、価格は送料込みで376円と圧倒的な安さ。
RacingWorld Storeと言うこのショップは、発送と到着が早く、きっかり2週間で到着した(タイミングとその時の輸送ルートによる)。

ドレンボルト自体はいたって普通のスチール製ボルトだが、マグネットが欠けているとか、マグネットのメッキが一部剥がれていたりとか、 激安中華らしさはしっかり発揮しているので神経質な人には、まったく向かない。

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デイトナ バイク用 リプレイスドレンボルト マグネット付き 16769

平凡なスチール製のドレンボルトにマグネットを追加した商品
M12のボルトのレンチ径(平径、又は、二面幅)の規格が、一般では18mmか19mm(標準)。車やバイクでは17mm(小型)に対して、この製品はM10と同じ14mmのレンチ径となっている。
デイトナに限らず、特にアルミ製ドレンボルトはレンチ径が14mmが多いのだが、17mmレンチ径のドレンボルトを採用する車体に14mmを使うメリットは何もなく、紛らわしいので望んでレンチ径14mmのボルトを購入する気にはなれない。

意匠性や色、素材など見た目だけでで購入すると大抵の場合レンチ径14mmだったりするので注意が必要だ。
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チタン合金(Ti6Al4V 材) マグネットドレンプラグ

チタン合金製 マグネット付きドレンプラグ。
一般的なイメージだと非常に高価な印象だが、地球を構成する地殻の成分として9番目に多い元素であり、価格の高さは加工の難しさによるところが大きい。
一般的なボルト程度なら1本=数百円~千円程度の値段であり、むしろアルミやスチールのドレンボルトが高価すぎると言える。
純正のドレンボルトが参考価格90円であることを考えるといかに、他社のドレンボルトが高価なのかわかるだろう。

残念ながら通常は一般に販売されていないが、稀にamazonnで少数が販売されていたりするのだが、1170円でチタンのドレンボルトを販売しているのを見たら販売者には失礼だが、誰もが「詐欺?!」と思うだろう。
紛らわしい事に、他の業者が同じamazonで堂々とチタン製ドレンボルトという名称でアルミのボルトを販売していたりするのだから信じるのは難しい。
だが、ある程度金属に対する経験と知識があるなら商品画像を見れば(その画像が本当の製品画像と仮定した場合)ピンと来る、これは本物っぽいっと!
不安ながら購入してみると翌日には到着し、各社ドレンボルトとの重量比でチタンの比重とほぼ同じ順位を示した事とカッターナイフで傷をつけようとしてもちょっとやそっとでは傷付かない硬度と、まさにチタン合金と断定。 ほんとうにありがとうございました。

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田中商会 TANAKA:大型マグネット付 ドレンボルト

ピッチが1.5と表記してあるが、CT125では取付けることが出来なかったので注意が必要。
ニッケル系のメッキを施した、純正ドレンボルトにそっくりな造形のスチール製ドレンボルトに大きめの強力なマグネットが付いている。
ボルトの頭部はまるで舐めてしまったように六角の角が無駄に丸まっており、不安になるが、まともなレンチであれば問題は無いだろう。

パッと見た限りは純正ドレンボルトと見分けがつかないので、ノーマル風が好みならピッタリな製品だろう Webikeでの価格が税込み¥550と手頃で、送料も¥260(税込)のヤマト運輸のネコポスと言ったポスト投函の安価な配送が選べる。

レンチ径は17mm、首下約17mm(マグネット含む)

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キジマ(KIJIMA) ワイヤーロックドレンボルト

通常、ドレンボルトと言えばフランジボルト(頭の部分にツバがついた形状)が採用されているが、この製品はフランジの無いただの6角のボルトである
フランジボルトの効果は座面の面積を大きくする事で、材料に座面が陥没するのを防ぐ効果や緩み止めの効果があるが、ワッシャーをかませることでフランジが無くても同様の効果が得られる。

フランジボルトを採用する理由として見た目の良さと作業効率UPがあるが、キジマとしてはほぼ見えない場所で作業効率と言っても一本だけなので意味がない事から、フランジ無しの六角ボルトでワッシャーをかませるだけで良くね?っという事なのだろう。

ワイヤリング用の穴もあるし、ワイヤーと銅ワッシャーも付属するので他社製品と比べればちょっとお得な感じだが、マグネット部分が突出した形状で磁力も弱めとそれに加えて、形状がただの六角ボルトと購入するには抵抗があるだろう。

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南海部品 マグネット付 ドレンボルト

南海部品らしく、ドラックストアにありそうな派手な印刷の台紙を使ったブリスターパッケージに収められたこの製品は仕上げがきれいな事が特徴。

ワイヤリングの穴も開いているし、仕上げもシャープで綺麗、スパナ径も17mmと、ポイントは押さえているが、スチール製でありながら価格は実売1400円前後と強気の価格なので、購入に踏み切れる人は少ないだろう。


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2020年11月11日水曜日

CT125 補助ライト取付のガイドライン

基本的に自動車の電装をDIYできる工具や機材と知識や技術がある事が前提である。
乗用車の電装を行うのは安全的にもコスト的にもリスクが高いので自信がないならバイク屋さんにお願いする事。

道路運送車両法による補助ライトの条件
四輪に限らず、二輪の補助ライトの搭載には法律により様々な規定があるが、要点は以下のとおり。
補助灯の色
補助灯の色は白色か黄色(淡黄色)でなければならない。
そしてこれらの色の補助灯を取り付ける時には、どちらかの色に統一して補助灯を取り付ける必要がある。
2つの補助灯を取り付けるなら、どちらの補助灯も白色にする、またはどちらとも淡黄色にする事。
補助灯の数。
取り付けるだけなら問題はないが、同時に点灯させられる補助灯の数は最大2つまでとなっている。つまり、補助灯を3つ以上同時点灯させる構造は違反となる。
補助灯のスイッチは必須
補助灯はオン/オフが可能でスイッチの状態が判別しやすい物を取付ける事。
常時点灯は不可。
補助灯を取り付けられる高さ。
補助灯の上縁部分はヘッドライト上縁部を含んだ水平面以下にあること、そして地上から800mm以下、地上から250mm以上の位置に収まっている事。

ヘッドライトより上、及びハンドルバー付近にフォグランプ(補助灯)を付けることはできないが、作業用であれば取り付けは可能。

取付ける為の条件

取付ける条件は、スイッチが走行中にドライバーが操作できる範囲にないこと、車両の全高が変わらないようにすることが条件となる。
あくまでも作業用途で使うことが前提で、一般道を点灯して走行するともちろん違反となる。 

運転中に操作できる場所にスイッチが無く点灯さえしなければ何処に何個つけようが、それはただの飾りなので自由に取付けられる。

補助ライトの選択

CT125等の125㏄クラスでは利用する電装品と発電容量を考えると、10W程度の製品が扱いやすいが、20Wや30Wクラスになると明るさと引換えに消費電力の高さとその眩しさ故に扱いが難しくなる。

ライトの大きさも注意したいポイントだ。
一般にフォグランプとして売られている物は、小型と言っても殆どの製品は4輪の自動車に取付ける事が前提で作られている為に意外と大きく、殆どが口径だけで7~8㎝以上の大きさがあり、車体に取付けてみたらイメージと違うという事もあり得る。
 
広角(ワイド)タイプか?狭角(スポット)タイプか?
基本的には、広角(ワイド)は照射範囲が広く(90°以上)照射距離は短い。
反対に狭角(スポット)は照射範囲は狭く(30°程度が扱いやすい)、照射距離は長い。
※リフレクターやレンズによっては当てはまらない
この特性から主に一般道路を走行するという条件では、お勧めは狭角(スポット)タイプだ。
暗いとはいえ横方向の照射範囲の広さはヘッドライトに任せて、その足りない部分を狙って光を当てる事ができるので繊細な調整がしやすい。
時速60キロで走行していた場合、停止するまでの距離は約32メートル前後の距離が必要であり、前方の障害物にどれだけ早く気付けるかを考えると照射距離は重要な要素だ
一方、広角(ワイド)タイプだと遠くを照らすには暗い事と、無駄に照射範囲が広いので対向車も迷惑なのだが、調整しようにも元々照射範囲が広いので調整のしようがない。
結局、右側のライトだけ極端に下向きにライトを向けるか遮蔽板等で照射範囲を部分的にカットする事になる。


配線
補助ライトの電源はバッテリーから供給させるが、ここで、常識的な話ではあるが、一応説明しておくと、そのままバッテリーから直接つないでしまうと唯の垂れ流しになってしまう(真性のバッ直)。このような真性のバッ直をUSBアクセサリーソケット等でやってしまうと、バイクに乗らなくても電力が消費され続けてしまうので、いつの間にかバッテリーが上がっていたと言う状態に陥る。
そうならないように、バッテリーからの電源を車両のメインキーに連動させる必要がある。

要するにバッ直といってもバッテリーから直に対象の電装品に繋ぐわけではなく、バイクのキースイッチをオフにすれば、連動してバッテリーに繋いだ電源もオフになるようにする事を含めてバッ直と言う。

バッテリー直の電源をメインキーと連動させる為にリレーを使うが、そのリレー用の電源をどこから貰うかというと、CT125にはACC用電源カプラが用意されているのでリレー用の電源取出しに悩むことは無い。

リレー用のACC用電源カプラの分岐ハーネスは自作しても良いが、キタコの電源取出しハーネス(type4)を使えば、ギボシ端子の装着作業だけで済む。
amazonでキタコ電源取出しハーネス(type4)を見る
一組の補助ライトでキタコの電源取出しハーネス(type4)を使った配線図の例 
<<=ギボシ端子 
どうせバッテリー直の配線を用意するなら、せっかくだから純正アクセサリソケットもバッテリー直にしてMAX1Aから10倍にしてやろうか!となるだろう。
純正アクセサリソケットのようなシガーソケットタイプの真価を発揮させるには、バッテリー直の電源は必須なのだ。
一組の補助ライトとバッテリー直のアクセサリーソケットの配線図の例 
<<=ギボシ端子 

配線方法も確定して、あとは必要な部品の選択と車体に配線を行う事になるが、スペースにゆとりが無いバイクにおいて、この配線作業が最も面倒な作業といえる。



参考資料:道路運送車両の保安基準
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2016.04.01】〈第三節〉第 199 条(前部霧灯)

第 199 条 前部霧灯の灯光の色、明るさ等に関し、保安基準第 33 条第2項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。
前部霧灯の照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
前部霧灯は、白色又は淡黄色であり、その全てが同一であること。
三 前部霧灯は、前各号に規定するほか、前条第2項第4号及び第5号の基準に準じたものであること。

2 次に掲げる前部霧灯であって、その機能を損なう損傷等のないものは、前項各号の基準に適合するものとする。
一 指定自動車等に備えられているものと同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯

二 法第 75 条の2第1項の規定に基づき装置の指定を受けた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯

三 法第75条の3第1項の規定に基づき装置の指定を受けた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯


3 前部霧灯の取付位置、取付方法等に関し、保安基準第 33 条第3項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。この場合において、前部霧灯の照明部、個数及び取付位置の測定方法は、別添 94「灯火等の照明部、個数、取付位置等の測定方法(第2章第2節及び同章第3節関係)」によるものとする。
一 前部霧灯は、同時に3個以上点灯しないように取り付けられていること。
二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車以外の自動車に備える前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上 800mm 以下(専ら乗用の用に供する自動車であって乗車定員が 10 人未満のもの(三輪自動車及び被牽けん引自動車を除く。)及び貨物の運送の用に供する自動車であって車両総重量 3.5t以下のもの(三輪自動車及び牽けん引自動車を除く。)以外の自動車に備える前部霧灯は、その照明部の上縁の高さが地上 1,200mm 以下)であって、すれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下(大型特殊自動車、小型特殊自動車及び除雪、土木作業その他特別な用途に使用される自動車で地方運輸局長の指定するものに備える前部霧灯でその自動車の構造上地上 1,200mm 以下に取り付けることができないものにあっては、その照明部の上縁がすれ違い用前照灯の照明部の上縁を含む水平面以下となるように取り付けることができる最低の高さ)、下縁の高さが地上 250mm 以上となるように取り付けられていること。
二輪自動車、側車付二輪自動車並びにカタピラ及びそりを有する軽自動車に備える 前部霧灯は、その照明部の中心がすれ違い用前照灯の照明部の中心を含む水平面以下 となるように取り付けられていること。
四 前部霧灯の照明部の最外縁は、自動車の最外側から 400mm 以内(大型特殊自動車、小型特殊自動車及び除雪、土木作業その他特別な用途に使用される自動車で地方運輸局長の指定するものに備える前部霧灯でその自動車の構造上 400mm 以内に取り付けることができないものにあっては、取り付けることができる最外側の位置)となるように取り付けられていること。
ただし、前条第2項第1号ただし書の自動車に備える前部霧灯にあっては、この限りでない。
五 大型特殊自動車(ポール・トレーラを除く。)及び小型特殊自動車以外の自動車に備える前部霧灯の照明部は、前部霧灯の中心を通り自動車の進行方向に直交する水平線を含む、水平面より上方5°の平面及び下方5°の平面並びに前部霧灯の中心を含む、自動車の進行方向に平行な鉛直面より前部霧灯の内側方向 10°の平面及び前部霧灯の外側方向 45°の平面により囲まれる範囲においてすべての位置から見通すことができるように取り付けられていること。
ただし、自動車の構造上、すべての位置から見通すことができるように取り付けることができない場合にあっては、可能な限り見通すことができる位置に取り付けられていること。
前部霧灯の点灯操作状態を運転者席の運転者に表示する装置を備えること。
七 前部霧灯は、前各号に規定するほか、前条第3項第6号及び第 11 号の基準に準じたものであること。

前部霧灯は、走行用前照灯及びすれ違い用前照灯の点灯状態にかかわらず、点灯及び消灯できるものであること。

前部霧灯は、車幅灯、尾灯、前部上側端灯、後部上側端灯、番号灯及び側方灯が消灯している場合に点灯できない構造であること。ただし、道路交通法第 52 条第1項の規定により前照灯を点灯しなければならない場合以外の場合において、専ら手動により前部霧灯を短い間隔で断続的に点滅する、又は交互に点灯させる場合にあっては、この限りでない。
十 前部霧灯は、点滅するものでないこと。ただし、前号ただし書きの場合にあっては、この限りでない。
十一 前部霧灯の直射光又は反射光は、当該前部霧灯を備える自動車及び他の自動車の運転操作を妨げるものでないこと。
十二 前部霧灯は、灯器の取付部に緩み、ガタがない等第1項に掲げる性能を損なわないように取り付けられていること。


4 次の各号に掲げる前部霧灯であってその機能を損なう損傷等のないものは、前項各号の基準に適合するものとする。

一 指定自動車等に備えられたものと同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯

二 法第 75 条の2第1項の規定に基づき灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置について装置の指定を受けた自動車に備える前部霧灯と同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯
三 法第 75 条の3第1 項の規定に基づき灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置について装置の指定を受けた自動車に備える前部霧灯と同一の構造を有し、かつ、同一の位置に備えられた前部霧灯又はこれに準ずる性能を有する前部霧灯5 前部霧灯の照射方向の調節に係る性能等に関し保安基準第 33 条第4項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。

前部霧灯照射方向調節装置は、自動車に乗車しうる乗員が全て乗車した状態又は積載しうる全ての貨物を積載した状態において、前部霧灯の照射光線が他の交通を妨げないようにすることができるものであること。
二 前部霧灯照射方向調節装置は、前部霧灯の照射方向を左右に調節することができないものであること。

三 手動式の前部霧灯照射方向調節装置は、運転者が運転者席において容易かつ適切に操作できるものであること。
この場合において、運転者が運転者席に着席した状態で著しく無理な姿勢をとらずに操作できる位置に操作装置が備えられておらず、かつ、検査時車両状態及び乗車状態又は積載状態に対応する操作装置の調節位置を容易に判別できるように表示していないものは、この基準に適合しないものとする。

2020年8月1日土曜日

CT125 フロント ブレーキレバーの互換性

この記事は、YOUTUBE動画 「流用・アジャスタブルブレーキレバー」の補足記事である。

CT125のブレーキレバーの純正部品の品番は53175-KYT-922。 この品番を使う他の車両は2020/7月現在のところADV150しかない。
では、社外品のブレーキレバーに変更したい場合、ADV150用を選べば問題無く利用できるのかというと、そうは問屋がおろさない。

例えば、カスタムパーツ販売メーカーのWEBサイトを見てみると、SP武川ではADV150のブレーキレバーはADV150専用となっており、CT125と互換性は明記されていない。
一方、純正レバー形状を採用したクロムメッキ仕様のブレーキレバーはCB125R.モンキー125等の純正品番53175-K26-901の互換品でありながらCT125にも対応を明記していたりと、一見あやふやな印象があるが、これには理由がある。

例としてモンキー125のフロントブレーキマスターシリンダーASSY(以下マスターシリンダー)と、CT125のマスターシリンダーは純正品番45510-K0F-T01と共通だが、ADV150のマスターシリンダーは純正品番45510-K97-N01となっており、形状自体が異なる為、ブレーキレバーが共通でもADV150のマスターシリンダーの何かに最適化したADV150専用という製品が存在しえるからだ。

余談はこのくらいにして、CT125のブレーキレバーの話に戻そう、
レバーの純正品番が違うとはいえ、マスターシリンダーが共通なら使えない訳がない。そこで、CB125R.モンキー125等のブレーキレバー(純正品番53175-K26-901)互換の社外製ブレーキレバーを入手して実際に利用できるか確認を行う為、AliExpressのFXCNCMotorPartsからCBR125R用のアジャスタブルレバーを輸入した。

結論から言えば、純正品番53175-K26-901互換のレバーは当然だが、利用できる。
気になるCT125のブレーキレバーとの違いは、ブレーキランプの点灯スイッチと接触する部分の幅が倍くらい違う事。

純正品番53175-K26-901に対して、CT125のブレーキレバー(純正品番53175-KYT-922)のほうが幅が倍くらい広いのだ。

一方、上面から見た形状はスイッチやマスターシリンダと接触する部位の位置関係は同じで、ほぼ合致する


形状が殆ど同じなので取付ると、各部位は正常に動作する

マスターシリンダ接触部(ブレーキを握っていない状態)

マスターシリンダ接触部(ブレーキをフルで握った状態)


ブレーキランプスイッチ接続部(ブレーキを握っていない状態)ブレーキランプはオフ


ブレーキランプスイッチ接続部(ブレーキを少し握った状態)ブレーキランプが点灯

ブレーキランプスイッチ接続部(ブレーキをフルで握った状態)ブレーキランプが点灯

純正品番53175-K26-901互換のブレーキランプの点灯スイッチと接触する部分は幅が狭いながらも、下方のほぼ中心付近で接触している為、問題なく利用できる事がわかる

幅こそ違うものの、接触部分の位置、角度、高さは、ほぼ同じなので使ってみても操作に違和感はない。


CT125(ADV150)のブレーキレバーのスイッチ接触部分が幅広の理由は恐らくマスターシリンダーケースのブレーキレバー・ピボットとブレーキランプ点灯スイッチ間の形状に合わせてブレーキレバーのスイッチ接触部分も幅広の物にしたのではないか?と推測できるが、同じブレーキレバーを採用するADV150ではADV150専用レバーがある事を考えると、ADV150では接触部分が幅広な事に機能的意味があるのかもしれない。

CT125 純正レバー(53175-KYT-922)を重ねると隙間なく収まることがよくわかる

純正品番53175-K26-901互換のレバーの場合。
まるで歯抜けのような空間ができてしまう。
(案外、CT125のデザイナーはこの隙間が許せなかっただけという単純な理由かもしれない?!)

結論は、純正品番53175-K26-901及び、その互換ブレーキレバーと、CT125 純正レバー(53175-KYT-922)の違いは一部の形状の違いだけということだ。
可能性は低いとはいえ、CT125対応と明記していない製品は、取付けや動作が確実にできるという保証はない事は覚悟しておく事。


純正品番53175-K26-901は、部品の共通率が高いので、手頃な製品が探しやすい。
ブレーキレバーが共通の車種
:CBR250R(MC41-1000001〜1399999)
:CBR250R(MC41-1400001〜)
:CBR400R(NC47)
:CB400F(NC47)
:400X(NC47)
:CBR125R(JC50-1000001〜)
:GROM(JC61-1000001~/JC61-1300001~)
:GROM(JC75-1000001~)
:MSX125(タイモデル)
:MSX125SF
:モンキー125(JB02-1000001~)
:スーパーカブC125(JA48-1000001~)
:ADV150(KF38-1000001~)

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2020年3月1日日曜日

CT125・ハンターカブ 販売資料

車体パッケージング
日常での移動からトレッキングまで幅広いシーンでの使い勝手を追求した車体
トレッキングも想定し、ヘッドパイプ周りなどの剛性を最適化したフレーム
荷物の積載を考慮した強度を最適化したシートレール
長距離移動での使い勝手を高める燃料タンク(5.3リットル)
快適性を追求したシート(シート高さ800mm)
トレッキングでの走破性に配慮した最低地上高165㎜

サスペンション
フロントフォークをトップ/ボトムブリッジで締結する一般的なモーターサイクルと同形式の構造を採用
巡行時やコーナーリング中の安定感を向上

ブレーキ
前後ディスクブレーキを採用し、扱いやすさを追求
フロントには荒れた路面での効き具合にも配慮した2ポットキャリパーを採用
前輪ブレーキロックを抑制する1チャンネルABSを標準装備し、制動時のの安心感に寄与

ホイール
マット塗装のホイールリムに、錆びにくいステンレススポークを組み合わせた機能的でタフな印象を引き立てるホイール

エンジン
スーパーカブC125にも採用されている力強い走りが好評の空冷単気筒124㏄4速ミッション・遠心クラッチを採用

市街地での発進停止や、トレッキングでの扱いやすさに配慮し、中低速域の力強い出力/トルク特性を追求

電装系の純正アクセサリー装着に対応するため、ACGの発電容量を190Wに設定
(スーパーカブC125比+38W)

始動方式
セルスターターと合わせ、キックスターターも標準装備

吸気系
”CT”のイメージを感じさせるハイマウント吸気ダクトを採用吸気管長を、より長く取ったレイアウトとすることで、歯切れのよいパルス感やスロットル操作に対する反応の良さにも寄与

排気系
”CT”のスタイリングに寄与するアップマフラーを採用環境性能を確保するために必要なサイズ・容量を持たせながら、2人乗車に対応するためサイズを最適化

発表/発売日
モデル名
 CT125・ハンターカブ
発表日
 2020年3月20日(金)
発売日
 2020年6月26日(金)

社内機種呼称/カラー/メーカー希望小売価格
モデル
 CT125・ハンターカブ
社内機種呼称
 CT125A L J
カラーコード
 R354 グローイングレッド
 Y215 マットフレスコブラウン
メーカー希望小売価格(10%消費税込)
 440、000円
消費税抜本体価格
 400、000円

CT125・ハンターカブ タイヤ