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2021年1月1日金曜日

低価格 中華製 バイク用 時計機能付きTPMS

この記事は、YOUTUBE「バイク用 時計機能付きTPMS」の補足記事です。

これは、中国のAliExpressで販売されている2000円台購入できるバイク用TPMSの説明である。
時計機能付きのTPMSはこの製品の他に数種類存在するが、中身自体は同じ基盤が採用されている。
しかし、中身は同じであってもそれを収めるボディの品質には違いがあるうえに品質管理の杜撰さが加わって酷いものが流通しているので、購入するのはリスクが伴う

今回、中身は同じで2種類の製品を購入したが、一つはセンサーが二つともフロント用が付属して一つしか使えない事に加えボディを構成するボルトが本来4本必要な所を2本しか使われていなかったり、センサーの防水パッキンが薄く貧弱な物が使われていたりと酷い状態だった。

どちらもAliExpressで購入したが、まともな方は、 Automobile Part Accessories Storeが販売しているもので、価格は送料込みで2,143円、到着までの期間は20日だった。
低品質な方はそれだけ原価は相当安いのだろう、利益率が高いからか、AliExpressでも、日本のamazonでも販売しているショップが多く、売れ筋のように錯覚してしまうが、「悪貨が良貨を駆逐する」の喩えのように広く取扱われている。
目次:

製品仕様
マニュアル
基本仕様
 IP65防水
レシーバー 
 480mAhのリチウムバッテリー内蔵
 作業温度: -20 ℃ 〜 + 80 ℃
 保存温度: -30 ℃ 〜 + 85 ℃
 電源電圧: dc 5v
 周波数: 433.92mhz ± 20.00mhz
RF Signal reception sensitivity:- 90 dbm

センサー
 作業温度: -20 ℃ 〜 + 80 ℃
 保存温度: -30 ℃ 〜 + 85 ℃
 圧力範囲: 0〜6.6bar
 圧力精度: +/-0.1bar
 温度精度: +/-3 ℃
 送信電力: 10dB
 周波数: 433.92mhz ± 20.00mhz

Operating Manual

このTPMSの説明書の英文部分は製品に付属していたOperating Manualの内容を書き写したものであるが、このOperating Manualの内容が過去の製品の内容をそのまま流用しただけのものであり、現在販売されている製品とはレシーバーの液晶画面のレイアウトや設定内容など異なる部分が散見される事から英文の内容はあくまで参考用である。

(1)alarming information

1.1 Leakage warning
When any of the tire's pressure decreases within any one of a launch period exceeds 4 Psi . prompt , pressure and temperature value ,icon of leakage icon , will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key .Leakage warning will disappeared after tire stop leak.

一定の時間内(3秒)に空気圧が4Psi(0.27579Bar)を超える低下を検出した場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームがなり、モニターランプが赤く点滅する。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができ、4Psi(0.27579Bar)以上の低下が一時的なものの場合、空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。

1.2 Low pressure warning
When detected pressure of any tire is lower than low pressure alarm threshold . The buzzer sounded prompt , pressure and temperature value ,icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key. Warning will disappeared when tire pressure 1 Psi higher than low pressure alarm threshold. Default value of low pressure alarm threshold is 22 Psi , different type of car please refer to standard pressure posted or consult with tire shop. 

タイヤの空気圧がLow pressure警告機能の設定値よりも低いことが検出された場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
Low pressure警告機能の設定値より1Psi(0.0689476Bar)以上であれば警報は発生しない。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができ、空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
Low pressure警告機能のデフォルト値は22Psi(1.51685​Bar)であるが、利用する車両の指定空気圧を参考に設定を変える事。
タイヤを純正以外の物に換えている場合は、掲載されている標準圧力を参照するか、タイヤショップに相談する事。

1.3 High pressure warning
When detected pressure of any tire is higher than high pressure alarm threshold . The buzzer sounded prompt, pressure and temperature value ,icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key . Warning will disappeared when tire pressure 1 Psi lower than high pressure alarm threshold . Default value of high pressure alarm threshold is 44 Psi , different type of car please refer to standard pressure posted or consult with tire shop. 

タイヤの空気圧がHigh pressure警告機能の設定値よりも高いことが検出された場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
High pressure警告機能の設定値より1Psi(0.0689476Bar)以下であれば警報は発生しない。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができ、空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
Low pressure警告機能のデフォルト値は44Psi(3.03369Bar)であるが、利用する車両の指定空気圧を参考に設定を変える事。
タイヤを純正以外の物に換えている場合は、掲載されている標準圧力を参照するか、タイヤショップに相談する事。

1.4 High temperature warning
When detected temperature of any tire is higher than high temperature alarm threshold . The buzzer sounded prompt , pressure and temperature value ,icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key . Warning will disappeared when tire temperature 1 ℃ lower than high temperature alarm threshold . Default value of high temperature alarm threshold is 70 ℃. 

タイヤの温度がタイヤ温度警告機能の設定値よりも高いことが検出された場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
タイヤ温度警告機能の設定値より1度以上低ければ、警報は発生しない。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができる。
空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
タイヤ温度警告機能のデフォルト値は70℃であるが、走行環境の温度を参考に空気圧を変える事が望ましい。
タイヤを純正以外の物に換えている場合は、掲載されている適応温度を参照するか、タイヤショップに相談する事。

1.5 Low power warning
When voltage of sensor's battery is lower than 2.3V.The buzzer sounded prompt , pressure and temperature value ,icon of Warning tire and icon of low power ,the LED red light will flashed at the same time . Sound warning can be stopped by pressing any key. Warning will disappeared after problem solved. 

センサーのボタン型電池の電圧が2.3Vより低い場合、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができる。
数値表示部分の点滅と空気漏れアイコンの表示は、問題が解決すると消える。
センサーの電池電圧が低い理由には、以下の状況が含まれるが、それらに限定されない。
・電池の容量不足
・電池との接点が接触不良
・センサー基盤の損傷

1.6 No signal warning
When receiver didn't receive any data from sensor . The buzzer sounded prompt , icon of Warning tire ,the LED red light will flashed at the same time. Sound warning can be stopped by pressing any key . Warning will disappeared after problem solved . Reason of No signal of sensor include but not limit to follow: receiver is too close to interference , sensor lost , sensor damage , low power of sensor , no pressure of tire. 

レシーバーがセンサーからデータを受信出来なかった場合、 該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。
アラーム音はセレクトボタンか、決定ボタンを押せば停止する事ができる。
空気漏れアイコンの表示は一定時間が経過すると消える。
センサーの信号が受信出来ない理由には、以下の状況が含まれるが、それらに限定されない。
・アマチュア無線等の電波と干渉
・センサーの紛失、センサーの損傷
・センサーの電池容量が低下
・タイヤの空気圧が低下

1.7 Low power of receiver
When voltage of receiver's battery(lithium battery 480mAh)is lower than 10%.Icon of low power will flashed . The receiver automatically turn off after 30 minutes ,and didn't receive any data . please use car charge(5V 1.5A) charging in time. charging period does not affect normal use . When the power is plugged in, the LED blue light will flash continuously. If the LED blue light is on, it means it is fully charged.

レシーバーのバッテリー(リチウム電池480mAh)の電圧が10%未満の場合、バッテリー残量表示アイコンが点滅する。
レシーバーは30分後に自動的にオフになり、データの受信を停止するので、付属のUSBケーブルを使って(5V/1.5A)直ちに充電する。
充電しなら通常の使用が可能で、充電時間に影響はない。
ケーブルが接続されている場合、充電中であればモニターランプが赤く点灯する。
モニターランプが緑色で点灯している場合は、完全に充電されていることを意味する。


Key / Port description

レシーバーの画面とボタンの説明
セレクトボタンと決定ボタンの2つが用意されているが、一度レシーバーを起動すると、設定時以外で使う場面は画面の明るさを調整する場合のみである。


モニターランプ 
 ・通常は起動中を示すパイロットランプとして白で点灯する
 ・充電中は赤で点灯 
 ・満充電の場合は緑で点灯
 ・警告時は赤で点滅  

空気圧表示
空気圧の表示は、Bar表示で小数点1桁まで表示、Psi表示で小数点以下は省略して表示される。
例として、Bar表示では小数点1桁以降の正確な数値は分からないものの、小数点1桁までは整備工場やガソリンスタンドで測定した場合と同じ数値を表示できる。

温度表示
表示する温度はタイヤ表面の温度ではなく、バルブに取付けたセンサーユニット内の空気圧センサーに触れているタイヤ内の空気の温度である。
これによってタイヤの温度が上昇すれば、タイヤ内部の空気温度も上昇するため、タイヤ表面の温度と内部空気の温度に温度差こそあれ、センサーは正確にタイヤの温度変化に合わせて内部空気温度の変化を捉える事ができる。
決して気休めのような機能では無く重要な要素である。

レシーバー用バッテリー残量表示アイコン
レシーバーのバッテリー残量を表示する。

Leakage warning icon/センサー電池容量警告
Leakage warning icon とは、エア漏れを警告するアイコンである。
このアイコンが表示された場合、パンクしている可能性が高いので直ちに停車してタイヤの点検を行う事。

センサー電池容量警告は、空気圧センサーのボタン型電池(CR1632)の容量が低下した場合に表示される。
ただし、このアイコンが表示される前に電池の電圧が3V以下まで低下してしまい空気圧が正常に表示されなくなる等の症状が出る事から、電池容量警告アイコンが表示される前に電池を交換してしまうのでこのアイコンが表示される機会は殆どない。

TPMSレシーバーの起動
セレクトボタンか、決定ボタンを3秒間長押しするとレシーバーが起動する。
レシーバーをOFFにする場合は、セレクトボタンを3秒間長押しする。

TPMSレシーバーのセッティング


(1)Unit setting (Default is Bar,ºC )
Pressing menu”key 3seconds in standby interface inter to unit setting interface.first enter to pressure unit switch interface. short pressing“select”key to switch the unit between Psi->Bar.short pressing“menu”key to enter to temperature unit switch interface, short pressing“select”key to switch the temperature unit between ºC- >℉. Short pressing“menu”key to enter to pressure threshold setting Interface.

スタンバイインターフェース(電源ONの状態の事)で、決定ボタンを3秒間長押しすると、ユニット設定インターフェースに切替わる。

空気圧単位の表示設定(Default は Bar )
セレクトボタンで、Bar表示か、PSi表示に切替て選択し、決定ボタンを押すと確定と同時に温度表示単位の設定画面に切替わる。

温度表示単位の表示設定(Default は ℃ )
セレクトボタンで、℃ 表示か、℉ 表示に切替て選択し、決定ボタンを押すと確定と同時に次の設定項目Front tire low pressure settingに切替わる。


(2)Threshold setting
( Default is low pressure 1.5 Bar/high pressure 3.0 Bar, high temperature 70℃ )

First option is“Front tire low pressure setting”,short pressing“menu”key to switch among“front tire low pressure”->“front tire high pressure”->“rear tire low pressure”->“rear tire high pressure” and pressing the “select”key to adjust the data. after finishing, short pressing“menu”key save the setting and enter to next setting option, in the last option“rear tire high pressure”,short pressing“menu”to enter to temperature threshold setting interface. Then short pressing“select”key to adjust data. after finishing short pressing“menu”key to enter to next option, sensor matching setting interface.

セレクトボタンで数値の切替(押し続けると、数値が順送りで替わる)
決定ボタンで確定と同時に次の設定項目に切替わる。
 
Front tire low pressure setting
フロントタイヤ低圧閾値設定
設定した空気圧まで低下すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

Front tire high pressure setting
フロントタイヤ高圧閾値設定
設定した空気圧まで上昇すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

Rear tire low pressure setting
リアタイヤ低圧閾値設定
設定した空気圧まで低下すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

Rear tire high pressure setting
リアタイヤ高圧閾値設定
設定した空気圧まで上昇すると、該当する数値表示部分と空気漏れアイコンが点滅すると同時にアラームが鳴り、モニターランプが赤く点滅する。

High temperature setting タイヤ温度警告閾値設定
FW(フロントタイヤ)・RW(リアタイヤ)ごとの個別には設定できない。

(3)Match sensor 
(gas charging/venting for match)
it shows IDs of double tires. Short pressing “select” key to learn Front tire ID operation,then pressing “menu”key to learn Rear tire ID operation.When tire is selected, display only shows its “ID” and flashes icon of corresponded tire. There will be “didi” notice and display new “ID”number in receiver after active sensor's ID ( internal sensor active by charging/vent tire, external sensor active by repeat installation). When double sensors are matched, short pressing “menu”key to save and go to “times setting”interface.

空気圧センサーの認識と登録を行う。
何らかの事情でレシーバーに登録していたセンサーIDなどが消去されてしまった場合や、センサーの故障や紛失で新たにセンサーを登録しなおす場合は、この設定項目を使用する。

空気圧センサーを認識していない時の表示パターン
センサーを識別中
センサーの識別作業中は、空気圧表示部分が―.―と表示される。
何らかの理由で、センサーの認識に手間取っている場合に表示されるが、しばらく待つか、走行しているとIDが表示されるが、認識できなかった場合は00ooが表示される。

センサーが見つからない
センサーが、見つからない場合、空気圧表示部分が00ooと表示される。
理由としては、センサーの電池切れ、故障・破損等が挙げられる。

その他の異常表示
センサーIDが表示されているにも拘らず、FR 又は、RW のどちらかの表示が点滅。
理由としては、センサーの重複、故障が挙げられるが、正確な原因は不明。


交換用のセンサーを新たに購入した場合や、レシーバーのセンサー情報が消えてしまった場合、レシーバーのセンサー情報にはフロントタイヤ用とリアタイヤ用と言った区別が無くなっている為、リアタイヤに取付けたセンサーがレシーバーではフロントタイヤとして表示されてしまうといった問題が起こる。
解決策としてはフロントタイヤのセンサーとリアタイヤのセンサーを差替えればいいのだが、そんな事をしなくても、この設定項目ではフロントとリアの表示を入れ替える事が可能となっている。


センサー設定画面

タイヤ温度警告の設定を終えると、空気圧センサーのマッチング設定に切替わる。
画面には現在、レシーバーが認識しているセンサーのIDが表示される。


セレクトボタンを押すと、FW(フロントタイヤ)の数値表示が 00oo と表示される。
これは、新しいセンサーIDの読み込みと記憶が可能な状態になった事を意味する。

続いて決定ボタンを押すとRW(リアタイヤ)の数値表示が 00oo と表示される。

更に決定ボタンを押すと新しいセンサーIDが表示される。
※センサーが変更されていなければ、センサーIDは同じものが表示される。
※センサーが無い状態ではそれまで認識していたセンサーのIDが表示される。

新しいセンサーIDが表示されたこの状態ではFWとRWのセンサーIDが交互に点滅しているが、これはFWとRWのセンサーIDの表示を入替える事ができるからである。
入替える必要が無ければ、決定ボタンを押せば次の設定項目(時間設定)に移動する。

FWとRWのセンサーID表示の入替え
FWとRWのセンサーIDの表示を入替えるには、セレクトボタンを3秒間長押しする事で変更できる。

テストした限りでは、同じFW用のセンサーを2つを使った場合、認識して入替えも出来るが、FWの表示が点滅をしたままで、まともに動作しない。
この事から、空気圧センサーはフロント用とリア用で区別されているようで、補修用のセンサーを利用した場合はどうなるかは不明である。

決定ボタンを押すと、確定と同時に次の設定項目(時間設定)に移動する。


(4) Times settings
(AM /PM settings, hours settings, minutes settings)
Display the current time, short press “select” key to enter the time setting sub-page, the default is “AM/PM” setting interface, by short pressing “Menu” to switch between “AM/PM” -> “Hour Value” -> “Minute Ten-digit Value” -> “Minute One-digit Value”. After selecting the sub-item of the desired setting, press the “Select” Key to adjust the specific value. In the last “Minute One-digit Value” setting interface, press “Menu” to jump directly to the “Default Settings” interface.

セレクトボタンでAM/PMの選択・決定ボタンで確定と時間値に移行
時間値(1~12の値)の設定、セレクトボタンで数値の切替(押し続けると、数値が順送りで替わる)決定ボタンで確定と分10桁値(1~5)に移行
分10桁値(1~5)の設定、セレクトボタンで数値の切替(押し続けると、数値が順送りで替わる)決定ボタンで確定と分1桁値(0~9)に移行

決定ボタンで確定と同時に次のデフォルト設定に切替わる。


(5)Default setting

enter default setting interface,“dF” is appeared in front tire. Long pressing “select”key 2seconds to restore default. Default is successful when “dF” is appeared in rear tire, Short press “menu key” to give up restore and go to standby mode.

デフォルト設定インターフェースに入ると、フロントタイヤの数値表示欄に「dF」が表示される。
この状態で決定ボタンを押すと、復元を中止してスタンバイインターフェース画面に戻る。

セレクトボタンを2秒間押し続けると、フロントタイヤの数値表示欄とリアタイヤの数値表示欄に「dF」が表示され、デフォルトが復元されると同時にスタンバイインターフェース画面に戻る。
まとめ

日本を除く主要先進国でTPMSの義務化が始まってから10年以上経過して、安価な中国製といえども内部のハードウェア/ソフトウェア共に安定性は完成の域に達している感がある。
TPMSとしては、空気圧の変化による燃費の変化、乗り心地の変化、グリップの変化など、体感できる要素は多く、一度使ったら、手放せないほど便利で安心感が得られるが、ハンディタイプの電動エアプレッシャーがあるといつでもどこでも空気圧を楽に調整できるので更に楽しめる。

この製品の特長として時計表示が唯一の他の製品との差別化されたセールスポイントで、この製品を選んだ理由も時計表示があるからである。
バイクではメーターがデジタル化されている現在でも時計が付いている車種は稀で、必要に応じてチープカシオなどの安価な腕時計をハンドルポスト等につけたりするが、 何かとゴチャゴチャしがちなハンドル周りにTPMSの機能と一緒に時計もまとめられるのは、非常にありがたい。

電波法問題の進捗状況
433.92MHz における TPMS と RKE の利用状況は、欧州や米国、その他多くの国々において、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)と RKE(リモートキーレスエントリー)は 433.92MHz の使用が許可されている。
一方、日本では当該周波数がアマチュア無線に割り当てられており、TPMS と RKE の使用は 315MHzしか許可されていない。 
国際調和の観点から、JAIA は 433.92MHz における TPMS 及び RKE の使用許可を要望、総務省の周波数再編アクションプラン(2020 年度版を2回にわたり改訂実施)に対 しても意見を提出した。

周波数再編アクションプラン(令和2年度第2次改定版)(案)」に対する意見募集の結果及び意見に対する考え方 
各周波数区分の再編方針 II 335.4~714MHz 帯に関連するご意見 
意見内容
タイヤ空気圧センサ等の周波数の国際調和を希望
現状国際物流タグの使用が許可されている433.92MHz につきましては、日本を除く諸外国ではスマートキーを含むリモートキーレスエントリーシステム(RKE)やタイヤプレッシャーモニタリングシステム(TPMS)への使用が慣用化しており、国内で当該機器を使用する上での大きな障害となっています。
欧米同様に同周波数帯のアマチュア無線を二次業務と規定いただくか、共存および相互干渉を前提とし、同周波数帯の国際協調に向けた共有が制度として許可されることを望みます。  
総務省の回答
頂いたご意見については、今後の施策の検討の際に参考とさせていただきます。 なお、RKE及びTPMSについては国内外の動向を注視して参ります。  

 2020年11月に、総務省同席のもと、周波数一次利用当事者である日本アマチュア無線連盟(JARL)との初回会談を行い、その席で詳細技術仕様の提示と設計技術者による解説を求められた。
 2020年12月に一部のメンバーから実機の実力測定のための内部試験提案を受け、2021年2月25日に、東京都の新設 EMC 試験サイトを借りて事務局とメンバー共同で内部測定試験を実施した。
※日本自動車輸入組合 2020 年度事業報告(詳細版)より抜粋

電波法関連は世界情勢的にいずれなんらかの改正がされるはずである。

はっきり言って、へたなバイク用の時計を買うより、価格的にもバイク用の時計としてこれを買っても損はしない。

日本のamazonでも同様の物が購入できるが、価格差は約2倍以上と大きいが参考までにリンクを貼っておく
電動エアポンプ

2019年5月7日火曜日

OBD2 スキャンツール 概要

このページはYOUE TUBE動画の補足用記事である
HONDA 2輪/4輪 OBD2 汎用スキャンツールをタクトで試す


日本での歴史

乗用車及び小型トラックを対象に、2008年10月以降に型式認定を受け生産が開始される車両に対しOBD2仕様の自己診断機能の搭載を義務付け。

国土交通省は、中央環境審議会答申 第10次答申 11次答申などを踏まえ、ディーゼル重量車及び二輪車の排出ガス規制を強化するため、道路運送車両の保安基準等を改正し、平成27年7月1日に公布、施行した。
この2016年の改正により国内で販売される二輪、4輪の全車両が自己診断機能の搭載対象となった。

OBDは車載式故障診断装置の義務付けに伴い、OBD2仕様となり各メーカーの枠を超えて、DLC(Data link coupler)と呼ばれる同じ形状・ピン配置の接続コネクターと、同じ故障コードを使い、故障発生時には同じように警告灯を点灯させる機能を実現させた。

バイクにおけるスキャンツールの現状
二輪国内三次規制(平成28年)に対応した現行モデルであれば、適切なスキャンツールを選べばほとんどの車種が利用できるはずである。少なくともホンダの車両であれば問題なく利用できるだろう。
OBDのプログラムが格納されているECUは車体の電子頭脳とも言える重要な部品だが、国内のバイクメーカーのECU製造元は三つに分けられる。
HONDAならKEIHIN、ヤマハやスズキならDENSO、カワサキはDENSOだったりMITSUBISHIだったりKEIHINだったりと、ECUの違いによる仕様やプログラムの違いによる相性的問題の可能性や、せっかく統一されたコネクタが直に接続することが出来ずメーカー毎にハーネスが異なるなど、規格のメリットが生かされていないと言った問題もあり、現状では課題が多い

バイクでは、メーカーごとにアダプタハーネスが必要
キタコの製品例、左からホンダ用、カワサキ用、スズキ用、ヤマハ用


汎用スキャンツールの種類

スタンドアロンタイプ
スタンドアロンタイプはそれ自体で完結している純粋なスキャンツールのこと。
コードリーダー型、ハンディ型、PC接続型などがある 特化した製品であるため、レスポンスや操作性に優れるのが特徴。
機能やサポートする車輌の種類は価格により明確に異なる他、PC接続型以外は購入後の機能の拡張は殆ど望めない。


アダプタタイプ
スキャンツールとして専用のアプリを使う本格的なものから市販のアプリを利用する安価なタイプまで色々だが、一般にはカー・アクセサリ的な目的で利用される。
本体自体にはスキャンツールとしての機能は無く、スマートフォンやPCと無線やUSBなどで接続し、アプリケーションによってスキャンツールとして機能する。
スキャンツールとしての機能はアプリケーション次第で変わるが、導入コストの安さとリアルタイムデータを表示する機能がマルチメーターとして利用できる事から一般のドライバーやライダーがマルチメーターアクセサリとして利用できるのが最大の魅力。

※スイッチ付きのスキャンツールアダプタの注意点
※2019年以降のホンダ2輪車のOBDコネクタの表記はサービスチェックカプラからDLC表記に変更された。
乗用車のOBDコネクタは、ほとんどの車輌は常時通電(バッ直)に対し、バイクの場合(少なくともホンダのサービスチェックカプラ(DLC)の場合)はキースイッチ連動となっている。
この為、キースイッチ連動の車輌ではスキャンツールアダプタに電源スイッチは必要ない。
仮に、キースイッチ連動の車輌に電源スイッチ付きのスキャンツールアダプタを取付るとめんどくさいことになるので注意が必要だ。
理由は、スイッチの方式が機械式であれば、電源をオンにすれば通電が途切れてもスイッチ自体はオンの状態を維持するのに対し、半導体式スイッチは通電が途切れるとオフの状態にリセットされる。
そして、電源スイッチ付きとして売られているスキャンツールは半導体式スイッチを採用している。
この為、キースイッチ連動の車両でメインスイッチをオフにしてしまうと、スキャンツールアダプタの電源スイッチもオフの状態に戻ってしまい、車輌の電源をオンにするたびにスキャンツールアダプタの電源もオンにする必要がある。
乗用車と違い風雨に直接さらされるバイクではスキャンツールアダプタのような電装品を手の届く場所にむき出しで設置することは出来ず(絶対禁止事項)、カウルやカバー内に隠すように設置することになる事から、バイクを利用するたびにスキャンツールアダプタのスイッチを押すのは非常に面倒なことになる。
尚、キースイッチ連動で扱いやすいからといって、極めて重要なECUとつながっているサービスチェックカプラ(DLC)から電源を取り出して利用するのは絶対にやってはいけない。


安価な無線通信タイプ スキャンツールの問題点
これらの安価な機器は、通称ELM327デバイスやドングルと呼ばれ、ELM Electronicsというカナダの企業が作ったOBD-IIの通信を簡単に行えるICチップの名称が元になっている。
ELM Electronicsが最初のELM327(v1.0)を販売した時点ではコピープロテクトをしていなかった為に他の製造業者によって多くの異なる非公式のバージョンが作成され、その結果、安価にスキャンツールが利用可能になった反面、それは粗悪品を手にしてしまう可能性も高くなる結果も生んだ。

ELM327を購入する際、混乱させる要因の一つに、使用されているファームウェアのバージョンがある。
現時点での公式バージョンは、1.0、1.0a、1.1、1.2、1.2a、1.3、1.3a、1.4、1.4b、2.0、2.1、2.2があるが、安価に流通しているのはv1.5かv2.1の2つしかない。これらの安価な製品は100%間違いなくコピー品であり、そのうち安定して動作するのはv1.5のタイプに多いが、ベースとなったバージョンはv1.2である。
一方のv2.1は粗悪品と言っていいレベルの互換性と不安定さが目立ち、中にはELM327のコピー品ではなく、ELM320のコピー品のようなものも含まれる。
それでもまだ、バージョン表記があるだけでもマシな方でBluetoothのバージョンだけを表記して誤認させるような製品も少なくない。

これらのバージョンの違いを見分けることはまずできないと思っていい。


少しでも安心して購入したいなら・・・

●安価で怪しいながらも、動作を確認して販売しているショップもある
amazonで安価な三種類の一千円台のBluetoothタイプを購入し、正常に動作したのはZappaの製品だけだった。
Zappa ELM327(青)
Bluetooth
Zappa ELM327(白)
Bluetooth
Zappa ELM327 WiFi(青)

まともな販売店の製品を買う
割高感は否めないが、よくわからないショップの販売製品を買うより安心できる。
MAXwin OBD2Mini(iOBD2)マルチメーター
MAXwin OBD2マルチメーター 

OBD2miniマルチメーター
amazon
安くて怪しいのにしっかりと動作したWiFiタイプの例
wifi製品としては安価で期待はしていなかったが、あっさりと動作する上にスマートフォンの電源OFFからの再接続も問題なく利用可能と非常に安定して使えているのが DCT OBD2だ。
だめだったら他の製品を試していくという予定だったが、WiFiタイプはこの製品が最初でいきなりまともに使えてしまったのでWiFiタイプはこの製品一つしか購入していない。
一方、Bluetoothタイプはまともに動作する製品を手に入れるのに3製品も購入。
2製品目まではまったく使い物にならない製品を購入後、さすがにもう少し確実な物をという事で安価ながら動作確認を謳うZappaの製品を購入することでまともに動作する製品を手にすることが出来た。

WiFiタイプとBluetoothタイプでは正常に動作する限り、レスポンスや挙動に違いは感じられなかった。
ただし、感覚的なもので申し訳ないが、安価な製品で有りなら無線接続の安心感と安定度ではWiFiタイプのほうが良い(電波強度的にWiFiが優れるのは確かだが、そう云う事とは違った意味で)。消費電力が高かろうが、そんな事は余計なお世話であり、個人的にはWiFiタイプを利用するだろう。

無線通信タイプのスキャンツールで実績のあるブランドから選ぶ
安価な中国製品に抵抗があるなら実績のあるメーカーの製品を選ぶことになるが、基本的にこれらのメーカーの製品を購入するのはamazon USAから輸入する事になるだろう、日本のamazonで並行輸入したものを販売しているショップもあるが価格差が大きすぎるし、サポート面でもamazon USAから購入したほうが購入証明が確実になるので安心だ。

・BAFX
アメリカに本拠を置く企業で、顧客満足に焦点を合わせた体制は評価が高い
アメリカだけでなく世界の顧客にも優れた顧客サービスを提供。
2年間の製品保証が企業ポリシーを物語る。

BAFX Bluetooth OBD2 

・Foseal
空気圧縮機や防雨型自動車用バックミラーフィルムなどの他の自動車用アクセサリーも製造しているOBDメーカー。

・OBDLink
アメリカに本拠を置く企業で、本社はアリゾナ州フェニックス。
非常に推奨されるメーカーの一つ。

・VeePeak
車の所有者や愛好家のために設計されている手頃な価格のOBDスキャナーのブランド

・PLX
Paul Lowchareonkulによって設立されたPLX Devicesブランドは、自動車アフターマーケット機器の製造において16年の経験を誇る。


WiFi か Bluetoothか?
販売されている無線タイプの製品は大半がBluetoothである為、iPhone で利用するユーザー以外は何も考えずにBluetoothタイプを購入するかもしれないが、スマートフォンのBluetooth プロファイルがSPPに対応していない機種では動作しないので注意が必要だ。

ほとんどの製品でiPhone (i OS)で、Bluetoothタイプが利用できないのは、SPPを利用する製品はAPPLEの認証を受けていないと有効にならない為に、コスト等の問題(特に怪しく安価な中国製)でそこまで対応できないという事情がある。

Bluetoothの魅力はその省電力性にあるが、現実的にはスマートフォンを車載アイテムとして利用する場合、大抵はUSBによる給電を行いながら利用するので、WiFiタイプを選んでもまず問題にならない。

WiFiタイプのメリットはi PhoneやAndroidといったスマートフォンからPCまで機種を選ばず確実に接続出来る事が最大の魅力となる。
アプリケーションはBluetoothのみに対応するものが多いが、WiFiにも対応するアプリケーションの方がよく出来ている事や一部のアプリは主流に近いシェアを持つ事から、それほど気にする必要はない。

一応、念を押しておくと、Bluetooth 版については 
・利用するスマートフォン等がSPPに対応していることを確認しておく。
・SPPに対応しているとされるスマートフォンであっても利用できない物がある事。
・i PhoneではBluetooth 版はAppleの認証を得た製品のみが利用できる事(MAXWIN iOBD2 等)。

車輌については 
・OBD2がサポートするいずれかのプロトコルを採用している事。
最新の車両であれば、もれなく対応しているはずであるが、ECUのプログラムとの相性的なものは存在する。

 いずれにしてもスキャンツールを購入する場合は、OBD2プロトコル全てに対応しているかどうかが製品選択のポイントの一つとなる。


ELM327インターフェースでサポートされているプロトコル
ELM327が唯一のELMインターフェースではない。
327は、すべてのOBD2ファミリのプロトコルをサポートしているため、最も普及しているが、その前身であるELM320、ELM322、およびELM323は、まだ購入および使用可能である。 ELM320はPWMのプロトコルのみをサポートし、ELM322はVPNのプロトコルのみをサポート、ELM323はKWPのプロトコルのみをサポートという構成である。 ELM系以外のチップでは、STN1110などがある。 ELM327がサポートするプロトコルは、あらゆるタイプのプロトコルと完全に互換性があるのが特徴で、すべてのOBD2プロトコルに対応する。

OBD2プロトコル・リスト
ISO 15765-4 CAN (11 bit, 500 kbit/s)
ISO 15765-4 CAN (29 bit, 500 kbit/s)
ISO 15765-4 CAN (11 bit, 250 kbit/s)
ISO 15765-4 CAN (29 bit, 250 kbit/s)
ISO 14230-4 KWP (5 baud init, 10.4 kbit/s)
ISO 14230-4 KWP (fast init, 10.4 kbit/s)
SAE J1850 PWM (41.6 kbit/s)
SAE J1850 VPW (10.4 kbit/s)
ISO 9141-2 (5 baud init, 10.4 kbit/s)
SAE J1939 (250kbit/s)
SAE J1939 (500kbit/s) 

ホンダの日本国内市販車では、ISO 14230-4 KWP が使われるが、トヨタを除くとマツダ、三菱、ダイハツは情報が少なすぎて不明、スズキは動作しない報告が目立つ。というように愛車によっては利用できない可能性があり製品選択を難しくしている。
バイクの場合、スズキは車と二輪共に変態の愛称に恥じない独自プロトコルが使われてる車輌があったりとメチャクチャであり、カワサキの場合はECUの製造元がバラバラで訳が分からないことになっていてバイク屋でなくとも「カワサキか・・・。」と、呟きたくなるような面倒くささがあったりと、義務化に伴いそのうち収束してくるとはいえ、特に古い車両では自爆覚悟で試してみるしか方法は無い。


ライブデータ
ライブデータとはエンジン性能や燃費などの分析に使用できるリアルタイムデータを表示する機能。
無線通信タイプの価値はこのライブデータにあると言っていいほど重要な機能で、回転計や水温計などをスマートフォンを使って表示させることで、配線の手間とお金をかけずに簡単にマルチメーターを車輌に搭載できる事から、単純にカー・バイク用アクセサリーとしての利用を目的としての購入が多い。

いっぽう、無線通信タイプよりも機能面で劣っても、メンテナンス用として利用するならスタンドアロンタイプのリーダー型やハンディタイプのほうが使い勝手はいい。

ELM327の表示できるライブデータのリストは次のとおり

アクセル関係
Absolute Throttle Position - 絶対スロットルポジション
Accelerator Pedal Position - アクセルペダルの位置
Throttle Position - スロットルポジション
Relative Acceleration Pedal Position - 相対加速ペダル位置
Relative Throttle Position - 相対スロットル位置

給排気系
Mass Air Flow - 風量
O2 Sensor - O2センサー
Ambient Air Temperature - 周囲温度
Air Fuel Ratio - 空燃比
Barometric Pressure - 大気圧
Command Equivalence Ratio - 当量比
Intake Air Temperature - 吸気温度
Barometer - 気圧
Intake Manifold Pressure - 吸気マニホールド圧力
Catalyst Temperature - 触媒温度
CO2 Emissions - CO2排出量
O2 Volts -
Exhaust Gas Temperature - 排気ガス温度
Turbo Boost and Vacuum Gauge - ターボブーストおよび真空計
EGR Commanded - 排気ガス流量(ディーゼル車)
EGR Error - 排気ガス量調節バルブの故障(ディーゼル車)

燃料系
Fuel Flow Rate - 燃料流量
Fuel Pressure - 燃料圧力
Fuel Trim Bank - 燃料トリムバンク
EVAP System Vapor Pressure - 燃料蒸発ガスセンサーの蒸気圧
Fuel Cost - 燃費
Fuel Level - 燃料計
Fuel Rail Pressure - 燃料レール圧
Fuel Used (trip) - 燃料使用量
Cost Per Mile - マイルあたりのコスト
Distance to Empty Fuel Tank - 燃料タンクが空になるまでの走行距離
Ethanol Fuel Percentage - エタノールの燃料温度

エンジン系
Engine Coolant Temperature - エンジン冷却水温度
Engine Load - エンジン負荷
Engine RPM - エンジン回転数
Engine kW - エンジンのkW 
Engine Oil Temperature - エンジンオイルの温度
Volumetric Efficiency - 体積効率
Transmission Temperature - トランスミッション温度
Horsepower - 馬力
Torque - トルク

走行/距離
Average Trip Speed - 平均トリップスピード
Distance Traveled Since Clearing ECU Code - ECUコードクリア後の走行距離
Kilometers Per Liter - 1リットルあたりのキロメートル
Trip Average KPL - 1リットルあたりの平均走行距離
Miles Per Gallon - ガロンあたりのマイル数
Trip Average MPG - 1ガロンあたりの走行距離
Distance Traveled with Check Engine Light On - エンジン警告灯が点灯してからの走行距離
Trip Time - 走行時間
Run Time Since Engine Start - エンジン始動からの走行時間
Trip Distance - トリップ距離

GPS・・・スマートフォンなどのGPSを利用
GPS Altitude - GPS高度
GPS Latitude - GPS緯度
GPS Satellites - GPS衛星
GPS Accuracy - GPS精度
GPS Bearing - GPS方位
GPS Longitude - GPS経度

その他
Speed - 車速
Timing Advance - 送信タイミング
Voltage (Control Module) - コントロールモジュール電圧

これらの項目は、全てが機能するわけではなく、表示できる内容はアプリケーション及び、車種やそのグレードなどによって異なる。
例えば、車速表示は、スピードメーターがあることから当然のように機能すると思いがちだが、例として、アイドリングストップを搭載しない車輌では車速センサーを搭載する必要が無いので省かれている場合がある。この場合、車速表示は動作しないうえに、車速に絡んだ項目も機能しない。







OBD2 スキャンツール 用語とステータス解説

YOU TUBE 動画補足
HONDA 2輪/4輪 OBD2 汎用スキャンツールをタクトで試す



基本用語


MIL - 故障警告灯
一般にエンジン警告灯として知られ、HONDAでは、PGM-FI警告灯と表記される。メーターパネル内に配置され、ドライバーや技術者にエンジン制御システムの異常を知らせる。
エンジン再始動などの手続きを行っても警告灯が消えない場合は、直ちに整備しなければならない。
警告灯に よっては点滅するものがあるが、これらは特に重大な故障を示し、これ以上車両を動かしてはならない。
 実際に故障原因が残っている状態では、テストツールを使用しても状況コードをリセットできない場合がある。

I/Mモニター 

OBDⅡ 準備状況モニター(Readiness Monitor または I/M Monitor)
準備状況モニターはOBDⅡシステムの重要な機能のひとつで、排ガス制御部品や主要な構成部品をチェックし、これらが正しく許容範囲内の状態で走行できる準備ができていることを確認する機能。
現在、11種類の監視対象がEUによって制定されているが、必ずしもこれら全ての監視対象が全車種に実装されているわけではなく、メーカーや車種によって異なる。

常時監視対象
OBDⅡによって常時モニターされている監視対象のこと。
これらはイグニションスイッチがオンの間は常にチェックされており、ほぼ全てのチェックに対して対象が正常値を返し続けないと異常が発生したとみなされる。
 1.ミスファイア
 2.フューエルシステム(燃料系)
 3.統合的な構成要素(Comprehensive Components:CCM)に分類される構成部品

 →メーカーによって異なるが、排ガス制御系の監視センサーなどが含まれる

定期監視対象
常時監視対象と異なり、エンジン始動時など、特定の時にだけ状態がチェックされる監視対象のこと。
大部分の排ガス制御部品とエンジン部品は常時モニターされる必要はなく、状況に応じてチェックされる。
 4.排ガス再循環システム(Exhaust Gas Recirculation:EGR)
 5.O2センサー
 6.キャタライザー(触媒装置)
 7.O2センサーヒーター
 8.燃料蒸発ガス排出抑制装置(Evaporative System)
 9.二次空気供給装置(Secondary Air)
10.ヒーター加熱型触媒(Heated Catalyst)
11.エアコンディショニングシステム

準備状況モニターによる状況チェック(Readiness Status)
OBDⅡシステムは、対象の構成部品のテストが完了したか否か、またその結果、走行できる準備ができているか否か、システムに記録する。
各構成部品がテストされると、後で技術者がOBDⅡのテスト状況を確認できるよう、構成部品毎に「テスト完了」の状況コードが記録される。

パワートレーンコントロールモジュール(Power Train Control Module:PCM)
エンジンやトランスミッションなどのパワートレーンを制御する。
モジュールは1つの場合も、構成部品毎に分かれている場合もある。

状況コード
OBDⅡの様々な監視モニター機能によって使用される。
いったん状況コードがセットされると、テストツールでリセットするか、あるいはバッテリーケーブルをはずしてシステムを停止させるまで、そのまま残り続ける。
状況コードがリセットされると、「テスト未完了」の状態になる。
リセット後に状況コードをセットするためには、テスト走行を行う必要がある。
テスト走行には、発進、停止を伴う市街地走行、高速走行、エンジン停止、再始動など一連の使用パターンが必要とされ、これらの全パターンテスト実施後に、はじめて「テスト完了」がセットされる。
したがって、テストが完了するまでは、一時的に不安定な状態になる場合がある。テスト完了までにどのような走行パターンを行う必要があるか、当該車両の整備マニュアルに記載がある場合もある。

DTC 問題診断コード(Diagnostic Trouble Codes:DTCs)
5桁の英数字で構成される。車種によって、オンボードコンピューターの操作でダッシュボード上に表示できるものもある。



スキャンツールのステータス文字の意味
A ~ G
ABS - Anti-lock Braking System
A/C - Air Conditioning
AIR - Secondary Air Injection System
BARO - Barometric Pressure
CKP - Crankshaft Position Sensor
CMP - Camshaft Position Sensor
CEL - Check Engine
Light - same as Malfunction Indicator Lamp (MIL) or Service Engine Soon
CO - Carbon Monoxide
CO2 - Carbon Dioxide
DEPS - Digital Engine Position Sensor
DLC - Data Link Connector
DIS - Distributor-less Ignition System
DTC - Diagnostic Trouble Code
ECT - Engine Coolant Temperature
EEPROM - Electrically Eraseable Programmable Read Only Memory
EGR - EGR stands for Exhaust Gas Recirculation. It is part of the vehicle emmissions system, and is used to reduce combustion temperature and pressure to control Oxides of Nitrogen. There are generally three parts to the EGR system: the EGR valve, an actuator solenoid, and a differential pressure sensor (DPF). These things work together to deliver the correct amount of recirculation based on engine temperature, load, etc.
EVAP - Evaporative Emmissions System
TP - Federal Test Procedure


H ~ M
H2O - Water
HO2S - Heated Oxygen Sensor
HC - Hydrocarbon
HVS - High Voltage Switch
IAC - Idle Air Controller
IAT - Intake Air Temperature
IC - Ignition Control
I/M - Inspection/Maintenance
KS - Knock Sensor
MAF - Mass Air Flow (Sensor)
MAP - Manifold Absolute Pressure
MIL - Malfunction Indicator Lamp - same as Check Engine Light or Service Engine Soon
MR - Magneto-Resistive
MSC - Mass Storage Cartridge


N ~ T
NOx - Oxides of Nitrogen
OBD - OnBoard Diagnostics
OBD-I - On-Board Diagnostics Generation One
OBD-II - On-Board Diagnostics Generation Two
OBPA - Off-Board Programming Adapter
O2S - Oxygen Sensor
OSC - Oxygen Storage Capacity
PCM - Powertrain Control Module
SES - Service Engine Soon - same as Malfunction Indicator Lamp (MIL) or Check Engine Light (CEL)
SPS - Service Programming System
TCC - Torque Converter Clutch
TDC - Top Dead Center
TP - Throttle Position or;
TPS - Throttle Position Sensor
TWC - Three Way Catalys


U ~ W
UART - Universal Asychronious Receive & Transmit
VCM - Vehicle Control Module
VIM - Vehicle Interface Module
VPW - Variable Pulse Width
VSS - Vehicle Speed Sensor
WOT - Wide Open Throttle

2018年5月4日金曜日

タクト・べーシックの純正消耗品の仕様


タクト・べーシックのバッテリー
長さ114幅113mm/奥行71mm/高さ86mm

YTZ5S 12v-3.5Ah(10HR) 普通充電電流(A)0.4 重さ1.7㎏

GTZ5S 12v-3.5Ah(10HR)

他社互換

CTZ-5Sバイクパーツセンター 
SUPER NATTO 12v-4.0Ah(10HR)
台湾LONGバッテリー WTZ5S 12v-4.0Ah(10HR)

リチウム系
skyrich HJTX4L-FP 幅114mm/奥行71mm/高さ85mm 重さ0.427㎏(10HR)の容量が少ない
PERFECT POWER LFP4L-BS 幅114mm/奥行71mm/高さ85mm 重さ0.55㎏ (10HR)の容量が少ない
AZ ITZ5S-FP 幅113mm/奥行70mm/高さ85mm 重さ0.5㎏ 
AZ ITZ7S-FP 幅113mm/奥行70mm/高さ85mm 重さ0.6㎏ 


タクトのバッテリー
幅114mm/奥行71mm/高さ106mm
YTZ6V 12v-5,0Ah(10HR) 普通充電電流(A)0.4 重さ2.1㎏
YTZ7S 12v-6,0Ah(10HR) 普通充電電流(A)0.6 重さ2.1㎏ 


ライト
フロントバルブ HS1(HS4=LEDタイプのみ利用する事) 12v -35/35W
ブレーキ/テールランプ 12v -21/5W
ウインカー前後共 T13 ウェッジ球 12v -10W

タイヤ
前 80/100-10 46J
後 80/100-10 46J
バイアス・チューブレス
空気圧
前 125kpa(1.25kgf/cm2)
後 200kpa(2.00kgf/cm2)

タクト エアクリーナー・エアエレメント
乾式タイプ補修用適合純正品番:17210-GGZ-J00
ヤマハ発動機純正品番:B3K-14451-00 参考価格:¥2,214(税込)











ハーネステープ