同じエンジンを積む、ダンク、ジョルノ、とヤマハのビーノ、ジョグも同じ状態のものがある可能性もあるが未確認である
簡単に検証してみると、路面が荒いアスファルトなどで、タクト(AF79)のセンタースタンドは左右に傾けると、右側に傾けようとした場合はしっかりスタンドが踏ん張ってくれるのを実感できるのに対して左側に傾けた場合、踏ん張ること無くどんどん傾けることが出来てしまう。
これが意味するところは、車体側面に右から左へ強風などの強い力が加わり続けた場合、踏ん張ることが出来ずに車体はそのまま倒れていってしまうという事だ。
ただし、コンクリート敷の綺麗で平滑な場所等では、ほぼ問題が出ない。
強風などがなくても、停車位置の地面の状態によっては非常に不安定になる。
例えば河川沿いの土手などで河川方向に緩やかに傾斜しているような場所がわかりやすい。
もちろん土手そのものの位置に止めればどんなバイクも倒れるのは言うまでもない。
ここで言う傾斜は路面の水捌けを良くするために意図的に緩やかに傾斜させているような場所のことである。
上図のように車体進行方向右側が土手であれば、スタンドがめり込まない限りは安定して停車できる。
一方、車体進行方向左側が土手になるように停車させると、軽く土手側に押せばあっさりと倒れていこうとするのだ。
バイクだけ倒れるならともかく、幼い子どもなどがそばにいると大変危険な状態になるのでタクトを止める場所には注意が必要である。
何故こんなことになるのか?
スタンドに原因があるのは明らかなので、スタンドを見てみると、まず気づくのがスタンドを掛ける際に足を乗せるステップ状の部分が地面から非常に高い位置にあるのがわかる。
どんな車種でもステップ状のこの部分は、ある程度は地面から浮いているものだが、タクトの浮き具合は別次元である。
スタンドのこの部分が地面から浮いていても車体が傾いた場合、この部分が地面に接地してストッパーの役目を果たせば問題がないのだが、タクトの場合には、接地したときには既に自立の限界を超えている。
最も、根本的な原因はスタンドの左側接地面が緩やかな円状になってしまっているのが理由だろう。
これでは、傾ければ、まるで円が転がるように踏ん張ること無く倒れていくわけである。
しかたないので住宅街のコンビニなどは子供の往来が激しいため、万が一を考えてゴム栓を用意した。
このゴム栓を噛ませることでしっかりと踏ん張って止めて置けるが、なんだかなぁ、、、。