2025年12月1日月曜日

バイク用ナトリウムイオンバッテリー

自動車/バイク用バッテリーの鉛蓄電池、リチウムフェライト電池に続く第三の選択肢※1となるナトリウムイオン電池が市販された。

開発/製造は中国のHuawei Power Source (Hong Kong) Co., LimitedでOUTDO ブランドで展開している製品。
日本では株式会社ナヴィックが総代理店となっている。

ナトリウムイオン電池は中国が先行しているものの、これは突出した技術力の成果ではなく、リチウムイオン電池と近い製造プロセスを活用できる事から中国は世界のリチウムイオン電池のバッテリーセル製造能力の66%という圧倒的な生産拠点を生かして量産が可能な為である。

日本を含む世界のメーカーは中長期的な展開を見据えて内部に液体が一切存在しない全固体電池の研究開発を進めており、液体が含まれるナトリウムイオン電池はあくまで過度期の産物に過ぎず、電池戦争のゲームチェンジャーにはなり得ない。


※1 ニッケル水素電池がハイブリット車の駆動用以外でバッテリーとして採用されない主な理由は、自己放電率が高く、始動時の大電流供給性能が鉛蓄電池に劣るためであり、更に低温環境下では性能低下など自動車用バッテリーには向いていない特性の為である
ナトリウムイオンバッテリーの特徴

登場したばかりのOUTDOの製品が謳い文句通りの性能かは中国製である事に加え世界初の車載用で大規模な一般向け市販製品と言う事で、予想する不安は見切り発車的な完成度の可能性である。

何と言っても中国自体のイメージの悪さと悪い意味での実績が強すぎてスペック表や宣伝文句を見てもちょっと信用できないのだが、日本総代理店の株式会社ナヴィックがナトリウムイオンバッテリーの色々な実証動画をYouTubeに挙げており、とりあえず実使用に問題は無さそうではある。

気になるスペックと特徴

充放電サイクル・・・・・・3000回以上
リチウムのSHORAIバッテリーで2000回程度に対して大きく上回る3000回以上でこれは毎日充電しても10年近く利用できることになる。
一般的なナトリウムイオンバッテリーの特性によるもので妥当な数値といえる、鉛バッテリーが多くても500回と言う事を考えれば充放電回数を気にする必要は無いが 実績が無いので長期的信頼性はこれからとなる。


深放電対応・・・・・・0Vまで放電可能
0Vまで放電しても損傷することなく再充電が可能で最大のメリット。
過放電の心配から解放されるのでうっかりしがちな人はこの為だけに買い替える価値がある


作動温度範囲・・・・・・マイナス25℃~70℃前後
広い作動温度範囲が特徴で特に低温環境での性能維持能力に優れ、-25℃の環境下でも使用可能


急速充電可能・・・・・・Cレートで最大4C充電まで対応
Cレートとはバッテリーの充電・放電速度を示す単位で、バッテリーの理論容量を1時間で完全に充電または放電する電流値。
電池の容量が2Ahとした場合、1Cで充電するには2Aが必要となる。
リチウムイオンバッテリーなどの高出力で大容量の二次電池全般では急速充電の必要性から動作能力を示す指標として使用されるようになり、鉛バッテリーとはCレートの意味が異なる。

一般的な鉛バッテリーの充電電流は、バッテリーの容量(Ah)の10%から20%を目安としている為、Cレートで換算すると非常に低い放電レートになるので容量を特定のCレート(放電時間)で表記する。
C10(10時間率)=1Cの放電率(定格容量の1/10の電流)で、10時間かけて放電したときの容量。
C20(20時間率)=0.05Cの放電率(定格容量の1/20の電流)で、20時間かけて放電したときの容量。

急速充電が可能とは言っても4.5Ahのバッテリーを1Cで充電するには4.5A、3Cで充電したければ13.5Aもの出力が出来る充電器が必要で価格も高価になる為、個人で利用するには敷居が高い。


自然放電・・・・・・低放電
バイクに取付けた状態での保持率は12ヶ月で50%が公称値で、リチウムのSHORAIバッテリーと比べると劣るものの放電率は充分低いので冬眠時でも手間いらずで保管が出来るうえに、完全に放電してしまっても充電すれば復活できるので非常に心強い。


設置角度・・・・・・制限なし
縦・横・斜め・逆さま・と自由に設置可能


重量・・・・・・鉛バッテリーより軽い
リチウムバッテリーの中身が入っていない様な軽さには全く及ばないものの鉛バッテリーより軽い事が体感できる程度には軽量である。


エネルギー密度・・・・・・リチウムバッテリーより劣る
ナトリウムはリチウムに比べて原子量が約3倍、イオン体積が約2倍。このため、単位重量あたりと単位体積あたりに蓄えられるエネルギー量が原理的に少なくなる為エネルギー密度では宿命としてリチウムバッテリーより劣る事になる。 エネルギー密度を更に高め、さらなる高性能化を目指せる可能性はあるものの、その時にはリチウムバッテリーも更なる高性能化を果たしているのだ。


まとめ

エネルギー密度と重量以外ではリチウムバッテリーより優れており、発火の心配がなく過放電後でも利用可能とズボラな運用でも扱いやすく安心して利用できる事から現在の最良の選択肢と言えるが、中国製でしかも初物という得体のしれない不安があり長期使用の実績がない現状では、安易にお勧めとは言えないのが難しい所である。

初期ロットでは一部製品でターミナルに挿入する端子固定用ナットがターミナルのナット挿入スぺースより薄く小さい為にボルトと一緒に供回りしてしまい端子を固定できないという問題が販売直後に発覚しているので、購入する際は古いバッテリーのターミナル・ナットを流用するか、キタコ等から販売されているターミナルボルト・ナットを別途用意する場合がある。

YTZ5S互換のNaCR5SL Pro 12V 4.5Ahでは供回りすることなく固定は出来るがターミナル・ナットがターミナルのナット挿入口より薄く小さい為、ナットの遊びが大きくボルトをナットに噛ませるのに手間どった。
キタコ ターミナルボルト・ナットセット


2025年10月5日日曜日

ミラーレスカメラに卓上リングライトを装備する Panasonic GH5シリーズ

プロモーション映像、モデル撮影、成人向け撮影の業界関係者に有効なミラーレスカメラにGOPROのトライポッド拡張アームを使って卓上リングライトを簡単確実に固定する方法を考案した。


リングライト
試したのはNEEWER 8インチ 卓上リングライトだが、仕組み上、ライトに1/4インチのマウントが付いている事とリング内にレンズが収まれば殆どのリングライトが取付けできるはずである。
剛性を求めない場合や、小さいリングライトであればケージは不要でカメラのコールドシューに直接ステーをマウント出来るのでコンパクトカメラでも対応可能である
※パンケーキ等の極端に鏡筒が短いレンズではカメラとライトの間隔が短すぎて物理的にも描写的にも問題が色々あると思うのであきらめた方がいいだろう。

NEEWER 8・10・12インチ 卓上リングライト
大きさが8インチ(20㎝)の他に10インチ(25,4インチ)と12インチ(30,5㎝)がラインナップされている。
卓上用のライトの為、カメラに取付けるにはどれも大きいのだが、8インチならギリギリ許容できる範囲で、接写しなければ必要に応じて10インチや12インチと使い分けるのもいいだろう。

電源はライトから延びた有線コントローラー部分にUSBケーブルでACアダプタと接続する方式で、ライト部分はLEDのみというスカスカ構造のおかげでリングライト本体は非常に軽量。
カメラに固定するに当たってトライポッド拡張アームを利用したマウントやステーであれば耐荷重といった強度の心配は無用な事もこの製品を選んだ理由の一つだ

試してはいないが24W以上のUSB PD対応モバイルバッテリーがあればバッテリー運用も可能かもしれない

製品ポイント
・カメラに対してちょっと大きいのだが8インチという手頃で絶妙なサイズが用意されておりレンズフードを付けたまま装着できる
・8インチで18wと安価なUSB接続のリングライトとは比較にならない明るさで0~100%の範囲で明るさの調節ができる
・1/4インチネジ穴が左右に1個、下側に1個の計3ヶ所に加えコールドシューマウントが下側内周面に1個と自由度の高いマウントが可能
・CRI95+/TLCI97+の高演色性
・2900K-7000K色温度調整


デメリット
・なんだかんだ言っても大きい
・卓上用なのでスタンドとセットで販売されている為、無駄なスタンドが増える
・バッテリーでの運用は24W以上の出力が必要な事以外バッテリーで運用できるかどうかは不明


GOプロ用トライポッド拡張アーム各種

GLIDER GoPro用 アクセサリー 三脚用 1/4インチネジ付き アダプター アルミ製

リングライトの1/4インチをGOプロ用トライポッドマウントに変換させるアイテム。
精度の問題があるので安価なのは注意が必要で特にアルミ製の場合は精度が低い事が多い

この他にトライポッドジョイントを数種用意して好みのマウントを完成させる

GLIDER GoPro用 アクセサリー 三脚用 1/4インチネジ付き アダプター アルミ製



gopro用 延長アーム
水平方向のセンター位置はケージとトップハンドルで固定されるが、前後方向と垂直方向はこの延長アームを複数連結する事でその関節を曲げたり伸ばしたりして調整する。

最低でも3個は必要。
種類が豊富で材質もアルミ製など質感にもこだわる事ができるが、まずは安価な樹脂製を用意してリングライトの固定を確認してから買い替える事をお勧めする。

様々な形状と長さがある為、無限に近い組合せが試せる。

gopro 延長アーム



ミラーレス一眼にリングライトを装備する為に使っているパーツ

SMALLRIG Lumix GH5/GH5S専用ケージ 拡張カメラケージ-CCP2646

カメラにリングライトを付ける為にベースとなる
動画用なので動き回ってもリングライトがブレないように剛性が必要なのでケージは必須
拡張性の塊なのでgopro用 延長アームを複数取付けて多数のライトを取付ける事も出来る
SMALLRIG Lumix GH5/GH5Sケージ

SMALLRIG ケージ amazon

LEFTFOTO トップハンドル クイックリリースハンドグリップ カメラケージリグ用

リングライトのステーとなるトップハンドル
メーカごとにネジ穴とコールドシューの位置や配置が異なるがGOプロ用トライポッド拡張アームを組み合わせればどのメーカーでも対応できる筈
このハンドルはSMALLRIGのケージには3/8 "ARRI位置決めピンが長すぎるようで完全に密着できず浮いてしまっているが一応しっかり固定は出来ている カメラ用トップハンドル amazon

NEEWER アクションカメラコールドシューマウントアダプター
大抵のトップハンドルはコールドシューマウントがカメラ前方に設けられているのでソレを利用する為にNEEWER アクションカメラコールドシューマウントアダプターを選択した

トップハンドルによってコールドシューの位置や数が全く異なるので注意が必要
3/8"や1/4"ネジ穴のマウントアダプター等も販売されているので外部モニター等も付けたいならパーツをしっかり吟味する必要がある

コールドシューマウントなので普通のライトの様にリングライトごと簡単に脱着が可能
NEEWER アクションカメラコールドシューマウント


カメラネジ変換アダプター 3/8"メス -1/4"オス (1個)1/4"メス -3/8"オス (1個)

LEFTFOTO トップハンドルとGH5の組み合わせでは不要だったが使用するトップハンドルやマウント位置によっては必要になる可能性がある。

2025年9月16日火曜日

スタジオ用ライト, COLBOR CL120R

スタジオ撮影用蛍光管が寿命を迎え、更に蛍光管自体の生産が2027年末で国際的に生産終了となることから、LEDの撮影用ライトに刷新。

YouTube等の撮影ではTVのドキュメンタリーと同じで、この様なスタジオライトではセッティングの手間に加えて機材が大きすぎるので使用しない、そもそもブレーカーが落ちる。
2~3千円のビデオライトが3~4台以上あれば十分に撮影出来る。


COLBOR  CL120R 

中国の新興企業であるCOLBOR が展開する映画・スタジオ用の小型でパワフルなRGB LEDライト。
Aliexpress 販売価格(1台):36000~46000円前後(Liteバージョン)

目的にもよるがライトは4台は必要となる為その導入コストは非常に大きく、LEDに移行するにあたって、コストパフォーマンスを求めた結果、映画・TVの技術プロダクション向けを除くと中国のメーカーだらけとなり現在は世界の市場を中国メーカー同士で争っているような状況。


同じ価格帯ではNEEWER のCB100Cがライバルとなるが、それはCL120Rの付属品が無い本体のみのLiteパッケージの場合で、実際はCB100Cの上位機種であるFS150CがCL120Rと同等と言える。

NEEWER  CB100C

100Wオーバーのスタジオ用ライトをお手頃価格で手に入れられるのが CB100Cの魅力だが
ライトの性能は同じでも普及版だけにチープ感は拭えない。

手と比較するとそれなりに大きい事がわかる

性能は同じでも、コンパネのボタンやモニター、電源接続部分など質感はだいぶ差がある


CL120R 外観

ガンダムに出てきそうなSFチックなデザインの本体 
中身は電源回路が内蔵されていないので殆どヒートシンクと冷却ファンで埋まっている

小型と言っても映画・スタジオ用の製品なので小ぶりの業務用ビデオカメラ並みの大きさがあり、重量は本体のみで約1,6kg、これにリフレクターや電源をぶら下げると2kg以上の重さになるが、電源の無いロケ地で使用する場合はバッテリーパックを装備する事になり重量はさらに重くなる。

120Wの出力

出力的に大きなスタジオでメインライトとして使うには無理があるが、1mでの照度はリフレクターなしで30700luxとRGBタイプとしては十分な照度があるのでドラマや映画の他、10畳程度の小規模なスタジオルームや近距離での撮影では十分である。

60W

120W


 CL120Rのラインナップは収納ケース付きのフルセット版と本体と電源ユニット+NATOマウントの3つのみと言う構成で価格が安いLiteパッケージ版がある。

Liteパッケージ版はライトなら当たり前に付いていると思いがちなリフレクターすら付属しないので注意が必要だが価格が安いのが最大の魅力。

Liteパッケージ版の構成

フルパッケージの構成

中華製品なのでAliexpressで買えば更に安いだろうと調べるとLiteパッケージ版の販売価格は3万6000~4万円前後と日本で買った方が安いが、値上げが続いている昨今では現在の在庫が無くなると価格が跳ね上がると思われる。
amazonでタイミングが良ければタイムセールやクーポンで安く買える場合がある。
また、手厚いサポートは無いので壊れたら買い替えが前提である。

amazon:COLBOR 撮影用ライト, CL120R RGB 簡易パッケージ版


電源はACアダプタ方式


電源接続はXLRコネクタで業務用ではお馴染みのもの


電源はACアダプタ方式で本体並みの長さがあり、大きく重い。
スタンドや三脚に吊るす為のステンレスワイヤが付けられていてスタンドの重しとして使用する仕様。


業界標準であるBowensマウントを採用

様々なメーカーから販売されている豊富なソフトボックス、リフレクター、ビューティーディッシュといったアクセサリーを装着可能。

純正アクセサリーなど無いに等しい本製品を使用する場合、Bowensマウントの採用は多様なアクセサリーを利用できる事から購入者・メーカー共に汎用性と拡張性をもたらす重要なポイントである。


CL120Rは電源と本体のみの簡易パッケージ版を購入したため、リフレクター等は別途用意する必要がある。
Bowensマウント規格に対応している為、同規格対応品であれば流用できるはず
NEEWER のRF1 18cm 55° リフレクターはちゃんと流用できた。
かなりの大きさがある

操作パネル

操作パネルは二つのダイヤルと各種モード切替用の4つのボタンで構成され操作性は良好
ダイヤルは回転させる以外にプッシュスイッチとしても機能し、押すことによってメニューの項目変更と明るさなどの設定数値の早送りが出来る。

設定情報を表示するインパネは7セグの数字だけ表示する家電のような安易な物ではなく、バックライト付きのモノクロドットマトリクス液晶が使われておりアルミ製のダイヤルやバックライト付きのボタンなどプロ用機材らしい操作パネルとなっている。



アクセサリーマウント

本体左右にNATO規格のレールが使えるNATOマウント用の溝が設けられており、
これを使って複数のCL120Rを連結したりNATO規格のカメラアクセサリーを搭載できる


カメラ用三脚に取付ける為、PATIKIL のカメラスピゴットを用意


PATIKIL のカメラスピゴットはアルミ合金製で価格も安価。
短めなのでめり込むほど奥まで挿入しておかないとグラついたりするので注意


COLBOR  CL120R と NEEWER CB100C の機能と性能

造りと質感以外は両機種の機能と性能は殆ど同じであるが、CL120R が本体側で全ての調整が操作できるのに対し、CB100C ではスマートフォンのアプリでしか調整できない項目もある

色温度の調整可能(2700K~6500K

バイカラータイプのライトなので2700Kの暖色から6500Kの寒色まで、幅広い色温度で100K単位で調整可能。
意図に合わせた柔軟なライティングが可能


RGBフルカラー

単色固定のライトに比べて表現の幅が格段に広がる他、背景色として利用したり色味がリニアに変更出来る為、動画の演出を効果的に行う事が可能。
HSVによるカラー変更を採用 利用経験があれば直感的に変更できる

リフレクターを使ってスポットライト的な効果を出し、ビデオ雲台でライトの向きを自由に動かして更に色を瞬間的に切替えたりリニアに変化させたりと舞台演出的に使う事も可能


2台以上あれば映画的演出も手軽に可能



高い演色性

商品撮影などで被写体の色を忠実に再現したい場合に重要となる演色性はJISが定めた平均演色評価数(Ra)でCRI96+で高演色性区分はClass4と非常に高く、製品個体差による多少のばらつきはあるとしても業務用として使える色再現性を持つ

演色性とは、仕事をしたり長い間滞在する室内の望ましさを示したもので色が重要な組立作業や検査、医療機関などの顔色といった目視での色の見え具合が重要視される環境では高い演色性が要求され、人が感じる好ましさや不快さは一切考慮しない。

JIS 2019年 LEDにおける高演色性区分イメージ
あくまで色の忠実性を示した参考値であり、日本ではJISで定められた基準光にどれだけ近い色を表現できるかの指標である。


G/M+ グリーン/マゼンタの色被り調整可能
RGBフルカラーのLEDなので環境光などによって緑がかったり赤みがかったりと言った場合の補正や調整が出来る。




その他

スマートフォンアプリによるワイヤレス制御に対応
スマートフォンをリモコン替わりに使える為ワンオペの撮影時に非常に便利である
 
炎、稲妻、爆発、溶接、等の13種類の特殊効果モードを搭載
ドラマや映画の撮影時に照明を用意することなく照明効果を追加できる

冷却ファンは三種類の動作モードが用意されて状況に合わせて設定可能

    スマートモード(デフォルト)
内部で検出された温度に応じてファンの速度を自動調整
    静音モード
低速で回転し続け、製品の温度がアラート値よりも高くなると、過熱保護機能が作動し消灯する
    パフォーマンス モード
最高速度でファンは動作し続ける

静穏モード時のファンノイズは1メートル程度離れると殆ど聞こえないレベルでエアコン等の空調が稼働していれば気にならないレベルで静穏さが保たれている

まとめ

NEEWER CB100C と COLBOR CL120Rでは採用しているCOB LED自体が異なるので発色の違いがある懸念があったがさすがに高演色性が求められる製品だけにどの色に変更しても色味は共通で、目で見た場合と撮影した映像で違いが出る事もなくまともな製品だった。

HSVサークル 237°
リフレクターがNEEWER CB100Cでは25°に対し COLBOR CL120R は55°なのでNEEWER CB100Cの照射面中央が明るい。
HSVサークルの数値が同じならちゃんと同じ色で光る。
HSVサークル 291°


業務用として必要な性能と機能を満たしている事はもちろんの事、調整もしっかり可能とコストパフォーマンスは抜群だが、 COLBOR CL120R が安価なのはリフレクターすら付属しない簡易パッケージ版という点に注意が必要。
リフレクターからライトスタンドまで別途購入すると価格的優位性は殆ど無くなるか、競合他社より割高になる。

ボディ本体はアルミ製だがマウント部分が強化ABS樹脂製で耐久性は未知数。
動作音は静かで造りもしっかりしていて安心感がある。


互換アクセサリ

NEEWER RF1 18cm 55° 魚鱗模様 ライトリフレクター

Bowensマウント規格の標準的リフレクター


NEEWER RF2 18cm 25° 魚鱗模様 ライトリフレクター

挟角タイプリフレクター アンブレラを通す為の穴付き



PATIKIL カメラスピゴットスクリューコンバーター
カメラ用三脚スクリューアダプター1/4インチ メスto1/4インチメス

ライトをカメラ用三脚に固定する為のアダプタ